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2章:交流戦前の合宿

午後の訓練 前編

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昼食後、合宿所の外周にきているシリル達他チームメイトである。

「ここがスタート地点だ、交流戦はチームっていっても個人だからな。 特に一緒に走らなくてもいいぞ」というヤゼフ。

シリルとガリスは、スタート地点にたっている。

「ヤゼフ教官、シリル君は、小柄なので今日中に男子のメニューで大丈夫なんでしょうか?」ってイロナが聞いてくる。
「うん、大丈夫だぞ」と飄々というと、「本人がいってるんだから、大丈夫だ」というのであった。 
「シリル君、大丈夫か? 年齢も君が一番年下なんだ。」って今度はマレクに言われたぞ。

そしたら、ガリスが爆笑し始める。
「シリルなら、平気っすよ。 体力バカなんで」
「体力バカいうなだぞ。 ガリス、勝負だぞ」って言ってやった。
「ほんとーに、ほんとーに軽く流してくれるっすか?」といわれ「うん、わかってるぞ」と俺はニヤリ笑うのであった。 体力バカはシュンさんのほうだぞ。


「疲れたら適当に休憩な、はじめ」ってヤゼフが言ってようやくスタートだぞ。 
ガリスがもの凄いスピードで走りはじめ、他チームメイト達も唖然とするが、だいたい時速20KM~30KMの速度で走っている。 俺は立ったままであった。 
「シリル君は走らないのか!」ってヤゼフがやや怒鳴るが、「うん、走るぞ。 ガリスが、60KM走ったら、走るぞ」っていった。 
「まぁ、すきにしろ」って言われて、「うん、そうするぞ」と返事しとく。

ヤゼフは、ガリスが全く速度を落とす事なく約90KM以上の速度で走っているのにも驚いていた。 
30分ぐらい経過すると、ガリスがスタート地点に通過する前に「シリル、お待たせっす」といい、「おう、了解だぞ」と言って走り始めるのだった。

シリルは、ガリスよりも早く走っている。 
それから、スピードは落ちる事なく2時間後に、「おわったぞ」といってスタート地点に戻ってくるシリルだが息ひとつきれていない。 
シリルがゴールして、2分後にガリスが「やっぱ負けたか」といいながら、こちらもスタート地点にもどってくるのだった。

ヤゼフはヤゼフで信じられない表情を浮かべている。
「本当におわったのか?」
「うん、おわったぞ」といって、俺とガリスとともにカウンターをヤゼフに見せると200KMとなっていた。
「本当に終わってるな。 速すぎだろ。」とブツブツ言っているヤゼフ

「素振りはどこでやるんだぞ?」
いまだにブツブツいって、正直、信じられんと唖然としているヤゼフだ。
「あー、あそこの施設だ。 建物の所に監視官がいるから使い方ききながらやれ」と場所を指でさすのであった。 
シリルとガリスは頷きながら、指定された場所へ向かう。

◇◇◇
素振りの場所で、素振りを軽くながしながらシリルとガリスは、念話で会話している。

ガリス:「にしても混魔族は、魔力コントロールなってませんね。」
シリル:「だぞ。 だからだぞ、交流戦に人間とハンデあったとしても負けるんだぞ。」
ガリス:「ですね。」
シリル:「にしても、素振りって意味ないぞ。 あきたぞ。」
ガリス:「ええ、実践が一番っす。」
シリル:「早くおわらせて、模擬戦するのだぞ。」
ガリス:「え! 魔王様、身体強化なしですよね。」
シリル:「うん、そのつもりだぞ。」

そして、1時間もしないうちに、ヤゼフに終わりをつげ、模擬戦をにしに室内訓練場へいくのであった。
ヤゼフとしては、この2人なんなんだ状態であるが、マレク達がまだ走っているので好きにさせる事にしたのである。

訓練場についたシリルとガリス。
誰もおらず、2人だった。 俺 シリルがニコニコしながら木刀をもって「ガリス、始めるんだぞ」といって、ガリスに催促すると、ガリスが「軽くですよ」って言われた。
「うん、わかってるぞ」といって打ち合いが始まる。 
2時間半ぐらい、シリル的には軽い打ち合いをしている。
「邪魔がきたぞ、終わりだぞ」
「はぁ、はぁ、そのようっすね。」って息切らして汗だくのガリス。

数分すると他のチームの生徒がはいってきた。 
すると教官らしき人が、
「そこの君達、これから彼らが練習するから邪魔だ。 日課のランニングだろ君達は。 
 ったく、ヤゼフ教官は適当だからな」といわれたぞ。
「うん、出てくぞ」といって、ガリスとともに訓練場をあとにして宿舎に戻るのであった。

全部終わったから模擬戦したとか言ってもどうせ信じないんだぞ。
面倒ごとになる前にさっさと出てくに限るんだぞ。
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