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5章:訓練編

それから2年後 前編

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ギールと子供達の3人の生活も2年が過ぎたある日の夜、ウッドデッキのベンチに3人の人影が現れる。

「なかなか、お越しにならないので忘れたのかと思ってましたよ」ってギール。
「シリルは、忘れてたがな」って俺シュンがいう。
「昨日、おもいだしだぞ」ってなぜかドヤ顔のシリルだ。
「やっぱりですか。 魔王様」
「うん、ゲールがそろそろギールを戻してくれっていわれたぞ。」
「まぁ、いいですけどね」といいシリルの隣にすわりシュンからエールをもらうのだった。 
その後、ギールが訓練内容の報告をする。

「得意属性が、各中級で、合成が初級か。 んで、やっぱポーター君は、次元使いってぇーわけだ」って俺がいう。
「シュンが珍しいな、このレベルかとかいわないのか」ってリンに突っ込まれた。

「今さら思うけどよ、リオンとレイのときは、7歳だっただろ」
「子供の3年はちがうな」
「うん? 俺はシュンさんにあったの9歳だったぞ」ってシリルだ。
確かにな。 シリルには言ってないが、きっかけは、あいつの仕業でもあったが、シリルはリオン以上に才能があったんだよな。
「おめぇーあんときからおもしれー奴だったからな」
「ああ、たしかに。」と笑うリンだ。 リンも気づいてたか。

「あとは実践だな」って俺が言うと、リンが「ああ」という。 
「んじゃぁ、おれはたまに遊びにくるぞ」っていうシリルだ。 
はぁ、お前を逃すわけないだろ。 ついつい、俺はシリルをハリセンではたいた。
「てめぇーもつきあうんだよ」
「なんでだぞ」
「集団転移できんの、俺とおめぇーだけだろ」といってタバコに火をつけて一服する。
「模擬戦してやっからよ」
「お! ならいいぞ」とニコニコするシリルだ。 やっぱ、シリルは戦闘狂だから、模擬戦とあとはハンバーグだな。
 

「魔王様、あの政務のほうは?」って俺たちの会話を聞いたギールが突っ込んできた。
「それは問題ないのだぞ」というシリルに、ギールははてな顔だ。 まぁ、そうなるよな。
「ギール、それは平気だ。 四天王になるとわかる」
「ああ、心配ない」というリン。

魔界にいてもフラフラしているシリルが、どうやって政務をしているのかを知っているのは俺たちと四天王だけだ。
「父も同じ事いってました」っていうギールは納得したようだ。
 
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