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第3章 少年期 学園編
167話 “公開実技授業“当日〈昼食の時間〉
しおりを挟むはい!どうも!僕です!今、何故か盛大にデジャブを感じております!何故そうなったのかは、ほんの十数分前の事・・・・
“魔法実技授業“が大成功で終了したので、ご飯をいつもの秘密基地に食べに行こうと、屋外運動場を出て家族を探していると・・・・
ザワザワッ
?「どなたかお探しかな?」
背後からそう聞かれ後ろを振り返ると、目の前にいたのは輝く金髪に澄んだ青い瞳、その中に星が輝いていて、爽やかな既視感のある笑顔の青年、数人の護衛や従者を連れていることから、かなりの地位がある事が伺える。
(どう見たってこの顔、王族、しかも王太子様じゃん!Σ('◉⌓◉’))
って事で、何故か王太子様が僕達を自ら探して、お迎えに来てくれていた。そこで一旦、ロシュ君やイネオス達とは別れて、僕とソル、仁達は王太子様に案内されて、以前も来たことのある学園内にある迎賓館の一室に連れて来られた。そこでやっと王太子様に自己紹介してもらい挨拶を返す事ができた。
何故会ってすぐに自己紹介しなかったのか?と言われると、周囲が騒がし過ぎてできなかった。王太子様、いや“スタサフィス・レイ・ウェルセメンテ“こと、“スタフお兄様“(そう呼べと言われた・・・)と僕が合う前から、スタフお兄様がいる事に周りが気づき、周囲は僕やスタフお兄様とお近づきになりたい人達で溢れかえった。もうここでのんびり挨拶を交わしている暇がないと判断した僕らは、逃げるようにその場を後にした。イネオス達はご家族が迎えに来ていたから、また後でいつもの場所で会おうと急いで約束して・・・
・・・そして今に至る・・・・
(デジャブ・・・(-᷅_-᷄:))
迎賓館の一室に連れて来られてから、最初に思った事がこれだ・・・
室内には以前と同じように長いテーブルに、横一列に王族達が並び、その向かい側に僕の家族が並んだ。これまた以前の様に僕とソルを真ん中に両側を両親が座り、向かい側にはサフィアス叔父様達、国王夫婦が座っている。そして何故かお祖父様とお祖母様が王都に来ていたようで、今は右側の端でシベラス叔父様と一緒に仲良く並んで座っている。その向かい側に前国王夫婦もジル叔父様と一緒に座ってる。ソルのお母さんのセラスさんも来ているけど、何故か左端に座って気配を極力消している。ソルもその横に移動しようとしたらサフィアス叔父様から引き止められてしまった。ついでに、仁達は僕の右横、父様のすぐ横に並んで座っている。僕の兄弟は皆、左側、ソルと母様のすぐ隣に年齢順に座り、向かい側には王太子のスタフお兄様が座りその左横に他2人の王子殿下達が座っていた。
(・・・はぁ、前も思ったけど、ロズ殿下は僕が嫌いなんだなぁ~、今日は突っかかって来ないみたいだけど・・・(*´Д`*))
テーブルの斜め左側から強い敵意の籠った視線が来るがそれはスルー。
そして、全員が揃った所で昼餐が始まった。
サフィアス叔父様「いやー、しかし、今回もアトリー達の魔法は凄かったな。ソル君のあの魔法は光魔法か?アトリーのあの樹木は“ゾネオスト”に生殖しているという“サクラ“なのか?」
ローズ様「アトリー君が歌っていた歌はどこの国の歌なの?凄くゆったりした歌で聴いた事のない言葉だったけど、とても気に入ったのよ♪」
食事が始まって、デザートを食べ出した辺りから、国王夫妻に質問攻めに合っている僕達。
(おおぉう、めっちゃ聞いて来るじゃん?(。-∀-))
「えーっと、まず、ソルの使った魔法は光魔法で間違い無いです。次にあの樹木は“桜“で間違い無いですが、“ゾネオスト“に生えている“桜“とは少し違います。あれは仁さん達“勇者候補“の暮らしている国の“桜“を再現したものです。最後に、あの歌も仁さん達の故郷で有名な童謡を天華達に教わったものなので、この世界の言語ではありません」
と、律儀に1つずつ質問に答えていると・・・
スタフお兄様「へぇ、凄い、ソルドア君だったね、あの光魔法はどうやってできているの?ただ、光の束を作り出しただけではないんだろう?あの切れ味を出すには何かコツがいると見たんだけど。私にもできるかな?」
と、スタフお兄様は、ソルが出した“フォトンソード“が凄く気に入ったようで、自分で魔法の分析をしつつも、何かコツが必要なのかソルに質問してくる。
ソル「あの魔法はアトリー様がお考えになったものなので、自分からは細かな説明はできかねます」
スタフお兄様「!、アトリー君がね・・・ソルドア君、君は原理もわからずあの魔法を使っているっていうのか?それとも分かっているが私には教えられないってことかな?」
ソルはあやふや言葉だが、キッパリとした言い方で、自分からは魔法の詳細を教える気はない、と、遠巻きに言ったととったスタフお兄様は、明確な返事が欲しくて質問を重ねる。優しい口調だが有無を言わせない空気を出してくるスタフお兄様。その剣呑な空気の中ソルは・・・
ソル「先程も申しました通り、自分の口からはご説明できません」
と、口調は丁寧だが、キッパリとお断りした。
「「「「「!?」」」」」
スタフお兄様「ふむ、君は忠誠心が物凄く強いね。無理に聞こうとして悪かった。だが、そんな答え方だと損をするよ?」
ソルの返答に王族側の護衛や従者達がざわめき、王族に対する態度ではないと、怒りを表した者もいる。だが、その剣呑な空気をスタフお兄様自らが霧散させる。ソルの忠誠心に関心した様子で、先程の質問はその忠誠心を試すためにした様で、最初から答えを無理やり聞き出すつもりはなかったらしい。でも、言い方には気をつけたほうがいいと、忠告も貰った。
ソル「ご忠告、痛み入ります・・・」
「もう、ソル、あの魔法はそんなに隠す必要はないって言っただろう?“フォトンソード“は人に説明しても、理解できなきゃ発動しないし、魔力量もそこそこ無いと発動しても維持はできない、燃費の悪い魔法なんだから」
(今この世界で再現できるのは僕とソル、2人だけ、たった2人だけができる魔法は人に教えても意味のないものだからな・・・)
と、言うと・・・
ソル「分かってます、僕も理解するのがやっとで、人に説明するのは僕には無理です」
「あ、そう言うこと・・・」
彩ちゃん「アトリー君、魔法の原理が多少理解できる私達でも、発動はしても数秒しかできないものを率先して人に教えようとは思わないわよ?」
と、呆れたように彩ちゃんに言われてしまった・・・
「・・・そうですか?」
コテンッと首を捻ると。
スタスお兄様「ふっ、ふふふっ、ソルドア君は本当に、自分では説明できないから、ああ、言ったんだね?ふふっ、それは本当に、無理に聞こうとして悪かったよ。ふふっ」
どうやら、先程のソルの言葉は本心からでた言葉だったらしく、その事を理解したスタフお兄様は、何がツボに入ったのか分からないが、笑いながら再度ソルに謝っていた。
「???」
僕はスタフお兄様が笑う意味がわからず、さらに頭を倒した。
スタフお兄様「ふふっ、本当にアトリー君は可愛いなぁ」
ローズ様「ふふっ、そうでしょう?可愛いでしょう?」
サフィア大叔母様「寛大なのか、尊大なのか、理解できる人ができるならすればいいって考え方なのか、知識を秘匿する基準が自分だから、他の人ができないって分かっていて、その知識を披露する。でも自分の知識の価値にいまだ無自覚なのがまた可愛いのよね」
ロブル大叔父様「ふむ、なまじか、ソルドアが優秀なのがアトリーの“知識的価値の優先順位“を狂わせておるのかもしれんな・・・まぁ、そんな所は年相応で可愛いんだが」
彩ちゃん(多分、アトリー君はソル君は理解できるから説明もできると思い込んでいた。で、それを他人に説明しても最初から使用できるとは思ってない。何故なら自分とソル君以外の人の魔力量では、原理を理解して発動はできても、魔力が続かず維持できないのが分かっているから・・・
そもそも、あの魔法の原理をこの世界の人がそうそう理解できるとは思ってない。だから、あの魔法の知識を披露しても問題ないと判断した・・・その知識に価値が高い低いの前に、他にできる人はいないと分かっているから、アトリー君にしてみたら、その知識は等しく価値はない。そこがこの世界の人達との“知識的価値の優先順位“が違う原因。アトリー君が寛大に見えるし、尊大にも見えるのはそう言う所かも。
でも、現代日本で暮らしてきた私達でも光の性質をぼんやり知るだけで、ちゃんと学ばなければ理解ができているとは言えない。アトリー君のあの知識は、アイディアは、どこからくるのかしら?)
*前世で、はまっていた某ロボットアニメの武器の知識を参考にしているとは誰も思わないだろう。その物好きがこうじてインターネットで、レーザービームの知識を検索して真剣に学んだ事を覚えていただけだと誰も想像もしないだろう・・・
そんな事を思われているとは梅雨知らず、アトリーは・・・
(むぅ、また可愛いを連呼されとる・・・なんでだ?(。-∀-))
とか、くだらない事を考えていた・・・
その時、隣にいた父様から微笑ましい顔で頭を撫でられ、ソルも隣にいる僕の母様から背中を、ドンマイって感じでぽんぽんっと叩かれていた。
(解せぬ・・・(-᷅_-᷄๑))
サフィアス叔父様「ふむ、その光魔法が難しいのは分かったが、アトリーが披露したあの木魔法もアトリーが考えて作ったのか?木魔法で“ゾネオスト“の“サクラ“の樹木を変質させてできたのだろうか?その後の的をチリにしたあの魔法は何魔法だ?」
と、他の魔法にも興味が出たのかサフィアス叔父様が質問してきた。
「・・・あれは木魔法じゃないです。暗黒魔法を応用して作り上げた、人の視覚と嗅覚、聴覚を誤認させる幻想魔法です」
「「「「「!?」」」」」
(品種改良はしようと思えばできるけど、“もの“がない事にはどうしようもないし、時間がなかったので、手っ取り早く“幻想魔法“で“桜“を作っただけなんだけどなぁ・・・そんなに驚く所?(:-∀-))
ソルと仁達以外の人が口をポッカーンッと開けて驚き固まった。その様子を見て僕は何でそんなに驚いているのかが分からず、また首を捻った。ソルと仁達は何か悟ったように遠い目をし出した。
ソル「アトリー様、あれはまだ実験段階だったんじゃ・・・」
「ん?あぁ、今回は本当に“桜“があるように“見せた“だけ、あと匂いと耳も勘違いさせたけど、僕が本当に目指しているのは、その場に本当にあるように見えて触って、音も匂いも味も全ての感覚を騙し、偽物と気づけないぐらいの精度の高い“幻想魔法“だよ。今回はそこまでは至ってないから、まだまだ実験が必要だね♪」
ソル「そ、そうですか・・・」
「それに、アレはまだ完璧に嗅覚すら誤認させる事もできてないから、まだまだ改良の余地があるんだよね。それにその内、触覚の再現に挑戦しようと思うんだ♫」
(視覚と痛覚、聴覚だけは最初に誤認させることができちゃったけど、嗅覚は再現が難しいんだよねぇ、匂いの感じ方って人の好みによると言うか。それは全ての感覚にも言えるんだけど、判定が難しいんだよね“匂い“って、まぁ、そこは追々どうにかするとして、次の触覚は痛覚がいけたからそれを緩和する感じで調整してみよっと♬( ^ω^ ))
天華『また犠牲者が出るんですね・・・主にご友人達から・・・』
(何のことか分かんないなぁ~ふふっ、これで、外見を別人に変更できる“変身の魔道具開発“にまた一歩進むね♪)
天華『そんなに作り込まなくても良いと思うんですけど・・・』
(えー、そこは突き詰めて、全くの別人になれるようにした方が面白いに決まってるじゃん!某変身ヒーローやヒロインみたいに!(*゚▽゚*))
目的の為の魔法研究できる楽しみで、天華に何を言われようともウキウキ気分の僕。でも、周囲の人達の心の中は混乱でそれどころでは無かった。両親とソル、仁達を除いて・・・
父様「陛下、安心してください、アトリーに犯罪者以外の人を傷つける目的でこの魔法を使わないと、約束してますから。今お考えの事は起こったりしませんよ。聖獣様方からも確約いただけてますので大丈夫ですよ」
父様が真剣な表情でそう言った事で、ほっと息を吐いた人達。
(えっ?あれ?今、僕、危険人物認定される所だった?('◉⌓◉’)?)
僕は突発的にやり出した事以外の研究内容は全て両親に話しているので、何も問題ないと思っていたが。どうやら、今回の研究は兵器利用できるからか、大人達は怖い発想をしていたようだ。
(まぁ、全てを欺かれてたら、どんな手を使っても意味がなくなっちゃうもんなぁ、むしろ、騙されていることすら気づかない可能性があるか、どうにかしたら洗脳にも活用できそうだもんね( ´ ▽ ` )・・・でもさ、今、僕がそんな事しそうに思われたって事だよね?サフィアス叔父様達は僕をなんだと思ってんだろうか?o(`ω´ )o)
天華「そうですね、まぁ、普通この魔法は、大勢を騙す事はできない代物ですからね。以前ロシュ君のお祖父様を騙した金貸しの様に、紙にまで“幻想魔法“をかけれる腕があっても、対面で最高5人騙せればいい方です。あ、そう言えば、ダンジョン産の魔道具で“幻想魔法“を補助する魔道具があって、使用者の魔力量にもよりますが、それでも30人ぐらいが限度だそうですよ。そうなると、アトリーの様に観客全員を騙せる人は脅威であるのは間違いないでしょうね』
(そうだけどぉー、僕はただ、自分の外見を変えれる魔法が欲しかっただけなのになぁ、常に発動させるのは面倒だから、魔道具化しようとしただけで・・・(*´ー`*))
どこに行っても目立つこの容姿を、どうにか変えてみたいと思った事と、実現してみたかった夢の変身アイテム、それが欲しくて研究し出した魔法だったが、研究が行きすぎて脅威になってしまっていた事に、今気づいた僕だった・・・
(まぁ、うっかり、拷問用の魔法まで開発してしまったのはアレだったけど・・・・てへっ(*´∀`*))
天華『全然反省してないですね・・・』
夜月『だな・・・』
ジュール『アトリーのお母さんにまた叱ってもらう?』
(おっふっ、それだけはやめてくれぇ~~((((;゚Д゚))))))))
以前に使用した“幻想魔法“の1つ“ファントムペイン“で、人1人を精神崩壊一歩手前までした事で、両親にしこたまお小言を貰った過去があるので、慌てて止めるのだ。
(怖いんだよ?母様が怒ると怖いんだから、凄い圧のあるニコニコ笑顔で優しく怒るの、なんでそんな事しちゃダメなのかちゃんと理解するまで、懇々と説明されるんだよ?:(;゙゚'ω゚'):)
夜月『トラウマになってないか?・・・』
(大好きな母様に怒られるのは心に来る・・・_:(´ཀ`」 ∠):)
夜月『そうか・・・じゃあ、今後もやりすぎに気をつけような・・・』
(う、うん( ;∀;)分かった・・・)
心の中でガクブルしていると。ソルが僕の肩をポンポンっと叩いた。
ソル「大丈夫ですか?アトリー様?」
「あ、うん、大丈夫、ちょっとある事を思い出してただけ・・・ん?何かあった?」
ソルは僕の様子がおかしい事に気づき肩を叩いた様だが、大人達が僕の方を向いて何か聞きたげだったので、その事も知らせたくて僕を呼んだみたいだった。すぐにその事に気づき、何やら途中の会話を聞き逃した様なので、何の話だったのか説明を求めた。
サフィアス叔父様「さっきの話の続きだアトリー、的をチリにした魔法はどうやったんだ?」
ソルに説明を求めたが、早く話が聞きたかったのか、代わりにサフィアス叔父様が説明をしてくれた。
「あ、それは“時空間魔法“の“タイム・アクセラレーション“を使って、的事態の時間を進め、風化させただけです。ようは“時間加速“での老朽化ですね。あ、勿論、今まで生物に使用した事はないですから、安心してくださいね!」
「「「「「はっ!?」」」」」
サフィアス叔父様「ちょ、ちょっと待ってくれ、アトリー、今、時間を進めたって言ったか?」
「はい・・・」
サフィアス叔父様「そ、それは伝説の“時間魔法“じゃないか!?いつどうやってその魔法を⁉︎」
「いつ?と言ったら最近ですかね?どうやって?と言われると、やってみたら何となく出来たとしか・・・」
サフィアス叔父様「な、何となく・・・・さすがアトリー、天才だ!失われた“時間魔法“を復活させるなんて!奇跡だ!快挙だよ!」
ローズ様「凄いわ!アトリー君」
ロブル大叔父様「これは歴史に残るぞ!」
と、王族勢は大喜び・・・。家族は元々知っていたが、叔父様達の言葉に頷きながら騒いでいる人達を見ている。
(うーん、さっきの“幻想魔法“の時は恐れていたのに、今度は“時間魔法“の復活に大喜び、何だこの落差は・・・・( ´ ▽ ` )?)
天華『そうですね、“幻想魔法“は新しく未知の部分が多いですが、“時間魔法“は遥か昔から存在しており、文献にもその効果の詳細が残っていますから、その分、理解ができて安心するんでしょう・・・』
(まぁ、人間って、自分が知ってる事に寛大で、未知のものには恐れをなす・・・そんなものだよね・・・・(*´Д`*))
使用した本人をそっちのけで喜ぶ人達とは反対に、どんどん機嫌が悪くなっている少年が1人いる。第3王子のロズ殿下だ。
(うぇーぃ、そろそろ噴火しそうな感じがするよぉ~、よし、そろそろ退散するか!(*゚▽゚*))
自分以外の家族が僕ばかりを構うので、反抗期真っ只中?の彼には面白くないのだろう、拗ねてきている様子だったので、僕は八つ当たりされる前に戦略的撤退を実行した。
「父様、少し良いですか?・・・・・」
まだ騒いでいる人達を横目にそっと、父様にそろそろ着替えの準備をしたいと言って、抜け出す機会を作って貰えるようにお願いした。父様はすぐにサフィアス叔父様達に声を掛け、そろそろ時間だから僕達を着替えに行かせたいと言って、部屋から出させてくれた。
「はぁ、やっと抜け出せた、もう少しでまたロズ殿下が噴火するところだった・・・」
仁「またって前に何かあったの?」
昼食をとっていた部屋から出て、以前も借りた着替えをする為の部屋の中で、男児勢の仁と僕、それにソル、そこに専属のオーリーとカインにダン、仁の専属のケビンも加えて、仲良くお着替えしながらおしゃべりしていた。(僕は衝立の向こう側だけどね・・・(。-∀-))
「あー、それはちょっと、僕からは言いづらいですね。でも一言で言ったら、ご家族思いの方なんですよ」
仁「あー、分かった、そう言えば、ロズ殿下は今年で12歳だったよね?それならしょうがないか・・・僕の妹も同じ歳だから、よく分かるよ。自分からは言い出せないけど、かまって貰いたいんだねぇ」
「まぁ、そういう事でしょうね・・・」
一応、濁して伝えたが仁の妹の“まどか“も同じ歳だからから、似たような行動をとるらしい、そんな裏話をしつつも着替えが終わり、いつも通りに髪をいじられ、綺麗にセットされたら、別室でお着替えしていた彩ちゃん達女子勢と合流、イネオス達と待ち合わせした場所まで移動する事にした。
(さて、今日の僕の憂鬱な本番と行きますか・・・)
と、今回の1番の目的?と言うか、難所?に僕は気合いを一つ入れて歩き出した・・・・
*あけましておめでとうございます!今回は新年一発目から投稿をしたくて年末より連続投稿をしていましたが、今日で、連続投稿は終了とさせていただきます。次の投稿はまた、3日後の1月4日になります。今年も長くご愛読いただけるように日々精進いたしますので、生暖かく見守っていただけると幸いです。今年もよろしくお願いいたします。m(_ _)m
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