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第3章 少年期 学園編
26話 冒険初日!3 依頼
しおりを挟むはい!どうも!僕です! 現在、紆余曲折ありましたが、やっと目的の場所 冒険者ギルド前に来ております!
皆んなが辻馬車の料金を払い終え、僕の元まで辿り着いたのでジュールと夜月を下に降ろし いつもの中型犬サイズになって貰う、周りにいた通行人が驚いていたけど、そこはまるっと無視する。
「よし、全員降りて来たね、じゃあ、皆んな行こうか♪」
「「「「はい!」」」」
気合を入れて意気揚々と冒険者ギルドの扉を開けると中は先日より朝早くに来たからか人で溢れかえっていた、特に依頼書が貼り出される“クエストボード“の周りは冒険者でごった返していた。
(おぉ~、この間来たのはお昼ちょい過ぎぐらいだったから人は少なかったけど朝はこんなに人が多いんだね)
天華『一般市民の朝は早いですからね』
(そっか、一般市民の人は朝日と共に起き出すもんね、貴族は時計の時間 見ながら少しゆったりして動き出すからなぁ、一般市民と全然 時間感覚が違うみたいだね)
天華『まぁ、支配階級と一般市民の感覚の誤差はそんなものですよ』
(う~ん、元一般人の僕には違和感は拭えないけどね…、さっ、それより初の依頼はどんなのが良いかな?なんか良い感じの依頼があるといいな♪)
天華『・・・依頼が残っていると良いですね』
(う…ん、確かに・・・)
天華が“クエストボード“前で起こっている依頼争奪戦を見ながら、しみじみ言った。
ソル「アトリー様、少し時間を置いてから依頼書を見に行きましょう、それに中央受付の方にこの手紙を渡さないといけませんし」
「あ、そうだった、父様からギルマスへのお手紙を忘れてたよ、じゃあ先に渡しに行こうか」
頷く皆んなを確認して中央受付に向かって歩き出す、すると依頼争奪戦を繰り広げていた冒険者達が僕達に気づき僕を見てはフリーズ、ここまではいつも通りだけど中には軽装だけど質の良い装備をした僕達を見て顔をしかめる人やニヤニヤと嫌らしい顔で笑っている。
(嫌な笑い方だな)
その中で数人の冒険者とギルド職員数人が少し引き攣った顔で僕を見た。
夜月『先日の騒動の時に居合わせた奴らか?』
(かもね)
そして僕達が中央広場を真っ直ぐ突っ切ろうとした時。
「おいっ!そこの坊ちゃん!」
「おいっ!やめろっ!」
「なんだよっ!邪魔すんなっ!」
(お?いつぞやの正式なフラグ回収かな?)
「お前の為に止めてんだぞっ!」
「はぁ⁉︎なんだよそれっ!」
「いいから!耳かせこの馬鹿っ!」
「いてっ!離せよ!」
「いいか?お前はこの間休んでたから知らねぇかもしれないがあの方はな・・・・ボソボソッ・・・・・」
「ま、マジか!あの噂の⁉︎ほ、本当だったのか⁉︎」
(おやおや?)
「本当だ、だから一々突っ掛かって行くなっ!分かったかっ‼︎ 後、この事を知らねぇ奴がいたら教えてやれ、いいな!」
「お、おう・・・」
(あ、大人しくなった)
1人のガキ大将風の冒険者が僕達に絡んで来ようとしていたが近くにいた別の冒険者に止められ、事なきを得た、他にもギルドの職員に話を聞いている人もいた。
(なんか、ここでも事情説明が行われているみたいだね、ギルマスの指示かな?)
天華『その様ですね、まぁアトリーが絡まれるリスクが減ったのなら良い仕事をしているのではないですか?あのギルドマスター』
(切実に有り難いよ、絡まれて時間を取られるのが1番面倒だからね)
天華と会話している間に目的の中央受付に到着した。
「すみません、少し良いですか?」
受付嬢「お早う御座います、デューキス様ですね、ご用件をお伺い致します」
(僕の事を知ってる、て 事はギルドは既に情報共有が出来ているみたいだね)
「…お手数ですが、こちらの手紙をシャリテ ギルドマスターに渡して下さい」
受付嬢「お手紙のお預かりですね…、はい、確かにお預かり致しました、他にご用件はございますでしょうか?」
ソルが持っていた父様の手紙を手に取り優しい笑顔で他の要件を聞くお姉さんはベテラン受付嬢のようだ。
「宜しくお願いします、今はありませんので分からない事があったら聞きに来て良いですか?」
受付嬢「はい、勿論です、申し遅れましたがこの度 皆様の専属受付になりました“ケリー・アンテレ“と申します、以後お見知りおき下さい」
「・・・専属、…分かりました、もう、知ってるかも知れませんが僕の名前はアメトリン・ノブル・デューキスと申します、これからお世話になりますね、アンテレさん」
アンテレさん「はい、宜しくお願い致します、デューキス様」
僕が声をかけた美人な受付のお姉さんは丁寧に接してくれた、どうやら僕達の専属受付に任命されたようだ他にも2人いるようで紹介は本人がいるときにしてくれるそうだ、この後は皆んなも自己紹介を済ませ今日の依頼を決めるためにまだ人がごった返している“クエストボード“に向かった。
「う~ん、どれにする?昨日 話した通り薬草の常設依頼はするとして同時に近くで済みそうな依頼があるかなぁ?」
イネオス「そうですねぇ、同じような採取依頼があれば良いのですが・・・」
ソル「あ、アトリー様、アチラなんてどうです?」
「うん?どれ?」
ソル「あそこの赤色の薬草採取の依頼書です、アレなら常設依頼の薬草が取れる場所と同じなので今日中に終わると思いますよ」
「あ、アレってこの間 冒険者登録に来た時もあったけどまた同じのが依頼されているのかな?」
ソル「それとも、そのままだったのでしょうか?」
「うーん、分からないから一応持って行こうか、ソルとってきてくれる?」
ソル「はい、もう1つ良いのがありましたから、それも一緒に持って来ましょう」
「宜しく、後は他に候補を選んで受付のアンテレさんに詳しく聞いてみよう、イネオスもどう?決まった?」
イネオス「はい、決まりました、僕達は2つほど気になる依頼があるのでそれを持って行きます」
ベイサン達と相談して自分達で出来そうな依頼を探していたイネオスも目星を付けたみたいなので取られる前に行動することに。
「じゃあ、その依頼書をとって受付に行こう、」
ソル&イネオス「「はい」」
ボードの前は人が多いので少し離れた場所から依頼を見ている僕達、そのボード前の人達は僕らを気にしつつ依頼を選んでいた、そんな中 依頼の報酬金額を気にせずサクサク決めて行く僕達に微妙な表情を向けてくる冒険者達、だがソルとイネオスがボードから依頼書を引き剥がしに向かうとボードの前にいた冒険者達がザッと避けていく。
(僕が行くと皆さんが遠慮すると思ったからソルに取りに行って貰ったのにこれじゃあ意味なかったね…)
ソルはその事は気にせず僕達が目をつけた依頼書を剥がそうと少し高いところにある依頼書目掛け軽くジャンプをして軽々剥がした、イネオスは戸惑いつつ申し訳なさそうに素早く依頼書を剥がしソルと一緒に戻って来た。
「有り難うソル、イネオス達はどんな依頼書を選んで持ってきたの?」
イネオス「この2つです」
そう言って差し出した依頼書を受け取り読むと。
「へー、スライムの捕獲ね、これって採取依頼に入るんだ、それと…ん?お届け物?依頼?」
ベイサン「はい、先日見た地図にも書いてあった王都の東側にある村まで荷物を届ける依頼です、村までは徒歩2時間ほどと書かれてますので今日中に行って帰れる距離で、道中に薬草を採取できるかなと思いまして」
「あ、あそこか、確かに近いね、良いね色々体験できそうで、ふふっ、良いかもねちょっとした日帰り旅行っぽくて、・・・あーでも、薬草を取るのにどれぐらい時間が掛かるか分かんないからなぁ日帰りできるかな?」
ベイサン「確かにそこは失念してました」
へティ「そうですわね、そこもアンテレさんにお聞きして見ましょう」
「うん、それがいいね…、あ、ソルはもう1つの依頼はどれにしたの?」
ソル「はい、この“アーミーアントの討伐“です」
「“アーミーアント“って確か群れで行動するDランクの魔物だったよね、それがなんでFランクのクエストボードに討伐依頼ででてるんだろ?」
ソル「それが討伐数が1匹となっているので、多分ですが群れからはぐれたアーミーアントの様です、アーミーアント1匹の戦闘力は大した事はないのでFランクの僕達でも討伐は可能だと判断されたのでしょう」
「そう言う事か、なら大丈夫かな、一応 目撃された場所の詳細を聞いて薬草の採取場所と近ければ受けようか」
ソル「はい」
互いの依頼の確認を終えると専属受付になってくれたアンテレさんの元に行き選んだ依頼書の詳細を聞いて見た。
アンテレさん「そうですね、皆様は薬草採取の常設依頼を主にその周辺で依頼達成が出来るご依頼を選ばれたのですね、日帰り可能なものが良いとの事ですが、こちらのお届け物のご依頼は薬草採取のご依頼とは相性が悪いと思われます、道中に薬草を採取場所が有るには有りますが常設依頼の薬草は10本で1束、それが10束で1回の依頼完了となりますのでかなりの数が必要です、この村に向かう道では数を揃える事は難しいと思います」
ベイサン「そうですか、うーん合計100本は確かに難しそう、じゃあ その依頼はやめます」
アンテレさん「分かりました、これはボードに戻しておきますね」
そう言って隣にいたギルド職員さんに手渡した、ギルド職員さんはすぐさまボードに依頼を戻しに行った。
ベイサン「お手間をお掛けしてすみません」
アンテレさん「いいえ、気になさらないで下さいよくある事ですから、無理に受けると失敗する事もありますから、それを素直に認め私達の意見を聞いてくださる方々は少ないですからね」
ニッコリと良い笑顔でFランクの“クエストボード“の前にいるコチラを窺っていた冒険者達を見たアンテレさん、その視線を受けたFランクの冒険者達の数人が肩を震わせたり気まずそうな顔をしていた。
(あー、受付の人の忠告を無視して、自分を過信して、無理な依頼を受けて、それで失敗した人達がアレだけいるってことか・・・)
(どんまい!)と、思いつつ他の依頼の説明を聞いた。
アンテレさん「こちらの緊急依頼の薬草採取ですが薬草の採取自体は問題ないのです、依頼の薬草は常設依頼の薬草と同じ場所で採取できるのですがその持ち帰りまでの時間が問題なのでここ数日誰も受けていないのです」
「と、言うと?鮮度の問題ですか?」
アンテレさん「はい、その通りです、依頼者が定めた鮮度でなければ依頼達成とならないので皆さん依頼失敗を心配して受けていただけてない状況です」
「うーん、それなら問題ないですね、僕は“収納スキル“持ちなので鮮度は保証しますよ」
アンテレさん「!、そ、それなら問題ないですね、ではこちらのご依頼はお受けになられますか?」
「はい、あ、でも、イネオス達のスライムの捕獲依頼の詳細とアーミーアントの討伐依頼の詳細を聞いてから 依頼を受けるか決めたいので依頼の受理は後で良いですか?」
アンテレさん「はい、構いませんよ」
「有り難う御座います、じゃあ次のイネオス達のスライム捕獲の依頼の詳細をお願いします」
アンテレさん「はい、畏まりました、こちらのスライム捕獲の依頼ですが出現場所が王都近郊にある森の中の泉周辺です、こちらの泉はそう遠くない場所にありますので、様々な薬草も泉周辺で採取可能です、常設依頼とも並行して受けても大丈夫だと判断します」
へティ「そうなんですね、良かった、これなら受けてもさほど危険は無さそうですね、アトリー様、昨日の地図にあった泉がある森は南の方でしたか?」
「ううん、そこはココからかなり遠いから多分、アンテレさんが言ってるのは南東にある小さな森の事だと思うよ」
へティ「そうなんですね、でも近場ならもっと安心ですね」
「そうだね、そこなら凶暴な魔物はいないと思うよ、さて最後はアーミーアントの討伐依頼なんですけど、・・・今更なんですが、受けていい依頼の数は何個までですか?」
僕が聞くのをすっかり忘れていた依頼の受理限度数を聞いてみると、やっぱり一緒に忘れていたソル達も(そう言えば!)みたいな顔をしていた。
アンテレさん「はい、依頼の限度数は明確には定められていませんが今日中にできる依頼は2~5件ですね、時間の制約がなければ依頼の納期 期限内で達成して頂ければ良いだけなのでそれ以上受ける事は出来ます、ですが個人の能力の限界を超える依頼の受理はお勧めできませんし、こちらでも依頼達成が無理だと判断した場合 依頼受理は受け付けておりません」
「そうなんですね、良かった、教えて頂き有り難う御座います」
アンテレさん「いいえ、構いませんよ、専属受付としての役割の中でも担当の方の依頼受理数の管理もありますのでお気になさらないで下さい、ではアーミーアントの討伐依頼ですが、こちらはですね 丁度 先ほど話していた泉に行く途中の平原での目撃証言が上がってまして、薬草の依頼とスライムの依頼の行き帰りどちらでも遭遇できるはずです、見当たらない場合は少し探索していただければ見つかると思われますが…、この依頼お受けになられますか?」
「うーん、どうしよう、アーミーアントにうまく出会う事ができれば、他2つの依頼もスムーズに行って今日中に依頼達成できるけど、出会わなかった場合探索に時間が取られるのは困るなぁ、ん?あ、でもアーミーアントならすぐ見つけられるか?」
ソル「そうですね、僕達なら大丈夫かと」
「うん、だよね、じゃあ この依頼も僕達が受けます♪」
アンテレさん「畏まりました、ではこちらのアーミーアント討伐依頼と緊急依頼の薬草採取がデューキス様のパーティー“情景の旅人“での依頼受理で、残りのスライム捕獲依頼がヴィカウタ様のパーティー“未知への挑戦“の方々が依頼を受理して頂けると言うことで宜しいでしょうか?」
「「「「「はい、宜しくお願いします」」」」」
僕とイネオスがギルドカードをだし皆んなでお願いすると、アンテレさんはニコッと微笑み「はい、では 手続きをいたしますね、しばらくお待ち下さい」と言って とても手慣れた手つきで手際よく依頼受理の手続きをおこなってくれた、ジュール達はいつも通り僕達のしている事に極力介入してこないが僕達がこれから挑む冒険にワクワクしている様子を楽しそうに見守ってくれていた。
アンテレさん「はい、これで手続きを完了しました、皆さん気をつけて行かれて下さいね、依頼の成功をお祈りしております」
「「「「「はい!行ってきます!」」」」」
アンテレさんに見送ってもらい意気揚々と冒険者ギルドを出て依頼達成のために王都の南門へと向かった・・・
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