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2章:交流戦前の合宿

魔界魔族のしごき 後半

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そして、マレク達にとっての地獄のしごきが始まる。
 
朝食後、準備運動をした後は、魔力制御をつけたままダッシュを昼食の時間まで続ける。 
倒れば回復させ、気絶していれば冷水をかけられひたすらダッシュだ。 
お昼には既にくたくただが、シリルが少し体力を回復してあげるのである。 
昼食後は、前半はガリスで、ローテしながらの模擬戦。 昨日と同じで倒れば回復させられ、回らなくなれば気付くとベンチにいて、シリルとガリスは模擬戦をしている。 
シリルとガリスの模擬戦後、後半はシリルを相手にする。 ガリスとは異なり、30分で終わってしまう。 
彼らが気付くと、またシリルとガリスは模擬戦をしているのであった。

こんな毎日が土日とも関係なく続き、2週間が経過したころ、ようやくマレク達が身体強化の部分をまぁまぁ使いこなせるようになり、魔力コントロールも大分ましなり、ガリスとの模擬戦も2時間続くようになった。

ぶっ倒れた、マレク達が起き上がると、いつも通りにシリルとガリスは模擬戦をしている。 
「彼ら、毎日模擬戦してますね」と苦笑いしていうマレク。
「シリルが、好きらしいみたいだ。」とこちらも苦笑いするヤゼフ。 

すると他のメンバー達も「「「生きてる! って毎日いってるな(ね)」」」といって起き上がり、「「「また、模擬戦してる」」」っていうのである。
皆が起きたという事は、「地獄の時間だぁー」っていうヴィートに、各々がみなが起きている事を確認しつつ、やや青ざめるのである。

そんな彼らにとって、悪魔の声。
「ガリス、起きたみたいだぞ。 次で終わりな」といい、ガリスとの模擬戦を切りのいい所で切り上げる俺だぞ。
「はぁー、疲れたっす」って言われて、「例のをやるぞ。 ただ、今の魔力量だと足りないぞ」といいながら、「ヤゼフ教官、ちょっといいかだぞ?」と呼ぶのだった。 

シリルがヤゼフに説明すると、「お前そんな事もできるのか!」と驚かれたけど、「まぁ、今までのを観察すると納得だ。 俺は見なかった事にするからいいぞ」といわれたぞ。
「お!助かるぞ」といいながら、ガリスに指示を出す。


ガリスが、10M四方の四角を地面に線を引き始め、真ん中にバツ印をつける。 
「各自、バツ印のところに立て」と、ガリスはマレク達に言うと、彼らはいわれた通りたつ。 
今までのローテ模擬戦じゃないというので、青ざめていた彼らの顔に血の気が戻ってくる。

「これから、特殊な結界はるぞ。 んで、結界から、丸形の的がでてくるから、各自武器に魔力流して的を破壊する。 的は四方八方でるぞ。 あと、この時間だけ魔力制御はずしていいぞ。 
ちなみに的が身体に当たると身体強化してないと痛いぞ。 数は徐々に増えて、的も小さくなるから、うまい具合によけて破壊しろだぞ」って俺が言うと、質問がありそうなマレク達を無視して、腕輪を1つだけはずし、4つの結界がを作成。 わかりやすく薄い青色付きである。

「ボケっとしてるなだぞ。 もう始まってるぞ」って俺がいうと、20CM大の丸形のクリーム色の玉が3つでてくる。 4人ともなんなく破壊していく。 
「一番楽だ。」って結界内で的を破壊しながらいうマレク。 
他メンバーもそう思いながら、武器を使い破壊していく。 27個がいっきにでて破壊すると、次は15CM大の玉になり5つでてきて先ほどの倍のスピードになり、掛け算の5の段の数が終わると、掛け算の7の段の数がでて、玉の小さくなりスピードも速くなるのである。

まだ、楽しそうに的を破壊しているマレク達のその光景をみているヤゼフ。
「面白そうだな」というのである。
「ヤゼフ教官も遊びたいなら作るぞ。 いま、こいつらの設定トレーニングだぞ。 そのうえが、初級、中級、上級、最上級があるけど、どれでつくるかだぞ?」って聞いてみたぞ。
「そうなのか、こいつらの見てから考えるから、今は遠慮する」と苦笑いで言われたぞ。 なんでだぞ。

結界の中は、徐々に処理においつけなくなったマレク達は球にあたって苦痛な顔をしている。 
避けても、球は戻ってきたりするのである。 カルナのいた箱が薄い赤色になる。
「シリル、1人脱落したぞ」と笑いながらいうガリス。
「はぁあーだぞ。 応用すればもう少しいけるはずだぞ」って俺が言うと、ガリスも「だな。 あとは、考えさせる必要あるからな」といい、シリルが頷き、カルナを回復させ、冷水をかけおこして「再開だぞ」という。

結界内の球の数は、リセットされて最初から始まるのである。 それを、3時間ほどやるのだった。 
その間、暇な俺シリルは、ガリスと軽く打ち合っているのである。

打ち合いながら、結界内は音が遮断されているし、ヤゼフとも離れていて声は周りにきこえない。
「魔王様、あれ訓練場の応用ですよね」って、打ち合いつつも結界をみていうガリス。
「うん、そうだぞ、でも、もともとは、シュンさんが考えた奴を真似しているだけだぞ。」
「へぇ~、そうだったんですね。 でも最上級クリアした時、嬉しかったです。」
「俺もだぞ。 でもあれ、剣術の訓練にも、射撃にも使えて便利なんだぞ。 あと、的避けとかにもだぞ」というと、ガリスが「確かに、いろいろ俺たちもやりましたよ」と昔を懐かしながら、軽く打ち合うのであった。


一方、マレク達は、簡単だなと思った事を後悔しながら「あいつら鬼だ」みな心の中で思うのだった。
ヤゼフもあれで、トレーニングモードってって、最上級はどうなるんだかって想像したくないが若干興味ありでシリルに作ってもらうかどうか悩むのである。
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