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第2章 少年期

32話 モフモフパラダイス‼︎

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 天気のいい王都の大通りを沢山の護衛騎士に囲まれながら優雅に進む絢爛豪華な長馬車、
その中で友人皆んなと姉のヘリオラを交え楽しく会話をしているといつの間にか次の目的地に到着したようだ。

ヘリー姉様「さぁ着いたわよ」

 ヘリー姉様に言われて窓の外に視線を向けると周りの建物よりファンシーな感じの可愛らい外観で看板に《ドゥルキスの人形専門店》と書かれていた。

「人形専門店?」

へティ「わぁ、ここ 知ってます!このお店の職人さんが凄く腕が良くて とても人気の人形専門店なんですよね♪私も一度来てみたいと思っていたんです!」

「へーそうなんだ、とても有名なお店なんだね、でも人形かぁ」

(人形ねぇ、私 前世でも人の形をした市松人形とかビスクドールとかあまり好きじゃなかったんだよね)

天華『そうなんですか?なぜです?』

(え、だって ずっとこっちを見ているみたいで怖かったんだもん)

天華『ふふっ意外と可愛らしい理由でしたね』と、クスクス笑っていた。

(むー でも想像してみなよ 夜 暗い中でコチラをずーと見ている無機質な表情の人形を!)

ジュール『うーん、それは怖いかも…』

(でしょ!)同意してくれたジュールをギュッと抱きしめた。

 少し期待外れでしょぼくれていると。

ヘリー姉様「そんな顔しないでアトリー、中に入ると貴方も絶対 気に入るわ」

「気にいる?」コテンッ

(そんな事あるかなぁ、今世でもそんなに関わりたくないんだけど)

 と、そんなことを思いながら、外の護衛騎士達が並んでいく様子を眺めていた。

 暫くすると用意が整ったので素早く店内に移動することに、多少 野次馬がいたが今回はアクシデントも無くスムーズに店内に入ることが出来た。

 そして中に入って見たものは、

「ふぁ~凄い‼︎可愛いぬいぐるみがいっぱいある!モフモフだー♪」

ヘリー姉様「ふふっ気に入った?」

「はい!ヘリー姉様」

(可愛い~!人形は苦手だけどぬいぐるみは大好きだよ~もっふもっふだ~)

 店内の商品棚に所狭しと沢山の可愛い動物や魔物達のぬいぐるみが並べられていた。

へティ「わぁ、本当 凄いですね!可愛い動物のぬいぐるみがいっぱいです♪あ、もしかしてアトリー様がさっきガッカリなさってたのって ここが人の形をした人形しか置いてないと思っていました?」

「うん、実はそう思ってたんだ、僕 人の形した人形はあまり興味がなかったからね」

へティ「そうなんですね、でもここのお店は人形も置いてますが動物の可愛いぬいぐるみも大変有名なんですよ♪」

「うん、そうみたいだね この ぬいぐるみとても可愛くてしかも手触りもとてもいいね」

 2人で盛り上がってる横で他の男の子達3人は1人はニコニコと微笑ましげにこちらを見守っていて後の2人はぬいぐるみを見ながら微妙な表情をしていた。

「ソル、ソルもそう思わない?このぬいぐるみとても良い手触りだし凄く可愛いよね♪」

 こちらを見ていたソルに話を振るとソルはニコニコ笑いながら「そうですね」と返事を返してくれた。

「だよね!ソルも好きな動物のぬいぐるみがあるかも 探してみたら?」

ソル「そう ですね、僕も探してみます」

「良いのがあったら僕にも見せてね♪僕も良いのがあったら教えるね♪」

ソル「はい、良いのがあったらお教えしますね」

へティ「私も良いのがありましたら、見せにまいりますね」

「わぁ、有り難う、その時 僕のも見せるね」

 その後は結局 他の男子2人も巻き込み互いに良いと思う ぬいぐるみを見せ合うことが決定し、それぞれ店内に散らばり商品を見ることに、その間いつも一緒にいる聖獣3匹は父様と母様に預けた。(商品を触ったり抱っこした時にぶつかったりすると可哀想だからね)

「うーん、どれも可愛くて迷うなぁ~どれが良いかな?猫のぬいぐるみも良いけどそれはシベラス叔父様に貰ったのがあるし…、あ、兎のぬいぐるみも良いなぁ可愛い~」

 どれにするか迷いながら見ていると後ろから来たヘリー姉様が、

ヘリー姉様「これなんてどう?」

と、小さなリスのぬいぐるみを見せてくれた。

「わぁ可愛いですね、このリスの尻尾本物みたいにふわふわだ~」

ヘリー姉様「ふふっ触り心地が良いでしょう?」

「はい♪…ど、どうしようどれも良過ぎて選べない」

「うーん」と悩んでいると ふと、目の前の棚にある一つのぬいぐるみに目が止まった。

「わぁ、これ可愛い!」

 そこにあったのは灰色のシベリアンハスキー犬をデフォルメした様な可愛いぬいぐるみ だった、それを両手で取りジッと見つめていると。

「このぬいぐるみ瞳がつぶらで可愛い~♪大きさも程よく大きいし何より手触りがサラサラで気持ちいい♪ うん、このぬいぐるみを皆んなに見せよう!」

(うん、やっぱり前世で飼ってた犬に似てる~!あの子は保健所から譲って貰った雑種犬だったけどシベリアンハスキー犬の血が混じっていたのか少し狼の特徴が出てて性格は臆病だったけどとても優しくて可愛い子だったなぁ)

「ふふっ可愛い~!」ギュッ

*この時 狼のぬいぐるみに抱きつき感触を確かめているアトリーを大人達はハラハラしながら見守っていたのに気づいていないアトリー。

「よし、これは皆んなに見せるとして…うーん、あのヘリー姉様、ぬいぐるみは何個までなら買っていいのでしょうか?それに男の僕が持っててもおかしくない数は何個まででしょうか?」

 と、この世界?国?の男の子の平均的なぬいぐるみ保有数が分からないので聞いてみた。

ヘリー姉様「?、買うのは制限は無かったと思うわよ?それに貴方が何個ぬいぐるみを持っていても誰も怒ったりしないわ だから 好きなだけ買うと良いわよ
あ、でもお店のぬいぐるみ全部って言うのはお店の人と他のお客さんのご迷惑になるから駄目よ?それにお部屋に置けないくらい買うのも駄目よ?ほどほどに好きなだけ買いなさい」

「分かった?」とヘリー姉様が言った。

(おぉう、流石にお店のもの全部って言わなかったら部屋に入る程度までの量なら好きなだけとか どんだけの量になるんだろう?、てか部屋をぬいぐるみだらけにしても良いって本当にいいのかそれ 男の子として、いや、そもそも そんな事する気はないけど…、まぁ気になったぬいぐるみを片っ端からカゴに入れても怒られないなら良いか)

「はい分かりました、ヘリー姉様♪」

 犬?のぬいぐるみを抱きしめたまま満面の笑顔で返事をした。

「「「「「ぐっ」」」」」 「「「「「ふっ」」」」」 「「「「「うっ」」」」」

「ん?」

(何やら数カ所から変な音がしたが?ん?ヘリー姉様とオーリーは手で口を抑えてどうしたんだろうか?)

「2人ともどうしたのですか?」

ヘリー姉様「な、何でも無いわ、心配しないで?それよりアトリー他のぬいぐるみは見なくていいの?」

「あ、はい、他のぬいぐるみも見てきますね♪あ、このぬいぐるみ大きいから何処に置いていたら良いですか?」

ヘリー姉様「それなら私が預かっておくわ」

「良いんですか?あ、後これも預かって下さい、有り難う御座いますヘリー姉様!」

 ヘリー姉様がお薦めしてくれたリスのぬいぐるみも買うために預けた。

ヘリー姉様「ふふっどういたしまして、さぁ他のも見てらっしゃい」

「はい、行ってきます♪」

 ヘリー姉様に犬?とリスのぬいぐるみを預けて他のぬいぐるみを見に行く。

(うーん、さっきの兎のぬいぐるみも良いけど熊のぬいぐるみは無いのかなテディベアみたいな奴)

 商品を見ながらウロウロしていると少し暇そうに商品のぬいぐるみを見ていたカイ兄様が声を掛けてきた。

カイ兄様「ん?どうしたんだいアトリー?難しい顔をして」

「あ、カイ兄様、あのですね 少し探してる動物のぬいぐるみがありまして…」

カイ兄様「そう、どの動物のぬいぐるみなのかな?」

「熊なのですが熊のぬいぐるみってありますか?」

カイ兄様「熊ね、確かあの辺りで見かけたよ、おいでアトリー」

 カイ兄様が手を差し出してきたので その手を取りついて行った。

(家の家族のは自然と手を差し出すよね、なんかエスコートしなれてる感じが凄いする、だからついこっちも自然と手を取ってしまうんだよねぇ、まぁお子様の私が迷子にならない様にしてくれているんだろうけどね)

 少しすると店舗の奥の壁際に目的の熊のぬいぐるみを見つけた、見つけたのは良いが様々なサイズに加え 色の種類も沢山あった。

「わぁ、沢山あるどうしようかな?うーん背もたれになるくらい大きいのも良いけど片手で持ち運べるくらいの大きさのも良いなぁ」

カイ兄様「どちらも買えば良いじゃ無いかな?」

「う、でも色んな種類のぬいぐるみが欲しいんです同じ動物のぬいぐるみ2つは無しの方向で行こうかと、それに部屋に飾るにも限度があると思うので」

カイ兄様「ふむ、じゃあ、熊のぬいぐるみは1番大きな物にしたらいいよ この大きさのぬいぐるみは熊のぬいぐるみ しか無いみたいだからね」

「確かに…、じゃあ 熊のぬいぐるみは1番大きなのにしますね!カイ兄様教えて頂き有難う御座います♪」

(あのサイズの熊なんか既視感が半端ないな・・・、あ!あれ前世で私がゲームセンターで取った 某アニメーション作品の熊の○ーの超巨大ぬいぐるみと同じサイズだ!床に置いて壁に寄りかからせた ぬいぐるみに座椅子代わりによく本読んでたりしたなぁ、抱き上げると身長と同じぐらいで柔らかくて気持ち良かったんだよね、まぁ、すぐに弟に取られたんだけどね・・・)

カイ兄様「どういたしまして、他に欲しいぬいぐるみはあるのかな?アトリー」

「あの、向こうで見た兎のぬいぐるみも欲しいかなって、あと他に二つヘリー姉様に預かって貰っているんですけど…欲張りすぎですかね?」

カイ兄様「うーん合計4個か逆に少ないかもね、それでいいの?もっと欲しいのは無い?」

「え!、少ないですか?」

(えぇ、さっき決めた大きい熊のぬいぐるみ置いた後で シベラス叔父様がくれたぬいぐるみ含めて4個も部屋にあったら凄いことになると思うんだけど…)

カイ兄様「遠慮しなくて良いんだよ?」

「うーんでも部屋に飾って見ないとなんとも言えません、なので今はこれだけで良いです」

カイ兄様「そう?アトリーがそれで良いなら良いけど、まぁ他に欲しくなったらその時また見にくればいいからね、じゃあ熊は何色にする?」

「えっとじゃあ、あの白みがかった薄茶色の熊が良いです♪」

 指を挿して選んだのはいわゆるミルクティー色の熊のぬいぐるみだ。

カイ兄様「ん、アレだね、ではアレを包んで貰えるように頼んでおくからアトリーはさっき言ってた兎のぬいぐるみを選んでおいで」

「はい!、カイ兄様、有り難う御座います♪」

 優しく頭を撫でられた後 お言葉に甘えて兎のぬいぐるみを選びに来た。

「うーん、また悩んじゃうよね、白にするか黒にするか…うーーん、あ!、そうだ貰った猫は白だったから兎は黒にしよう!うん決定!」

 そのまま黒いうさぎのぬいぐるみを選びヘリー姉様を探しに行くと会計カウンターの前にソルやイネオス達皆んなが集まっていた、そこにヘリー姉様やカイ兄様、両親もいたので小走りで近づいた。

「お待たせしてしまいましたか?」

と、言うと全員 今さっき偶然集まっただけだと言っていたのでホッとしつつ両親に選んだぬいぐるみを見せて買ってもいいかと聞くと「これだけでいいの?」と言われてしまった他の皆んなはへティを除いて1人2個ほどなのでそんなに少なくはないと思うが女の子のへティは6個持って来ていた。

「皆んなどれが自分の中で1番良いぬいぐるみか選んできた?」

 と、聞くとイネオスはライオンでベイサンは猿のぬいぐるみ、ソルはどこで見つけてきたのかフクロウのぬいぐるみ、へティは私が選んだものとは違う形の兎のぬいぐるみ、最後に私が犬?じゃ無くて狼のぬいぐるみを見せたら、それぞれ互いに気になったぬいぐるみを見ながらどこに置いてあったとかこっちのが良いとか話したのち、それぞれ追加でぬいぐるみを持ってきた、私はソルが持ってきていたフクロウのぬいぐるみを入れて合計5個になったぬいぐるみのお会計を済ませると手頃なサイズのぬいぐるみを持たせて貰い次の場所に行くことに、

「あ、あれ?父様、お祖父様は?」

私は程良いサイズの黒い兎のぬいぐるみを持ち、そろそろ馬車に乗ろうと店の入り口で外の準備が整うのを待ってる間に周りを見てみると、いつの間にかお祖父様がいなくなっていた。

父様「あぁ、昨日も言ってた用事を済ませに少しの間別行動しているだけだよ」

「そう言えば言ってましたね、また後で合流するんでしたよね?」

父様「そうだよ、昼食の前には合流すると言っていたから今日行く予定のレストランで会えると思うよ」

「皆んなで昼食が食べれるなら良かった」

父様「そうだね、場合によっては早く用事が終わってすぐ合流出来るかもしれないよ」

「そうなると嬉しいですね♪」

 会話しているうちに外の準備が終わり素早く馬車に移動する、聖獣3人は夜月と天華は私の肩にのりジュールは引き続き母様に抱き抱えられ馬車に移動した、馬車内で皆んなで買って貰ったぬいぐるみを抱きながらお喋りしていると意外と早く馬車が止まった。

父様「さて、子供達、今から行く店はここから少し離れた場所にあるから今から馬車を降りて少し歩く事になるけど良いかな?」

お子様組「「「「「はーい!↑」」」」」

父様「ふふっじゃあ用意が出来たら馬車を降りてご両親と手を繋いで移動するよ、と、その前にぬいぐるみは置いて行ってね」

お子様組「「「「「はーい↓」」」」」

父様「ふふっ、そんな顔しないで今から行くところはお待ちかねの武器屋とご婦人方は宝飾品店だよ」

お子様組「「「「「わーい!↑」」」」」

 大人達と聖獣2人がクスクス笑いながら馬車を降りる準備をしていた、そしてそれぞれ自分達の子供を呼び順番に降りて行く。
 最後はの方に私達親子が降りると、最初の様に馬車入り口から店舗の入り口を護衛騎士が繋ぐのではなく一家族づつ護衛騎士が数人ついて馬車の近くにある脇道に入って行った、私も聖獣3人をいつもの定位置に乗せたり抱き上げたりして後をついて行く。

(あぁ、なぜ歩くんだろ?と思ったら ここの脇道にこの馬車が入れなかったんだな狭いから入ったらUターン出来なさそうだもんね、バックも難しそうだし・・・)

 そうして脇道を複数の護衛騎士が私達の周りを囲みながらゆっくり進んでいく、歩くこと数分周りの街並みが様変わりしてきた大通り沿いは洗練された都会と言う感じの街並みをしてたが 今歩いている所は様々な専門職の工房が立ち並び 金属を叩くような音や木を斧で割るような音など活気がある職人街のようだ。

 賑やかな周りの工房から聞こえてくる音に興味津々でキョロキュロと周りを見回していると。

母様「ふふっアトリー、あまり よそ見をしながら歩くと転けてしまいますよ」

「あ、はい、ごめんなさい母様、周りから色々な音が聞こえてきてつい気なってしまいました」

母様「そうねとても気になる音がいっぱいあるわね、でも危ないからちゃんと手を繋いで歩きましょうね」

 と、手を繋がれてしまった。

「はい、母様」

(むぅ、また手を繋がれてしまった…しょうがないかでも気になるのは本当だしな、あ!あれはドワーフさん?)

 進行方向にある少し古い工房の前で身長が低く長い口髭を生やしたいかにも“ドワーフの職人“らしき人が腕を前で組み仁王立ちしている、その人と先に馬車を降りて案内役をしていたライ兄様が何やら怒鳴り合っている?・・・いや声が大きいだけで喧嘩をしているわけでは無いようだ。

職人ドワーフ「おう!、元気にしてたかライ坊!去年ぶりか⁉︎」

ライ兄様「自分は元気でしたよ親方!親方は相変わらず元気そうですね!」

 と、気安い感じでお互いに挨拶を交わしていたようだ、そして近づいて来ていた私達に気づいたドワーフの親方さんが、

ドワーフの親方「よう!、ラト坊!久しぶりだな!しかし昨日 急に連絡してきて大人数で来るとは聞いてたが工房に全員入るかこれ?」

父様「お久しぶりです、ファッブロ親方 今日は有り難う御座いますそれと ここのご婦人方はお隣の宝飾品店に向かいますから多分大丈夫だと思いますよ」

ファッブロ親方「ん?隣といやぁシュムックの奴の所か?まぁそれなら良いな!よし!早速入るか⁉︎」

父様「えぇ、お願いできますか?あ、その前に・・・」

親方さんは最後まで話を聞かず 早速 店のドアを開けて先に入って行ってしまった。

父様「相変わらずだな、まぁいいか、それではご婦人方を先に隣のお店にご案内しますね…、あ、ライ、すまないが先に店に入って親方に説明しといてくれ」

ライ兄様「分かりました父上」

父様「頼んだよ、…では今日お世話になる宝飾品の工房はこちらの《シュムック宝飾品工房》です」

 ライ兄様は先に店内に入って行きそれを見た後で父様は少し歩き本当に真隣にある工房を手で挿し紹介する、
先にカイ兄様にエスコートされながらお祖母様が工房に入って行ったその後を姉様達が続きイネオス達の母様達が入って行ったら最後に父様が母様を入り口までエスコートして中に入るのを見送った。

父様「シリー、この後の昼食の予定時間まであまり時間はないがそれまで自由に見ていてくれ、時間になったら迎えに行くよ」

母様「はい、ではお待ちしてますね」

父様「良いのがあったら好きに選んで良いからね、子供達にもそう言っといてくれるかい?」

母様「ふふっ分かりました喜びますわ」

 その後、父様は護衛騎士に指示を出し護衛騎士の人員を半分に分け、女性陣を守る班と男性陣を守る班に分けて護衛につかせた、店内に数人配備し後は店舗の外を警戒するように指示した、その後すぐにさっきの武器屋に男性陣を連れて戻る、その時 店舗の外観をよく見ると看板に《ファッブロ武具店》と書いてあった。

(武具店?へー、防具も置いてあるんだね武器だけ置いてあると思った、それにしても家の家族となんだか親そうだったけど、ここの常連なのかな?)

夜月『ふむ、ここは心地よい気が流れている』

(心地よい気?)

夜月『うむ、もしかしたら ここの店主は加護持ちかもしれないな』

(え、神様の加護?どの神様かな?やっぱり“技能と工芸の神レゴンコシャル様“かな?)

夜月『それはよく“見て“見ないと分からないな、加護は神々だけでは無く、精霊の加護もあるからな』

(あ、そうだったね、ドワーフは精霊とも相性が良いからどっちか分からないもんね)

夜月『そう言うことだ、まぁどちらにしろ加護を与えられるような人物だから腕は確かだろう』

(それは中の武器を見るのが楽しみになってきたね!)

父様「アトリー中に入るよ」

「あ!はい」

 店の外観をボーッと眺めていたら父様が声をかけてきたので すぐに意識を父様に戻し促されるまま店内に入った。










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