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6章:迷宮都市のギルド

王国と皇国の会議

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国王、皇王、5大貴族、3大公、帝、ギルドマスター、騎士団長、聖騎士団長、宰相、魔法師団長、竜騎士団長などが招集され会議をしている。 

「ここ2年、反女神派による貴族への暗殺、妖精の儀の子供誘拐が頻発している。 いかがいたしましょうか?」と聞く貴族。
「貴族の暗殺については、みな妖精石を持っておるものが対象となっております。 どこからか情報がもれているのでは?」という宰相は、ギルドマスターを兼任しているサンド家当主のほうを見るのだった。
「ギルドでは情報の漏洩がないと報告がある。 フリークス家についても間者をいつも張り付かせているが特にかわった様子はない」
「間者といっても、みなギルドはもとフリークス家派だ。 君はマスターとしてなめられているんじゃないか?」といわれ、サンド家当主が机をたたき「こちらもやっておる。 それより、フリークス家はただの平民だ。 国王、尋問でもかけてみるのはいかがか?」という。

「平民といえども、フリークス家は永きにわたりギルドをまとめてきた。 明確な罪がないかぎり、ギルド内の暴動に発展しかけないぐらいお主もわかっているじゃろ。 とはいえ、ラムゼイ公の協力で、今日、罠にかけた」というと、ラムゼイが「ええ、うその情報を流しておりますゆえ、今頃」というのだった。

「では、この議題は結果待ちですね」というと、
「ああ、その通りです。 楽園の状態だが、皇国としての見解はいかがかですか?」と聞くラムゼイ公。

「原因不明です。 一度、中の様子をみない限りは」という聖騎士団長。
その言葉にみな静かになり、「女神様の啓示を待つしかないようです」という皇王。
「そうですな。 例の魔法陣からではないと中にははいれず、二度と外にはでれない。 待つべきでしょうな」というと、国王が「そうだな」というのだった。

◇◇◇
同日、ライオとレスターも臨海都市にいる。
アイザックと共に裏ギルドの任務で初めて臨海都市にきていた。
「おまえら初めてみるだろ、あれが楽園だ」といって臨海都市から60KM離れた所にそびえたつ壁を指すアイザックだった。 
「はじめてっす」というライオに、レスターが「ああ、楽園っていうから、もっと明るいかと思ってけど、なんか暗いっすね」という。
「あはは、もともと雲もなくて、雨の日もあそこだけ明るい場所だった。 この数か月だ、徐々に暗くなっている。」
「嫌な感じだ。」っていうライオの言葉に、アイザックが「ああ、が、今日ここで妖精の儀がある、子供の保護が優先だ」といい、頷き教会へ行くのだった。
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