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第一章
第十四話 魔王、興味を持つ
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「……なんのおもてなしもできませんが」
そう言って男がエリスたちを案内したのは、古い山小屋だった。
「打ち捨ててあったものを、修繕して使っているのです」
開けられた入り口を通って小屋の中に入ると、まず妙な薬草の匂いが鼻をついた。
コウガが顔を顰める。
「ああ、慣れないときつい匂いでしょう。私などは、もう鼻が麻痺してしまって」
男は、どうぞ、と言って長椅子を用意した。小屋そのものと比べれば割と新しい木の椅子だった。内装は新たに調達したものが多いのだろう。
エリスは小屋の中をぐるりと見渡す。壁中に、不思議な紋様が描かれた織物や、得体の知れない造形の人形、植物を乾燥させたものなどが張り付けられていた。
――ふむ。これは……。
「……少し、民俗学に凝っていましてね。各地で色々と集めてきているんですよ」
奥から簡素な食べ物を持ってきながら、男は言った。
男は、ウィスカー・ウィンベルと名乗る、エルフの青年だった。エルフは長寿のため、青年といっても恐らく人間の老人くらいは生きているだろう。
サラサラとした銀の髪、緑色の瞳と尖った耳はいずれもエルフの特徴ではあるが、ウィスカーはエルフ界でも特に顔立ちが整っている方だろう、とエリスは思った。
しかし、美しい顔だからこそ、そこに差す暗い影ははっきりと分かってしまうものだった。
先程、コウガと激戦を繰り広げていた正体不明の化け物は、ウィスカーが現れ一言叫ぶと突如その場から猛スピードで去っていった。
ウィスカーは危険なので立ち去るよう、エリスたちに忠告したが、エリスが首から下げたネックレスを見せると態度を一変。この場所まで案内してきたのだった。
エリスは当初、さっさと用件だけ告げて終わりにするつもりだったが、少し様子を見ることにしていた。
化け物とウィスカーに興味を惹かれていたからだ。
特に、その関係性に。
――ウィスカーの声に驚いて逃げた様子じゃったが、あんな化け物がこんなヒョロガリのエルフに驚くものかのぅ?そもそも、化け物のいるこの山で無事に暮らせていることが妙じゃ。……なにか、ありそうじゃな。
山小屋の一室にて対面で座った三人だったが、重苦しい空気がその場を支配する。
エリスは終始余裕顔であったから、原因はここの家主にあった。
ウィスカーは俯き、エリスたちと目を合わせようとしない。それはまるで、裁きを待つ罪人のようだった。
その空気に耐えかねたコウガが、不意に戯けた声を出す。
「いやぁ、しかし森の守護者たるエルフが山に住まわれているとは、なかなか珍しいこともあるものですな!」
「……研究に、この地が適していましたもので」
「なるほど、先程仰られていた民俗学ですね?さすが、賢者の多いエルフは知識を得るにも貪欲なのですなぁ」
……コウガが、エルフであるウィスカーに好意的な言動を取るのには訳がある。
森林帯の多いファントフォーゼ領では、昔から森の恵みを生活の糧にする者が多い。
そのため領民は森を神聖視する傾向が強く、故に森の守護者と呼ばれるエルフに対しては畏敬の念を持つよう教育されるのだ。
「ふふ。言っていることが矛盾しておるぞコウガ」
「え?」
「森の守護者がノコノコ外に出て研究などするわけがなかろう。恐らくこやつは、エルフの中でも結構な変わり者なのじゃ」
「……お恥ずかしい限りです。どうしても突き詰めたいことがありまして、数年前に森を出てきてしまいました」
「……そ、そうなのですか、変わり者……いや、きっと森の守護者として必要な知識や技術を極めるためなのでしょう?例えば、ほら、この花など、実に良い薬になりそうな……」
そう言ってコウガは立ち上がり、窓際の瓶に挿された鮮やかな色味を持つ花に手で触れ、顔を寄せた。
「やめておくのじゃ。それは……」
「え?……えゔん!!」
エリスの静止は間に合わず、コウガは脳天を貫く超刺激臭に襲われ、鼻血を噴き出し昏倒した。
「あ、が、が……」
「愚か者め。それはエンゲ花と言って、触れると花弁から強烈な匂いを出す毒花じゃ。特殊な技法を用いねば、摘むことすら叶わぬ」
エリスの言葉に、少し驚いた表情を見せるウィスカーだったが、すぐに目を逸らす。
その後、引き出しから鮮やかな緑の葉を取り出してコウガの鼻元に近づけた。
「毒消しです。ゆっくり呼吸をしてください」
「か、かたじけない……」
「そんなアンポンタンなど放っておけ。そろそろ本題に入るぞ」
コウガが悲しそうな顔をするのを無視して、エリスは自分が首から下げたネックレスを持ち上げた。
「これは、お主が作ったもので間違い無いな?」
「……はい。正確には、その台座を、ですが」
「誰かに依頼されて作ったのじゃな?」
「……はい」
「理由は聞いているか?」
「……いいえ、聞いていません。ただ、言う通りのものを作れば、私の研究に援助をしてやると。……いえ、聞いていないからといってそれが免罪符にはなりませんね」
ウィスカーは、深くため息をついた。
全てを見通したようなエリスの瞳を前に、小手先の誤魔化しは通用しないと悟ったようだった。
「『モンスターを引き寄せる魔法式』が仕込まれたものなんて、善いことに使われる訳がないのですから……」
「!?なんだって?!」
床で鼻を押さえていたコウガが、再び鼻血を噴き上げながら立ち上がった。
エリスが飛んできた鼻血を凄く嫌そうな顔で回避する。
「モンスターを引き寄せる魔法式!?そんなものがこのネックレスに!?」
全く気づかなかったと言いたげなコウガに対し、エリスは小馬鹿にした顔を見せる。
「鈍感め。その効果は身をもって体験しているじゃろうが」
「……まさか……普段は森の奥にいるはずのマンティコアが襲ってきたのは……!!」
「大暴走が迷いなくわらわの屋敷へ向かうことが出来たのも、これが理由じゃ」
ウィスカーが視線を落としたまま口を開く。
「……領主のお嬢様がモンスターに襲われたと街で聞いた時、まさか、と思いました。しかし、やはり……私は、とんでもないことをしてしまった」
「ウィスカーどの!これは許される事ではありませんぞ!!」
怒りに顔を赤く染め上げたコウガの責めを受け、ウィスカーの沈痛な顔はますます影を増す。
少しの沈黙を経て……ウィスカーはおもむろに椅子から立ち上がると、床に膝と手をつき、頭を下げた。
「エリスお嬢様の御命を危険に晒す原因となったこと、許されないことは分かっております。どんな罰でも甘んじて受けましょう。……ただ」
下げた頭を持ち上げ、ウィスカーは真っ直ぐエリスを見た。
「もう少し……もう少しだけ待っては頂けないでしょうか。私の研究が、成功するまで……」
その言葉を聞いてコウガは理解不能と言った表情を向ける。
逃げ出すための口実作りだろうと切って捨てるには、ウィスカーの瞳があまり真っ直ぐだったからだ。
「民俗学の研究が、そんなに大事だと?」
コウガの問いに、エリスが横から、笑みを浮かべながら口を挟んだ。
「違うぞコウガ。こやつは民俗学など研究しておらん」
「え?」
「先程のエンゲ花。あれは、とある地方でよく儀式に用いられる代物じゃ。そこの人形も、あの織物も、この部屋にあるもの全て、それぞれの地方で『ある目的』に使われる」
「目的?」
「『呪い』じゃ。対象を遠隔で殺す、病にする、などなど……まぁ、普通の人間の感覚では、非常に趣味が良くない類のものじゃな」
コウガの目が驚愕に見開かれる。
「ウ、ウィスカー殿は、ここで呪いの研究をしていたと……?」
ウィスカーは手をついて黙ったまま動かない。その態度こそが、エリスの言葉が正しいことを如実に示していた。
「一体何のために……?」
「お主は少し自分の頭を使わぬか。よいか?呪いを研究する者は二種類しかおらぬ。一つは、呪いたい相手がいる者。もう一つは」
その時、エリスの言葉を遮るように、山小屋の外で轟音が鳴る。
そして漂う、濃厚な獣の気配。
コウガの身体に緊張が走る。
腰の剣に手を回し戦闘態勢に入ったところで、コウガの眉が少し上がった。
ウィスカーが、外に目を向けて「そんなバカな」と呟いたからだ。
「……話は後じゃな。外に出るぞ」
そう言って男がエリスたちを案内したのは、古い山小屋だった。
「打ち捨ててあったものを、修繕して使っているのです」
開けられた入り口を通って小屋の中に入ると、まず妙な薬草の匂いが鼻をついた。
コウガが顔を顰める。
「ああ、慣れないときつい匂いでしょう。私などは、もう鼻が麻痺してしまって」
男は、どうぞ、と言って長椅子を用意した。小屋そのものと比べれば割と新しい木の椅子だった。内装は新たに調達したものが多いのだろう。
エリスは小屋の中をぐるりと見渡す。壁中に、不思議な紋様が描かれた織物や、得体の知れない造形の人形、植物を乾燥させたものなどが張り付けられていた。
――ふむ。これは……。
「……少し、民俗学に凝っていましてね。各地で色々と集めてきているんですよ」
奥から簡素な食べ物を持ってきながら、男は言った。
男は、ウィスカー・ウィンベルと名乗る、エルフの青年だった。エルフは長寿のため、青年といっても恐らく人間の老人くらいは生きているだろう。
サラサラとした銀の髪、緑色の瞳と尖った耳はいずれもエルフの特徴ではあるが、ウィスカーはエルフ界でも特に顔立ちが整っている方だろう、とエリスは思った。
しかし、美しい顔だからこそ、そこに差す暗い影ははっきりと分かってしまうものだった。
先程、コウガと激戦を繰り広げていた正体不明の化け物は、ウィスカーが現れ一言叫ぶと突如その場から猛スピードで去っていった。
ウィスカーは危険なので立ち去るよう、エリスたちに忠告したが、エリスが首から下げたネックレスを見せると態度を一変。この場所まで案内してきたのだった。
エリスは当初、さっさと用件だけ告げて終わりにするつもりだったが、少し様子を見ることにしていた。
化け物とウィスカーに興味を惹かれていたからだ。
特に、その関係性に。
――ウィスカーの声に驚いて逃げた様子じゃったが、あんな化け物がこんなヒョロガリのエルフに驚くものかのぅ?そもそも、化け物のいるこの山で無事に暮らせていることが妙じゃ。……なにか、ありそうじゃな。
山小屋の一室にて対面で座った三人だったが、重苦しい空気がその場を支配する。
エリスは終始余裕顔であったから、原因はここの家主にあった。
ウィスカーは俯き、エリスたちと目を合わせようとしない。それはまるで、裁きを待つ罪人のようだった。
その空気に耐えかねたコウガが、不意に戯けた声を出す。
「いやぁ、しかし森の守護者たるエルフが山に住まわれているとは、なかなか珍しいこともあるものですな!」
「……研究に、この地が適していましたもので」
「なるほど、先程仰られていた民俗学ですね?さすが、賢者の多いエルフは知識を得るにも貪欲なのですなぁ」
……コウガが、エルフであるウィスカーに好意的な言動を取るのには訳がある。
森林帯の多いファントフォーゼ領では、昔から森の恵みを生活の糧にする者が多い。
そのため領民は森を神聖視する傾向が強く、故に森の守護者と呼ばれるエルフに対しては畏敬の念を持つよう教育されるのだ。
「ふふ。言っていることが矛盾しておるぞコウガ」
「え?」
「森の守護者がノコノコ外に出て研究などするわけがなかろう。恐らくこやつは、エルフの中でも結構な変わり者なのじゃ」
「……お恥ずかしい限りです。どうしても突き詰めたいことがありまして、数年前に森を出てきてしまいました」
「……そ、そうなのですか、変わり者……いや、きっと森の守護者として必要な知識や技術を極めるためなのでしょう?例えば、ほら、この花など、実に良い薬になりそうな……」
そう言ってコウガは立ち上がり、窓際の瓶に挿された鮮やかな色味を持つ花に手で触れ、顔を寄せた。
「やめておくのじゃ。それは……」
「え?……えゔん!!」
エリスの静止は間に合わず、コウガは脳天を貫く超刺激臭に襲われ、鼻血を噴き出し昏倒した。
「あ、が、が……」
「愚か者め。それはエンゲ花と言って、触れると花弁から強烈な匂いを出す毒花じゃ。特殊な技法を用いねば、摘むことすら叶わぬ」
エリスの言葉に、少し驚いた表情を見せるウィスカーだったが、すぐに目を逸らす。
その後、引き出しから鮮やかな緑の葉を取り出してコウガの鼻元に近づけた。
「毒消しです。ゆっくり呼吸をしてください」
「か、かたじけない……」
「そんなアンポンタンなど放っておけ。そろそろ本題に入るぞ」
コウガが悲しそうな顔をするのを無視して、エリスは自分が首から下げたネックレスを持ち上げた。
「これは、お主が作ったもので間違い無いな?」
「……はい。正確には、その台座を、ですが」
「誰かに依頼されて作ったのじゃな?」
「……はい」
「理由は聞いているか?」
「……いいえ、聞いていません。ただ、言う通りのものを作れば、私の研究に援助をしてやると。……いえ、聞いていないからといってそれが免罪符にはなりませんね」
ウィスカーは、深くため息をついた。
全てを見通したようなエリスの瞳を前に、小手先の誤魔化しは通用しないと悟ったようだった。
「『モンスターを引き寄せる魔法式』が仕込まれたものなんて、善いことに使われる訳がないのですから……」
「!?なんだって?!」
床で鼻を押さえていたコウガが、再び鼻血を噴き上げながら立ち上がった。
エリスが飛んできた鼻血を凄く嫌そうな顔で回避する。
「モンスターを引き寄せる魔法式!?そんなものがこのネックレスに!?」
全く気づかなかったと言いたげなコウガに対し、エリスは小馬鹿にした顔を見せる。
「鈍感め。その効果は身をもって体験しているじゃろうが」
「……まさか……普段は森の奥にいるはずのマンティコアが襲ってきたのは……!!」
「大暴走が迷いなくわらわの屋敷へ向かうことが出来たのも、これが理由じゃ」
ウィスカーが視線を落としたまま口を開く。
「……領主のお嬢様がモンスターに襲われたと街で聞いた時、まさか、と思いました。しかし、やはり……私は、とんでもないことをしてしまった」
「ウィスカーどの!これは許される事ではありませんぞ!!」
怒りに顔を赤く染め上げたコウガの責めを受け、ウィスカーの沈痛な顔はますます影を増す。
少しの沈黙を経て……ウィスカーはおもむろに椅子から立ち上がると、床に膝と手をつき、頭を下げた。
「エリスお嬢様の御命を危険に晒す原因となったこと、許されないことは分かっております。どんな罰でも甘んじて受けましょう。……ただ」
下げた頭を持ち上げ、ウィスカーは真っ直ぐエリスを見た。
「もう少し……もう少しだけ待っては頂けないでしょうか。私の研究が、成功するまで……」
その言葉を聞いてコウガは理解不能と言った表情を向ける。
逃げ出すための口実作りだろうと切って捨てるには、ウィスカーの瞳があまり真っ直ぐだったからだ。
「民俗学の研究が、そんなに大事だと?」
コウガの問いに、エリスが横から、笑みを浮かべながら口を挟んだ。
「違うぞコウガ。こやつは民俗学など研究しておらん」
「え?」
「先程のエンゲ花。あれは、とある地方でよく儀式に用いられる代物じゃ。そこの人形も、あの織物も、この部屋にあるもの全て、それぞれの地方で『ある目的』に使われる」
「目的?」
「『呪い』じゃ。対象を遠隔で殺す、病にする、などなど……まぁ、普通の人間の感覚では、非常に趣味が良くない類のものじゃな」
コウガの目が驚愕に見開かれる。
「ウ、ウィスカー殿は、ここで呪いの研究をしていたと……?」
ウィスカーは手をついて黙ったまま動かない。その態度こそが、エリスの言葉が正しいことを如実に示していた。
「一体何のために……?」
「お主は少し自分の頭を使わぬか。よいか?呪いを研究する者は二種類しかおらぬ。一つは、呪いたい相手がいる者。もう一つは」
その時、エリスの言葉を遮るように、山小屋の外で轟音が鳴る。
そして漂う、濃厚な獣の気配。
コウガの身体に緊張が走る。
腰の剣に手を回し戦闘態勢に入ったところで、コウガの眉が少し上がった。
ウィスカーが、外に目を向けて「そんなバカな」と呟いたからだ。
「……話は後じゃな。外に出るぞ」
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