【白銀の黒帝:12】妖精と妖精の楽園

八木恵

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6章:迷宮都市のギルド

臨海都市の食堂にて 前編

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まさか、師匠たちに臨海都市で、しかもたまたま入った食堂で再会するとは思ってなかったライオとレスター。
俺、シュンもまさか、ライオネルとレックが、客として『ボブの食堂』に来るとは想定していなかった。
偶然って恐ろしいな。


「おめぇーら、何しにここにきたんだ?」って聞いた。
「ギルドの任務っすよ。 罠だったんで、他のメンバーとは別行動で一泊してから、迷宮都市に帰るっすよ」ってライオネル。
「妖精の儀か?」って聞いたら頷く2人だ。 なるほどな、裏ギルドの任務か。
「せっかくだからよ、おめぇーらの力量みてやんから、この後、模擬戦な。 それに、ルイに用事あんから、その後転移でおくってやんよ」
「「お願いします」」ってライオネルとレックは立ち上がり嬉しそうにいう。
「模擬戦って、どこですんすか?」ってライオネルが聞くが、リンが「ここの地下にある。 深くかんがえるな」といい、納得するライオネルであった。

◇◇◇
シュン相手に久しぶりの模擬戦をするライオネルとレックである。
シリルとリンも2人の成長をみるため、訓練場にいる。 
「2人ともまた身長のびてずるいのだぞ」とおもいっきりシュンにボコボコにされている2人をみながら言っているシリル。
「われは、シリルが同じ身長でうれしいぞ。 服がいろいろつくれるからな」というリン。
「リンさんの服すきだから、俺、このままでいいのだぞ」とニコニコしていうシリルだ。
リンはリンで、そんなシリルに苦笑いしつつも、ちょっと嬉しかったりする。 なんせ、シュンの服は黒が多い。 リンはシリルの服のデザインは様々作れるので結構楽しんでいたりしているのであった。
そんな事を考えつつも、模擬戦を観戦中だ。

「あの2人、前に比べると少し周りがみえてるようになったかだぞ。」
「ああ、人間にしてはいいほうだな。」
って、一応コメントをするリンとシリルをよそに、回復させられては戦う模擬戦も30分で終了する。

ライオネルが大の字になりながら「少しは強くなったと思ったんすけど、やっぱ、まだまだしたっす」といい、レックが「あー、この日のために連携とか特訓してたのにな」といって、お互い大の字になって倒れている。 

俺シュンがタバコに火をつけて一服する。
「連携は大分よくなってぇーんな。 ライが転移習得したとはな。 レックも次元把握がうまくなってーんけど、まだ魔力コントロールがあめぇーな。 毎日、意識してやれ」って俺。
「「はい、師匠」」という、ライオネルとレックだ。 
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