【白銀の黒帝：11】魔大陸と人間社会

1章：プロローグ

魔皇帝に会いにきた

ここ魔大陸の宮廷にある執務室には、魔皇帝が内密に突然の訪問者をむかえている。

その訪問者とは、
身長163CMで濃紺の髪に瞳は赤色で、肌は陽褐色で少年のあどけなさを残したやや美少年と、もう1人は250CMある屈強な身体付きの魔界魔族の男がいる。

「面倒だけど、きたのだぞ」というのは少年のほうだ。
魔皇帝が驚き頭をさげ「魔王様、御自らすみません。」というのである。　
少年とは、混魔族に変装しているシリルである。

「別に畏まらくてもいいぞ。　暇つぶしだぞ」といい、屈強な身体付きの男をさして「こいつ、ガリスだぞ」という。　
ガリスと呼ばれた男が、
「魔王様、その紹介酷くないっすか」と文句をいいながら、
「はじめまして、魔皇帝殿。　四天王が1人、ガリスと申します。」というのである。

まさかの魔王と四天王の登場に驚きを隠せない魔皇帝。
「え！四天王様までおこしになられるとは、申し訳ありません」とまた頭を下げるのである。　
するとガリスが苦笑いしている。
「魔王様1人だと、何するかわからないんで、補助役っす。」
「あとは、魔王様の相手っすね。」

俺、シリルがソファに座りながら、
「なんで、今回はゲールじゃないんだ？」とガリスに聞く。
「ゲール以外、魔大陸にきた事ないので、3人でじゃんけんしてきめたんですよ。　魔王様」といわれてしまった。　「お！　そうだったのかだぞ」と返事しておく。

「依頼内容は、把握してるが、もう少し詳細を教えてくれだぞ」と聞くと、魔皇帝が依頼内容を説明する。

魔皇帝が説明してくれる。　説明が終わったみたいだぞ。　ちゃんと聞いてたぞ。
「報酬は、貸しだぞ。　んで、いつからだぞ？」
「もう始まってまして、できれば明日から合流していただけないでしょうか？」って魔皇帝に言われたぞ。
　本当かだぞ。
「魔王様、また日付まちがえたんですか？」ってガリスに突っ込まれた。。　
「うん、まちがえたみたいなのだぞ」って俺だぞ。
「大丈夫です。　転移魔法陣でここから移動できますし、私のほうですべて手配させていただきますので。」って魔皇帝。

「ただ、問題がありまして、先ほどご説明した通り混魔族のみです。　魔王様は平気ですが、ガリス様はいかがいたしましょうか？　あと、魔王様の魔力の質はさすがに他の魔族にわかってしまいますし、と魔力量にも規程がございまして」といって資料を見せるのである。

「ガリスは、擬態できるから大丈夫だぞ。」
「17歳ぐらいっすかね」といいながら、身長が195CMで中肉で鍛えられた筋肉で容姿端麗な魔族でいう見た目17歳の混魔族になる。　

「さすがですね。　魔大陸の魔族は擬態できないので」って笑う魔皇帝だ。　俺も、なぜか擬態できないんだぞ。
　そんな俺は、資料をみている。
「結構、魔力量すくないんだぞ。　既に制御してきたっていうのにだぞ。　更に、1/3ぐらいか」とぶつぶついいながら、次元ボックスから制御の腕輪をだし5個ぐらいはめ、ガリスに「ガリスは、強め３個と弱め２個でいいな」と腕輪を渡す。

さらに、俺は黒のペンダントをする。　
「これで、問題ないんだぞ」って俺だぞ。
「ええ、完璧です。」って、魔皇帝に微笑みながら言われたぞ。
「俺の事はシリルでいいぞ」といい、「んじゃ、また明日くるんだぞ。」と帰ろうとした。

そしたら、ガリスに、
「魔王様、魔界に帰るおつもりですか？」と聞かれた。
「うん、そうだぞ？」
「絶対、忘れるので、今日は、ここで泊めていただきます。　わかりましたか！」といわれてしまった。

「堅苦しいの嫌いなんだぞ。」
魔皇帝が笑いながら、
「シリル様、この執務室の隣の部屋は質素ですので、そこをお使いください。　あと、のちほど従事に食事を運ばせますが、特に常時、待機させませんので、いかがでしょうか？」といわれた。

ガリスの言う通り忘れる可能性は高いんだぞ。　
「うん、一泊だぞ。　我慢するぞ」と言って、立ち上がった俺は「んじゃ、また明日だぞ」と言ってガリスと共に執務室を退室するのであった。

魔皇帝はシリルとガリスが去った後をみて、
「いつも頼りにしてしまい、申し訳ありません」と一礼する。
「伝承どおり、相変わらずです。」って笑うのだった。　
その後は、いろいろな手続きを急いでする魔皇帝であった。