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第3章 少年期 学園編

184話 無茶振り

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 はい、どうも、僕です。今、凄い無茶振りされとります・・・・

(な、何だその無茶振りは・・・)


 事の始まりは、先日、感動の事実に感情の発露をコントロール出来なくなった僕は、自ら眠りについて学園での号泣を回避した後。“社会学“の担当教員に居眠りがバレる事なく、その日の午前の授業は終了したのだが、授業終了後にソルが僕を起こそうとして一苦労したことで、本気で疲労が溜まっているのではないかと心配されてしまい。その翌日の今日は僕1人だけ強制的に学園をお休みさせられてしまった。(あの時、寝た事で頭の中と感情の整理ができたのか、起きた時は凄くスッキリして、むしろ、今絶頂に体の調子は良い!(*゚▽゚*))

(はぁ~~~、ソルと仁達は学園に行ってしまって暇だなぁ~~~(°▽°))

 と言った感じで、自室でジュール達とのんびりしていると・・・

 コンコンッ 「?どうぞ」 ガチャッと、入って来たのは母様とカミィ姉様だった。

「母様、カミィ姉様、お揃いで如何なさったんですか?」

母様「ふふっ、アトリーが1人で暇をしてるんじゃないかと思って、来てみたのよ。それと、本当は今日、アトリーが学園から帰ってきたらしようと思ってた事なのだけど、今ちょうど頼んでいたものが仕上がって届いたから、アトリーが良ければ試着して欲しくて来たのよ。どうかしら?」

「試着?・・・」

(何の?ん?あれ?そろそろ季節の服の新調時期だったっけ?)

 母様のお誘いに頭を捻ってると・・・

母様「えぇ、あなたの“祭事服“を1から仕立て直したのよ。今度行われる“送還儀式“で着れるように急いで注文したの、それが先程届いたからアトリーに着てもらって、不備が無いか確認しようと思ったのよ。ふふっ」

「“祭事服“・・・・あぁ、それで・・・・」

*“祭事服“書いて名の通り、国の大体的なな祭事、またはリトス教で行われる祭事や神事などで着用する服。この国の貴族達は生まれて初めて着用するのは、“洗礼と祝福の儀“が最初とされ、その後は“社交界デビュー“を済ました者なら持っているのは当たり前な洋服。

*この国の“社交界デビュー“は早くて10歳から遅くても18歳までに行うのが普通。社交界デビューの時期はその家の事情により様々なので、僕達みたいに10歳で身内の夜会で社交界デビューする事もある。(僕達の場合はタイミングが良かったからと、お同い年の友人のイネオス達の自立心が高かったから早めた感じだ。( ̄∇ ̄)イネオス達のご両親達も、どうせなら皆んな一緒にやっちゃえって感じで・・・)

(この間から母様達女性陣が忙しそうにしてたのはこの為だったか。てっきり僕に女装させようと企ててたんじゃないかと疑っていたけど、そうじゃ無くて安心した、・・・そう言えば“祭事服“は7歳の“洗礼と祝福の儀“以来着た事ないな(*´ー`*)・・・)

天華『そうですね、この3年間アトリーがリトス教の大きな祭事や神事に参加した事はないですからね』

(流石に以前着たのはもう入らないか・・・新調しないと仁達を送る時に着るものがないところだったか、・・・まぁ、無くても普通の服着ていけばいい話のような気がするが、そこは貴族のメンツに関わるからそう簡単に出来ないんだろうなぁ、めんどくせっ( ´Д`)y)

天華『こらっ、アトリー、言葉が汚いですよ』

(むぅ、まあいいや、どうせ暇だったし、母様達のお誘いに乗りますか。それに新しい“祭事服“がどんなのか気になるし。♪(´ε` ))

「分かりました。ちょうど暇をしてたのでお誘いいただけて嬉しいです♪」

 ここ最近の母様の忙しさの原因が判明して少しスッキリしたと、同時にいい暇つぶしを提案されたので、そこそこ乗り気で母様とカミィ姉様について行った。(何故か2人に挟まれて手を繋がれたけどね・・・(。-∀-))

 そして、家族の大事な衣装が保管されている衣装部屋、ドレスルームと繋がっているフィッティングルームに連れて来られた僕は、僕の“祭事服“として持って来られた服を見て唖然とした。

「・・・・・えっ?・・・・か、母様?あ、あれは“高位神官“が式典で着るような“祭事用の神官服“では?・・・・」

母様「ふふっ、驚いた?“送還儀式“の日程の目処が立ってすぐに、アトリーの“祭事服“を仕立てる打ち合わせをしている時に、ちょうど王宮でのパーティーの一件があって。その時にミシオン大司教様から、“送還儀式“の際にアトリーには“祭事用の神官服“を着用して欲しいと打診されたのよ。
 でも、その時点でもう大体の打ち合わせが済んでしまっていたし、流石に教会の正規の神官でもないのに、本物の“祭事用の神官服“を着るのはどうかと言う話になってしまって。そこで仕立てる予定だった“祭事服“を、“祭事用の神官服“に似せて作りましょうって流れになったの。
 それでミシオン大司教様が、ご自分と同じぐらいの格式の高さのある“祭事服“にしましょうと、たいそう乗り気でらして、結局、こんな風になったのよ。ふふっ、でもこれは凄くアトリーに合うと思うわ♪」

「・・・ソ、ソウナンデスカ・・・・」

(て、ことはあの“祭事服“は“大司教相当の神官が着る祭事用服“って事だよだよね?いいのそれ?そんな物仕立ててしまって・・・・(-᷅_-᷄๑)重そうだな・・・)

 フィッティングルームのど真ん中に鎮座していたのは白を基調とした、荘厳で装飾の多い“祭事服(高位神官風)“、パッと見はキリスト教の偉い人が来てそうな神父服なのだが、よく見るとリトス教の高位神官の服の上着は袖口が大きく広がっているのが特徴、一応、中にシャツを着るので肌は見えないらしいが、上着の他にもケープ?マント?みたいな物も着るようだ。どう見ても重そうと言う感想しか出てこない・・・

カミィ姉様「アトリー、早速試着しましょう。動きにくい箇所とかがあったらすぐに言ってね♪」

「えっ、あ、わぁ~っ!」

 ウッキウキッな様子のカミィ姉様に手を引かれて、目隠し用の衝立の向こう側に押し込まれたら、そこに既にスタンバっていたオーリーとカインに、早速、マッパまではいかないが服を剥ぎ取られて、上下肌着姿にされた僕。押し込まれる寸前に視界の端で天華達はもう傍観モードで、部屋の中に置いてあるソファで寛ぎ出した。(ずるい・・・(ㆀ˘・з・˘))

オーリー「アトリー様、失礼します。まずお先にこちらに袖を通されてください」

 と、渡されたのは白いシンプルな襟なしシャツ。(丸襟ってやつ?かな?)

「はぁい」

 サラサラで肌触りがいい。その次に渡されたのは白いスラックスズボン、程よく細身で動きを邪魔しない作りだ。ここまでは普段でも自分で着るのだが、これから先は着方が複雑なものが多いので、いつもお手伝いしてもらう。

(中も全部白かぁ、まぁ、でも、ここまでは普通の洋服とかもならんなぁ( ・∇・))

カイン「次はこちらのベストを・・・」

「ん・・・」

 カインがベストを広げていたので袖を通し、立て襟のベストは首元に装飾があり自分では簡単にとめれないので、上を向いてカインに首元の装飾をとめてもらう、それが終わってやっとベストの全体が見えるのだが・・・・

(・・・もうここで普通のベストではないな・・・(。-∀-))

  白地に金糸や銀糸の曲線のライン刺繍に宝飾ボタン、首元には一際大きなアメトリン鉱石を使った宝飾ボタンが付いている。それは少し変わった細工がしてあって。その他もいつも以上に装飾が派手で、立て襟の部分には何とも細やかな刺繍が金糸で施されていた。

(このベストだけでいくらするんだろう・・・( ´ ▽ ` ))

 なんて思ってる所に次は着物の振袖か?ってぐらいの大振りの袖がついた、しっかりとした白い布地の上着を着せられ、ウエストには上から幅10センチほどの飾りふさが複数ついた帯を結ばれた。
 上半身はぴったりする感じなのに腰から下はスリットが入っていて、前見ごろの合わせから二つに分かれて、裾にいくつれに布が広がり、ふくらはぎ辺りから裾先を三角に尖らせてある。その先端には金糸の飾りふさがついていて、ふらふらと揺れている。その上着の上半身には前身ごろの中心に一本の細いラインの刺繍が入っていたが、裾に向けて金糸のラインの刺繍が広がり、先端から少し離れた所で丸く涙型のように金糸で刺繍が入っていた、涙型の中には細かいこの世界の神々を表した象徴的な刺繍が、神々の瞳の色に合わせた、光沢のある刺繍糸入っており、それは見事な出来栄えだ。

 上着の上半身は両側の前見ごろを閉じるのはボタンでは無く、立襟と同じような、たくさんある小さなフックで、両側の前身ごろを隙間なくピッタリとくっつけるように止めてあり、そうする事で無駄な厚みがなくスタイリッシュな構造に仕上げていた。(コレ、見た目はいいけど前閉じるの地味にめんどくさい)
 首元は広いV字なるようにデザインされていて、両側の前見頃の上部中央から、V字を跨ぐように金のチェーンがかけられており、そこにリトス教のシンボルマーク、主神であるティーナちゃんを表した、象徴的な模様が入った金細工のペンダントトップが、チェーンに通されて、胸元の中央で揺れている。(チェーンは取り外し自由)

 袖は脇から袖先に向かって広がり、手首あたりに達する頃には腕を下ろすと、袖を床に引き摺るぐらいの長さになっている。袖口は広く裏地の布を袖口で二重にして重ね着しているように見せかけてあった。(ここら辺は着物の袖口に似てるなぁ)袖口にも繊細な刺繍が施され、袖の裾先にも金糸の飾りふさがついている。
 後ろ見ごろは前見ごろのように、裾に向けて布が広がり先端の方で尖らせてある。先端には金糸の刺繍が施されて玉のアメジストとシトリンが連なって飾られ、その先端は涙型に加工された大きめのアメトリンがついていた。
 後ろ見ごろの上半身の刺繍は前身頃のライン刺繍から繋がっていて、両肩から出てきた2本のラインを背中の中心で合流させ、中心部分には刺繍のラインを飲み込むように太陽の模様が金糸で刺繍されていた。そして太陽の刺繍から合流させたラインが出てきて、下にいくつれ銀糸が多くなり、前見ごろのように刺繍のラインが涙型を作り、その中には口を上に向けた三日月の模様が銀糸で入り、荘厳な飾り刺繍を金糸、銀糸で施されていた。
 そんな豪華な上着の後ろ見ごろは完全に床についていて、歩けばそれを後ろで必ず引き摺ることになる。

(後ろのコレ派手すぎるだろう・・・、いや、この上着は全体的に中に着たベスト以上に派手だなぁ・・・(*´Д`*))

 そして、この上着の内側のウエスト部分からは、うっすら透けるぐらいの白いレーヨン生地に似た、くるぶしまで長さのある布地が細かいプリーツ状に縫い込まれており、裾には下から上に向けてグラデーションのように銀糸で繊細な刺繍がされていて、足元を華やかに彩っていた。

(・・・全体的にこの神官服、いや“祭事服“だけ見ると、神社の巫女さんの服にも見えるな、女性物っぽい、その上動きにくいし、でも、意外と軽かったな・・・(*´ー`*))

 この上着一つで神官服、いや“祭事服“(あくまでも祭事服というてい)には全ての神々の象徴を集約したような装飾の数々に感心して、背中の刺繍を見てみようとしたり、袖を上げ下げして重さを確かめてみたりと、色々していると・・・

オーリー「こちらのマントとストラで最後です」

「はーい」

 そう言って肩から掛けられたマントは、ベストに付いているアメトリン装飾ボタンの変わった細工に、引っ掛けるようになっている。マント自体は何と表現して良い分からないくらいの極薄の白生地で、かなり長く(確実に引き摺る長さ)、下に来ていた上着の背中の刺繍の上に、デューキス公爵家の紋章が来るように透かしで入っており、全体的に下に着ている洋服は透けて見えていたが、そこだけは太陽の刺繍の色がハッキリ見えていた。それぐらい薄いのであまり重さはないから、首元の装飾に負担はなさそうだ。その上から先日のパーティーで使用したストラと同じ配色をした、ふくらはぎまである長いストラを首から掛けた。そのストラの先には右がシトリン、左にはアメジストの玉がついた飾りふさが付いていた。

 全ての装飾品もつけた後は軽く髪も整えられて、自分の前に置かれた大きめの姿見でまじまじと自分の姿を眺めた。オーリーとカインは少し離れて、全体のバランスをみては所々微調整をし、それを数回繰り返したのち、納得がいったのか互いに頷いた。

(うーん、ストラを掛けると一気に洋風の神官服に見えてくるね。しかし、コレ、本当に見た目ほど重くないな、ちょっと“見てみるか“、情報開示・・・・あ、軽量化の付与がされてる、通りで軽いと思った・・・まぁ、コレだけの長さの布に大量の刺繍してるんだもん、逆に重くなかったらおかしいか( ´∀`)・・・)

オーリー「奥様、アトリー様の着付けが終了しました。衝立を外して宜しいでしょうか?」

母様「ええ、お願い♪」

 母様の了承を得て目隠しの衝立をどかしたカインとオーリー。すると・・・

「「「「「・・・・・・・」」」」」

(やっぱり、皆んなフリーズしてるよ、てか、父様達はいつの間に来たんだ?Σ(-᷅_-᷄๑))

 いつの間にかフィッティングルームに父様とカイ兄様、お祖父様にお祖母様までやって来ていて。衝立を取った後はいつも通り皆んなフリーズしていた。その様子を満足そうな顔で頷いて見ているオーリーとカイン。(君達は何でそんなに満足げなんだね?(*´Д`*))

天華『つい先程、来られましたよ。それにしてもアトリー、その衣装、とてもお似合いですよ』

夜月『うむ、白地に金銀の刺繍がよく映えるな、アトリーの美しい白銀の髪にも良く合う。神聖さも漂ってくるな』

ジュール『アトリー、すっごく綺麗!それに凄く主神様達の気配がする!』

(ん?褒めてくれてありがとう皆んな、んで、何でティーナちゃん達?の気配がするの?(。-∀-))

天華『あぁ、その衣装に刺繍されている模様がそれぞれ神々の象徴してるからですよ。背中には異界の神である、天照様と月詠様の象徴である太陽と月があるのと同じようにですね』

(ふむ、確かにこの模様に意味があるのは知っていたけど、そこから神々の気配がするものなんだ?)

天華『そもそも“神官用の祭事服“とは、神々気配を感じやすくする為のものですから、どこの宗教でも崇める神の象徴を衣服や装飾品に刻むのは、身を清めた証であったり、神々との繋がりを強くする目的があります。なのでアトリーのその“祭事服“にはこの世界の神々の象徴となる模様と、異界の神々の象徴が刻まれているので、今もの凄く神聖な空気が放たれてますよ。アトリーから・・・』

(え"っ?僕から?・・・ん?だから皆んな固まったまま動かないの?(*´Д`*))

 この世界でも神職が纏う服にはそれぞれ何かしら意味や効果があるようだ、多少の神職の知識があったとしても、その効果がリアルに感じることができるとは思いもよらなかった僕だった。

天華『そうですね・・・』

夜月『まぁ、それもそうだろう。もともとアトリーは神々と仲が良い。と言うことは、普通の神職より神々との繋がりが強い、と言うことだからな。・・・』

ジュール『それに、神様達はアトリーのこの服?いや、この服を着たアトリーをかなり?凄く?気に入ったみたいからね~』

(・・・・・神様達のツボにハマったのかな?この格好・・・・(*´ー`*))

 正直、神々の心情は“孫の晴れ着を見て喜ぶ、祖父母かな?“って感じだけど、喜んでくれているなら良いか、と思い、フリーズしてしまった家族が動き出すのを静かに待ったのだった、この後今までに無い無茶振りをされるとも知らずに・・・・・















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