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5章:訓練編

子供達の訓練

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その日、すぐにギールによる訓練は始まる。 

魔力制御をつけたまま、基礎体力向上で庭を全速力で走らせふらふらになると少し休憩。 
少し回復したら走らせる。 倒れたら、休ませ、また少し回復後はしる。 

2時間続け、シャワーを浴びたあとは、基礎学習を昼食までさせる。 
昼食後は、体術の基礎、剣術の基礎を叩きこむ。 魔力不足になるまで、魔力コントロールの基礎と魔法主に魔弾を使わせる。 
5年間のみというのと、今後の事を考えて基本魔法のみで、魔術を教える時間がないというシュンの方針でもある。 
夕食後は、基礎学習を就寝まで続けるという生活である。

半年が経過して、夕食が終わり部屋に戻り勉強を始めるライオネルとレック。 
疲れて頭が回らないが、終わってないとギールが早朝にお越しにきて朝に勉強をさせるのである。 
「ギール先生のあの笑みが怖い時ないか?」ってライオネル。
「ある。 今日もたんまり教材あるしな」ってレック。
「なぁ、初等教育ってこんなに勉強するんだな。 おれ、教育うけてなかったから知らなかったけど」
「昔、兄さんがやっていたの見たけど、読み書きと、足し算と引き算ぐらいだったはず」
「じゃぁ、なんで俺ら、掛け算と割り算やらされてるんだ?」
「僕に聞かれてもわからないよ。 やらないと明日も起こされるよ」
「だな。 でもよ、たまに思うんだよな。 あの時、レックに逃げようっていわないで、助けをまっていたほうがよかったのかな」
「いや、逃げて正解だったよ。 助けが来るかなんてわからないし、僕たちたまたま保護してもらって、今もこうして鍛えてもらっている」
「だな。 自分で自分の身を守らないと、俺ら生きていけねぇーしな」
「うん。 でも1人だったらっていうのは思うよ」
「ああ、俺も。 レックがいるから逃げたし、今も同じだ」といって2人で拳をあわせて「「勉強がんばろう」」というのだった。

基礎がある程度固まると、午後の時間はギールと2人がかりでの模擬戦で身体強化、部分強化を学ばせる。
集団転移ができないギールは、魔の森の魔物討伐を子供達にさせるのは無理なため、森に狩りにいって、ライオネルとレックに狩った動物を捌かせるのである。 
命を奪う経験を積ませるためでもある。
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