【白銀の黒帝：12】妖精と妖精の楽園

5章：訓練編

それから2年後 後編

翌朝、ライオネルとレックが起床しダイニングに向かうと、ギール以外に美女、超イケメン、美少年がいる。　
美女は、濃紺の髪を二つに纏め瞳の色は紺で可愛いが綺麗系であるが10代後半である。　
超イケメンは黒い帽子を被っており髪の色はグレイか銀髪かわからないが、瞳の色は紺でタバコをくわえているので18歳なのであろう。　美少年は、少年のあどけなさを残しつつやや可愛らしく濃紺の長めのショートで、瞳の色はこげ茶で、14歳ぐらいにみえる。

知らない3人の存在にほうけているライオネルとレック。

「ライにレック、朝食ができてますよ」っていうギールの言葉で我に返る子供達。
さっそく朝食を食べる子供達。
「「うまい」」とついつい叫ぶ子供達である。

「でしょ。　シュンさんが作ったんですよ」といい、
「紹介しますね、ここの家主で、帽子をかぶっている方がシュンさんで、隣が奥さんのリンさんです。　で、この子がシリルです」と紹介するギール。

「ギールは別の任務があんから、今日から俺らがお前らを鍛えにきた」って俺がタバコふかしながら言う。
「ギール先生はどっかにいっちゃうんですか？」ってライオネル。
「ええ、もともと私は、基礎中の基礎を教えるためでしたからね。」
「もう会えないのですか？」って聞くレック。
「会えるかもしれない、会えないかもしれないですね。　任務というのはそういう物です」というギールであった。

「シュンさんもリンさんも私より強いですよ。　それに、シリルもね。　もしシリルをバカにするようなことがあったら、その時はわかりますよね」というギールの笑みはある意味怖く見える子供達。
その言葉に子供達はが黙ったまま頷くのだった。
「ギール、何をするんだぞ？」って、シリルはコーヒーを飲みながら聞く。
「それは内緒ですよ」というギールだった。

そんなギールの態度をみた俺がリンに念話する
シュン：「魔族のシリル愛ってすげーな」
リン：「ああ、まじかで見たのは始めた。　われも驚いた。」
シュン：「相変わらず、シリルが気付いてねーのが笑えんな。」
リン：「ああ、相変わらずぬけている」

シリルは、魔族だが、元人間だった事もあって魔族特長である角も陽褐色の肌でもない。　
それに加えて、高身長の中で低身長というのもあるのに、魔王になるほど魔界魔族では最強の存在。　
綺麗系の見た目の多い魔族の中で、見た目の可愛らしさから、そのギャップによって魔族から愛されているのであるが、当の本人は気づいてない。

◇◇◇
朝食も終わり一息ついた所。
「んじゃぁ、軽くガキどもの現状を把握すんか。　お前ら模擬戦するぞ」って俺が言うと、少し戸惑う子供達。
「本気で挑まないと死にますよ。　あと、私より強いかどうかなどシュンさんに聞かないでください。　さっさと準備！」ってギールが言う。
ライオネルとレックが「「はい！！」」といい、外に出るシュンを追って庭に急ぐのであった。

「ゲールから聞いたな」ってリン。
「ええ、祖父が大変だったという話を聞きました」っていうゲールだ。
「カールは、シュンの強さを子供達に見せるために犠牲になったからな」
「ええ、本気で挑んで、大変だったと父が言ってましたよ」
「へぇ～、そうなのかだぞ。　俺もシュンさんと模擬戦したいぞ」
「魔王様、そろそろ魔界につれてかえってもらいたいんですけど」ってギールだ。
「お、そうだったのだぞ。　リンさん、すぐ戻ってくるのだぞ」って言って、次元ゲートを開いてギールを連れて魔界に向かうシリルだった。

「またあとでだ」って言ってリンは手を振って見送るのだった。