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第1章 幼少期
11話 初めてのお友達
しおりを挟むオオカミ襲撃事件の翌朝・・・・・・・・
朝からお医者様に健康チェックされて 母に今日はお散歩なしを告げられてしまった、ガッカリしたよ。
まぁ、あんな事があった後だからしょうがないけど……
今日から数日 屋敷内で過ごす事になってしまった。
(あーあ、また屋敷の中かー、もうこれは本を読むしかないね!あ、猫の載ってる絵本 探そう!)
その日から本を読みまくり、歩く練習に力を入れた…
+・・・・・+・・・・・+・・・・・+
その結果、なんとか1人で歩けるようになったよ!(まだ ゆっくりのよちよち歩きだけど)
(ついでに猫は前世と変わらない姿だったよ!魔物は別だけど)
絵本も簡単なのは1人で読めるようになった、実際は上手くページが捲れるようになっただけとも言う、字は最初から読めたからねスキルのおかげだね♪ (ありがとうティーナちゃん!)
その後は少し引き篭もりがちになりつつ本を読み漁っていた。
たまに庭のお散歩もしても本の続きが気になり、早めに引き上げて本の続きを読んでいた、完全に前世でもかかっていた完治不可の病気、“活字中毒“が発病してしまってた。
※作者個人の見解です
(死んでも治らなかったよ!WW)
他にやる事がないと、とことん本を読み進めてしまう、症状は引きこもりと似たような行動をしているので勘違いされることが多いが、“活字中毒者“は生きていくために必要なことはしっかりこなした上で本を読みまくる。(たまに食事を忘れるが…)
仕事・掃除・洗濯・料理・食事・買い出し・風呂・トイレ・スキンケアなど、その人にもよるが、それ以外の時間をただひたすら本を読むことに心血を注ぐのだ、だが今世では食事・風呂・トイレ以外自分で何もしなくていい、素晴らしい環境のため はたから見たら 完全なる引きこもりである。
なのでそんな“不治の病(笑)“を発病した可愛い我が子の行動に、心配になった両親がその日“秋の庭園“に行こうと私を連れ出した。
私も“秋の庭園“は初めてなので 興味が湧いていく事にした、秋の色とりどりの花を堪能しながら散歩をしていると、庭園の奥にある大きな金木犀の木の下に 、私と同じぐらいの子供と女性が立っていた。
誰だろう?と見ているとセルドスさんが手招きした、呼ばれたのに気づいた親子?が金木犀の香りを纏わせ こちらに歩いてくる、近づいてくると顔がはっきり見えるようになって来た。
よく見ると女性は小柄で、綺麗な亜麻色の髪に緑色の瞳に人の良い柔らかい雰囲気の美人さん、何処かで見たことのある顔をしていた。
手を繋いで来た子供ほうも、将来は爽やか系イケメンに育つ事 間違いなし顔で、今はカッコいいより可愛いが先にきている、幼児特有の丸みの帯びたプニプニしたほっぺが可愛い男の子だ、亜麻色の髪に隣の女性より濃い緑色の透き通った“クロムダイオプサイト“の様な瞳をして、幼い顔が隣の女性に似ている。
(やっぱり親子だね、だけど何処かで見た顔なんだよね~)
???「お邪魔しております」
親子は私たちの前に来ると頭を下げて挨拶してきた、その挨拶の後にセルドスさんが親子の隣に並び 親子を紹介した。
セルドス「旦那様方 この子が先日話した 私の孫のソルドアです、隣にいるのはこの子の母親で私の娘のセラスと言います」
(あぁ~何処かで見たと思ったらセルドスさんの娘さんか~、そらー 見たことあるわ…ん?)
視線を感じ 視線の元のセルドスさんの孫を見る。
(ジーッと見られてる、とりあえず挨拶して笑っとこ)
「こんちゃ!」ニッコリ
ソルドア「ちゃ…」小さい声で挨拶が帰ったきた。
(何 この子照れてるの?かわよ‼︎可愛すぎるわ!あっ!友達になれるかな!てか!初めて同年代の子 見たわ!これを逃す訳には行かない!仲良くしなければ!今後、数年ぼっち確定だ‼︎絶対に逃さんぞ!初の友達候補‼︎しかも可愛いし!よし!まずお近づきの挨拶の後は握手だな、その後遊びに誘おう!)
この思考をニッコリ笑顔のままで0、5秒で考えて行動する。
「あくすぅ、ちよっ」手を出しながら提案した。
ソルドア「あくす?」首を少し傾げながら手を差し出した。
「うっ!あい!あ・く・すぅ!」差し出された手を握り少し振りながら握手をした。
ソルドア「⁉︎」ソルドア君は少しビックリした顔をした後 嬉しそうに笑ってた。
(笑った顔!かわよ!かわよ!かわい~い‼︎ 前世での甥っ子姪っ子も可愛かったけど!この子が数倍可愛い~~‼︎、はぁ、はぁ、落ち着け私、今!、今だ!、今、遊びに誘うのだ‼︎)*脳内はただの変態
「あちょぼっ!あち!」手を引っ張りつつ提案してみる、ソルドア君が少し困惑しているみたいだ。
(あ、やべっ ちょっと強引だったかな)
「めんねぇ?あちょぶ、やぁ?」(ダメかな?)コテッと首を傾げながら聞く。
ソルドアは目を大きく開いて、首を横に振った 。
(あ、やっぱり強引すぎたかな…)シュンと下を向いたら。
ソルドア「あしょぶ、あち、ぃくっ」と言って握っていた私の手を引っ張った。
「ふぇ、あちょぶ?いく?」
ソルドア「うっ、いく!」
(マジか!やったー!気の変わらないうちに遊ぼう‼︎♪( ´θ`)ノ)
「あい!あち、いく!」
今度は私が手を引っ張って花壇の方に一緒に行った、その後しばらくソルドア君と花壇の花を見たり、草の間にいた虫を追いかけたりしながら 秋の庭園 を堪能した。
少し疲れたので、芝生の上に座り地面にいる蟻の行列を見て休憩していた。
(意外と楽しかった体の年齢に精神が引っ張られてるのかな?けどソルドア君と楽しく遊べたからいいや!今なら友達になってくれるかな…、ええい!当たって砕けろだ!ま、本当に砕けたら一時 立ち直れないかもだけどね!)
「しょる、あぅね、ぼくちょ、おともらち に なっちぇくらさぁい!」片手を差し出しながら一気に言った。
(“らち“ってなんだ‼︎“らち“って どこに拉致るきだ‼︎この子供舌め!この肝心な時に~‼︎)顔が真っ赤になったのが自分でも分かる。
ソルドア「あい!あちょりー、おともやち!あ・く・す‼︎」
手を握り、私がした様に握手したままぶんぶん振り返してくれた。
(やっほーい‼︎“初めての友達“ゲットたぜ‼︎こんな可愛い子とお友達になったぜー!嬉し~!は!、父と母に報告しなければ‼︎)
「しょる、おともらち、あいと!とーた、かーたあち、いくっ!いこっ!」
立って父達の方を指差して行こうと促し手を引っ張る。
ソルドア「うぃ、かーた いくっ!」
ソルドア君も にぱーと笑って立ち上がって歩き始めた、2人で手を繋ぎながら父達の所に歩いていくと。
(え、なんだ、どうした、何があった⁉︎なぜ、母やセルドス親子が泣いてるの⁉︎)
「かーたま?せるじぃ?いちゃい?」
「ぽんぽ、いちゃい?」(3人して腹痛な訳ないよね?)
セルドス「アメトリン様なんでも無いですよ、お腹は痛くありません、ちょっと目に砂が入っただけですお気になさらずに」
「ぽんぽ、ない?めめ?ちゃい?」(え、3人一斉に目に砂入る?そんな訳ないよね?)
母とセラスさんを見る、隣でソルドアも母親のセラスさんを心配そうに見ている。
セラス「えぇ、大丈夫です、アメトリン様、私は嬉しいことがあったので少しウルっとしただけですよ」にっこりと優しく嬉しそうに笑った。
(セラスさんは本当っぽいな、嬉しいことねぇ?)母を見る。
母「アトリー、ソルドア君と一緒に遊んで楽しかった?母様も嬉しい事があったからよ、だけど心配してくれてありがとう」
私達の前にしゃがんで、私とソルドア君の頭を優しく撫でてくれた。
(おや、母も本当っぽい、なんだ嬉しいことで泣いてたなら いいか、セルドスさんは男性だから意地張っちゃたのかな?それなら)
「あい!しょる、ちょ、あちょぶ、のちぃ かた!しょる ちょ、おともらち!なちゃ‼︎」(お友達報告しとこ!)
母「そる、ソルドア君とお友達になったのね?」
(母、いつも思うけど、私の言ってること良く分かるよね、解読お疲れ様です!)
セラス「え、本当に?」セラスさんがソルドア君に聞いてる。
ソルドア君を見ると笑顔で、
ソルドア「あい!あちょりー おともやち!」と元気っぱいに言った。
私の視線に気づいたのかこちらを見て「おともやち、ねー」て言ってきたので私も「おともらち、ねー」って返して。
セラス&セルドス「「つ!!」」
その後も2人で「ねー」を言い合いこして遊んでいると。
父「2人とも楽しいかい?」
と、聞いてきたのでソルドア君と、いやソルと顔を見合わせて。
ソル&アトリー「「あい!」」と元気よく返事を返した。(初めてのお友達、嬉しいよ~)
父「そうかい…楽しいんだね、まだ時間はあるから近くで遊んでおいで?」
ソル&アトリー「「あーい‼︎」」(行ってきまーす)
+・・・・・+・・・・・+・・・・・+
その後、時間一杯まで一緒に遊んで、帰り際にソルとまた絶対に一緒に遊ぼうと約束して、屋敷に戻ってる間に寝てたみたいだ、3時のおやつの時間に起きて、少し遅いお昼ご飯を食べたら、いつもより高いテンションで室内で過ごした。
そしていつも通り夕食を食べ、寝るまぎわに今日のことを思い返してベッドでゴロゴロしているとふと気づいた。
(あれ? 母は何が嬉しかったんだろあそこで何かあったっけ?私達しかいなかったよね?ソルのことかな?…
いやセラスさんやセルドスさんが喜ぶのは分かるけど、母が嬉し泣きすること、?うーん?私?何かしたっけかな?
最近は屋敷の中で大人しく本読んでただけだし 今日は久しぶりに外で遊び回っただけだし?・・・
…ん?久しぶり?今日は10月3日、あっ‼︎もしかして1か月ほぼ外に出なくて 私が引きこもりになった と思って心配させてた?
・・・やばっ!しかもあの事件以降 出なくてトラウマになったと思ってそう!
それでソルと引き合わせて 外で遊ぶように促したのか‼︎
わー、めっちゃ心配させてたわ、そりゃ母、嬉し泣きするよ、トラウマ抱えたかもしれない引きこもりの息子が、友達作って 外で楽しく遊ぶ姿見たら、
そらー、嬉し泣きするよ、私が母親でもするよ、嬉し泣き……
うん…本に集中しすぎるの気をつけよ
まぁ、そのおかげ?でソルに会えたから今回は良しとしよう!今回は!
明日も一緒に遊べるかな♪ソル♪
親の心配 子知らず・・・なんてね・・・
おやすみなさいZzzz)
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