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後悔先に立たず
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「君は絶対に後で後悔することになる。そうなってから泣きを入れてももう僕が助けてあげるとは思わないことだね」
最後にそう言い残して東条は大部屋を去っていった。
取り残されるのは俺と番長のみ。
「妙なことに巻き込んじゃったね。なんかごめん」
空気の悪さを換気しようと努めて明るく番長に声をかけた。
「別に構わなえよ。面白い男じゃねぇか」
はたから見てる分にはな、と番長は付け加えた。意地の悪い顔をしている。流石の番長も当事者にはなりたくないらしい。
「そりゃないぜ……」
張り詰めていた空間が弛緩し、冗談っぽい空気となったことで俺たちは笑い会った。
怒りカンカンの生徒指導の教師が現れたのがそれから30分後のこと。別室へと連行された俺たちは夕食まで散々にしぼられたのだった。
…………。
……。
「ふぅうう。やっぱ風呂ってのはいいねぇ」
夕食後にD班の入浴の時間となり、俺は浴槽の中で番長と肩を並べていた。大浴場はやはり広い。広いのだが、番長に怯える他の面々は早々に洗体だけ済ませると脱衣所へと引き返していた。そのため広い浴槽は番長との貸し切り状態である。
俺はといえばずいぶんと番長と打ち解けていた。あの後教師から一緒に雷を落とされ、夕食をともにし、こうして風呂場でも隣にいる。番長は口数が多いわけではなかったが、ふと口をついて出る一言はどれも浮世離れしており、だいたい論点がズレていて、つまりは一緒にいて楽しかった。
「風呂に入るなんて何年ぶりのことやら」
「浦島君はシャワーしか浴びない派?」
「フッ、シャワーなんて浴びるものかよ」
……えっ?
「そ、そうか」
なんかこれ以上聞くのは怖い。
風呂入らないの? とまで聞ける勇気はない。というかそんな恐ろしい一言は聞きたくなかった。
「そろそろ上がるか」
そう言いつつザバっと立ち上がった番長がこちらを向いた。ちょうど俺の眼前には番長の禍々しいモノがぶらりと垂れ下がっている。
なんておぞましい!!
「ククッ、糸くずが絡まってないかちゃんと確認してから上がってこいよぉ」
何がそんなにツボなのかまだそのネタを引きずってるらしかった。気味の悪い笑い方をしてる番長を追い、脱衣所へと向かった。
入浴を終えると就寝までは自由時間となる。林間学校や修学旅行で一番楽しい瞬間という人も多いだろう。男同士でエロ話にふける者、好きな子の暴露大会を開く者、リア充の中には女子たちと合流して一緒に遊ぼうとする者もいる。大部屋をいいことに枕投げに興じることもでき、アツイ環境は整っていた。
そう。番長さえいなければ、である。
万一手元が狂って枕が番長をかすめたりでもしたら命はない、ぐらいには思われてるんだろう。騒ぎたい連中は早々に別の大部屋へと退去していた。残ってるのは他者との交流が苦手な陰キャと呼ばれる連中だけだった。数人が部屋の端で布団を敷き、寝る準備を進めている。
「せっかくだしなんかして遊ぶ?」
ふんどし一枚であぐらをかいている番長にトランプを手渡す。寝るときの彼のスタイルらしいがもはや突っ込む気も起きない。むしろパジャマなんて着られるより遥かにしっくりときてしまう俺もだいぶキテいる。
「なんだこれは?」
番長はまるで初めて見るものかのように、手に持ったトランプを凝視していた。
「トランプだよトランプ。やったことないの?」
「大統領のか?」
「いやいやいや」
真剣な表情でそう言われましても。番長の場合ボケなのかもわからない。
「カード遊びだよ。大富豪とかババ抜きとか聞いたことない?」
「知らんな」
「……まぁいいか。教えるからちょっとやってみようぜ」
呆れつつ俺は簡単にトランプについて数字が1から13まであること、スートが四種類あること、ジョーカーの存在について説明し、それらを使って遊ぶ遊戯だと説明した。
「二人だけだし、スピードでもやろうか」
初心者がやるべきか怪しいがルール自体はいたってシンプルだ。
まずはジョーカーを取り除き、残りのカードを二つに分ける。これをプレイヤーそれぞれの山札とする。プレイヤーは互いに山札から四枚のカードを引いて目の前に並べ、ゲーム開始の準備完了。
ゲーム開始と同時にそれぞれの山札からカードを一枚めくって「場」に出し、そのカードの数字と目の前に並べた四枚のカードの数字が連なっていれば重ねて置くことができる。空いたスペースには山札からカードを補充することができ、これを繰り返すことで自分の山札と目の前に並べたカードを先に「場」に出し切った方が勝ち、というものだ。
極々要約すれば素早くカードを数字順に並べていくだけであり、そこに運要素と瞬時の判断要素がいい塩梅で混じっており、二人だけでもなかなかにアツくなれるゲームといえよう。
「せーの」
ルール説明の後、一斉にお互いの山札をめくり、場にカードを出した。ゲーム開始だ。ちなみにこの「場」はお互いが出すので二つ存在するのだが、どちらの場にカードを出しても構わない。
「ふんっ!」
ゲーム開始直後、凄まじい速度で番長の手がカードに伸び、場に出されたカードに叩きつけられた。そのあまりの威力に、プラスチック製のカードは一撃で粉々に粉砕され、その早すぎる役目を終えてしまった。
「ふんふんふん」
俺は呆然とバラバラになったカードを見つめていたが番長の手は止まらない。次々に山札のカードをめくっては場に叩きつけ、カードを粉砕していく。よく見ると数字が全然連なっていない。そんなのお構いなしだった。
圧倒的破壊劇が繰り広げられ、残ったのは塵芥となり元はカードだったであろう残骸のみだった。僅か一分足らずでジョーカーを除く52枚のカードが息を引き取ったのだ。というかいつの間にか俺の山札のカードも犠牲になっている。
……なるほど。
コイツに人間の遊びを教えようとした俺が馬鹿だった。長々とルール説明した時間を返して欲しい。
「フッ、悪くねぇな」
いやそういう遊びじゃねぇからこれ! そりゃ爽快だったろうけど無双ゲームじゃねぇし!!
……なんかもう説明し直すのも面倒だった。俺の鞄にはさらにUNOが眠っていたが、むざむざ爆撃地帯に送ることもあるまい。
「もう寝ようか」
遊ぶ気力を失った俺は布団を敷き、部屋の隅にいた数人に許可を取ってから電気を消した。
時刻は21時45分。あり得ない早さだが、なぜかこの男とのペアが解消されない上に、人間の遊びに興じることは不可能であるため、夜更かしする理由はない。
番長は布団を敷くことなく、壁にもたれるようにして座り込み、目を閉じていた。無論だがふんどし一枚で風邪を引かないのか、などとの心配は沸いてこない。この男を前にしてはがん細胞だって逃げ出すのではなかろうか。
目をつむるとなんだかんだで疲れがあったのか、すぐに眠気が襲ってきた。明日の夜にはキャンプファイアとフォークダンスがある。
願わくは可愛い女の子と踊れますように。
…………。
……。
そう。その時の俺は完全に失念していた。なぜ冷静にそれまでを振り返らなかったのか?
『アキラ君は浦島君に狙われ続けることが怖いんだよ。だからそうじゃない可能性を無理やり手繰り寄せてる』『どう考えても不器用さの一言で片づけられないよ』
なぜその忠告を聞き流してしまっていたのか。
俺と接触する度に頬を染めるその男に、なぜこともあろうか無防備をさらしてしまったのか。気を許してしまっていたのか。
なぜ? なぜ?
『君は絶対に後で後悔することになる』
なぜ東条のその最後通牒までも俺は……。
――後悔先に立たず、覆水盆に返らず。
暗闇の中その巨体に覆いかぶされ、すでに身動きを封じられていた俺が目を覚ました時、眼前には涎をしたたらせながら口元を歪めた番長こと、浦島太郎の姿があった。
最後にそう言い残して東条は大部屋を去っていった。
取り残されるのは俺と番長のみ。
「妙なことに巻き込んじゃったね。なんかごめん」
空気の悪さを換気しようと努めて明るく番長に声をかけた。
「別に構わなえよ。面白い男じゃねぇか」
はたから見てる分にはな、と番長は付け加えた。意地の悪い顔をしている。流石の番長も当事者にはなりたくないらしい。
「そりゃないぜ……」
張り詰めていた空間が弛緩し、冗談っぽい空気となったことで俺たちは笑い会った。
怒りカンカンの生徒指導の教師が現れたのがそれから30分後のこと。別室へと連行された俺たちは夕食まで散々にしぼられたのだった。
…………。
……。
「ふぅうう。やっぱ風呂ってのはいいねぇ」
夕食後にD班の入浴の時間となり、俺は浴槽の中で番長と肩を並べていた。大浴場はやはり広い。広いのだが、番長に怯える他の面々は早々に洗体だけ済ませると脱衣所へと引き返していた。そのため広い浴槽は番長との貸し切り状態である。
俺はといえばずいぶんと番長と打ち解けていた。あの後教師から一緒に雷を落とされ、夕食をともにし、こうして風呂場でも隣にいる。番長は口数が多いわけではなかったが、ふと口をついて出る一言はどれも浮世離れしており、だいたい論点がズレていて、つまりは一緒にいて楽しかった。
「風呂に入るなんて何年ぶりのことやら」
「浦島君はシャワーしか浴びない派?」
「フッ、シャワーなんて浴びるものかよ」
……えっ?
「そ、そうか」
なんかこれ以上聞くのは怖い。
風呂入らないの? とまで聞ける勇気はない。というかそんな恐ろしい一言は聞きたくなかった。
「そろそろ上がるか」
そう言いつつザバっと立ち上がった番長がこちらを向いた。ちょうど俺の眼前には番長の禍々しいモノがぶらりと垂れ下がっている。
なんておぞましい!!
「ククッ、糸くずが絡まってないかちゃんと確認してから上がってこいよぉ」
何がそんなにツボなのかまだそのネタを引きずってるらしかった。気味の悪い笑い方をしてる番長を追い、脱衣所へと向かった。
入浴を終えると就寝までは自由時間となる。林間学校や修学旅行で一番楽しい瞬間という人も多いだろう。男同士でエロ話にふける者、好きな子の暴露大会を開く者、リア充の中には女子たちと合流して一緒に遊ぼうとする者もいる。大部屋をいいことに枕投げに興じることもでき、アツイ環境は整っていた。
そう。番長さえいなければ、である。
万一手元が狂って枕が番長をかすめたりでもしたら命はない、ぐらいには思われてるんだろう。騒ぎたい連中は早々に別の大部屋へと退去していた。残ってるのは他者との交流が苦手な陰キャと呼ばれる連中だけだった。数人が部屋の端で布団を敷き、寝る準備を進めている。
「せっかくだしなんかして遊ぶ?」
ふんどし一枚であぐらをかいている番長にトランプを手渡す。寝るときの彼のスタイルらしいがもはや突っ込む気も起きない。むしろパジャマなんて着られるより遥かにしっくりときてしまう俺もだいぶキテいる。
「なんだこれは?」
番長はまるで初めて見るものかのように、手に持ったトランプを凝視していた。
「トランプだよトランプ。やったことないの?」
「大統領のか?」
「いやいやいや」
真剣な表情でそう言われましても。番長の場合ボケなのかもわからない。
「カード遊びだよ。大富豪とかババ抜きとか聞いたことない?」
「知らんな」
「……まぁいいか。教えるからちょっとやってみようぜ」
呆れつつ俺は簡単にトランプについて数字が1から13まであること、スートが四種類あること、ジョーカーの存在について説明し、それらを使って遊ぶ遊戯だと説明した。
「二人だけだし、スピードでもやろうか」
初心者がやるべきか怪しいがルール自体はいたってシンプルだ。
まずはジョーカーを取り除き、残りのカードを二つに分ける。これをプレイヤーそれぞれの山札とする。プレイヤーは互いに山札から四枚のカードを引いて目の前に並べ、ゲーム開始の準備完了。
ゲーム開始と同時にそれぞれの山札からカードを一枚めくって「場」に出し、そのカードの数字と目の前に並べた四枚のカードの数字が連なっていれば重ねて置くことができる。空いたスペースには山札からカードを補充することができ、これを繰り返すことで自分の山札と目の前に並べたカードを先に「場」に出し切った方が勝ち、というものだ。
極々要約すれば素早くカードを数字順に並べていくだけであり、そこに運要素と瞬時の判断要素がいい塩梅で混じっており、二人だけでもなかなかにアツくなれるゲームといえよう。
「せーの」
ルール説明の後、一斉にお互いの山札をめくり、場にカードを出した。ゲーム開始だ。ちなみにこの「場」はお互いが出すので二つ存在するのだが、どちらの場にカードを出しても構わない。
「ふんっ!」
ゲーム開始直後、凄まじい速度で番長の手がカードに伸び、場に出されたカードに叩きつけられた。そのあまりの威力に、プラスチック製のカードは一撃で粉々に粉砕され、その早すぎる役目を終えてしまった。
「ふんふんふん」
俺は呆然とバラバラになったカードを見つめていたが番長の手は止まらない。次々に山札のカードをめくっては場に叩きつけ、カードを粉砕していく。よく見ると数字が全然連なっていない。そんなのお構いなしだった。
圧倒的破壊劇が繰り広げられ、残ったのは塵芥となり元はカードだったであろう残骸のみだった。僅か一分足らずでジョーカーを除く52枚のカードが息を引き取ったのだ。というかいつの間にか俺の山札のカードも犠牲になっている。
……なるほど。
コイツに人間の遊びを教えようとした俺が馬鹿だった。長々とルール説明した時間を返して欲しい。
「フッ、悪くねぇな」
いやそういう遊びじゃねぇからこれ! そりゃ爽快だったろうけど無双ゲームじゃねぇし!!
……なんかもう説明し直すのも面倒だった。俺の鞄にはさらにUNOが眠っていたが、むざむざ爆撃地帯に送ることもあるまい。
「もう寝ようか」
遊ぶ気力を失った俺は布団を敷き、部屋の隅にいた数人に許可を取ってから電気を消した。
時刻は21時45分。あり得ない早さだが、なぜかこの男とのペアが解消されない上に、人間の遊びに興じることは不可能であるため、夜更かしする理由はない。
番長は布団を敷くことなく、壁にもたれるようにして座り込み、目を閉じていた。無論だがふんどし一枚で風邪を引かないのか、などとの心配は沸いてこない。この男を前にしてはがん細胞だって逃げ出すのではなかろうか。
目をつむるとなんだかんだで疲れがあったのか、すぐに眠気が襲ってきた。明日の夜にはキャンプファイアとフォークダンスがある。
願わくは可愛い女の子と踊れますように。
…………。
……。
そう。その時の俺は完全に失念していた。なぜ冷静にそれまでを振り返らなかったのか?
『アキラ君は浦島君に狙われ続けることが怖いんだよ。だからそうじゃない可能性を無理やり手繰り寄せてる』『どう考えても不器用さの一言で片づけられないよ』
なぜその忠告を聞き流してしまっていたのか。
俺と接触する度に頬を染めるその男に、なぜこともあろうか無防備をさらしてしまったのか。気を許してしまっていたのか。
なぜ? なぜ?
『君は絶対に後で後悔することになる』
なぜ東条のその最後通牒までも俺は……。
――後悔先に立たず、覆水盆に返らず。
暗闇の中その巨体に覆いかぶされ、すでに身動きを封じられていた俺が目を覚ました時、眼前には涎をしたたらせながら口元を歪めた番長こと、浦島太郎の姿があった。
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