【白銀の黒帝:12】妖精と妖精の楽園

八木恵

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2章:妖精石編

魔道国家の学園都市 後編

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その日の夜は、夕食をたべ、遊戯場であそび、夜中はダンジョン間引きにむかうシュン達だ。

シリル滞在2日目の夕食後、俺がエールをのんでる。
「シリル、俺とリンはこれから、ギルド任務の討伐だかんな。 お前の分の朝食用意してあんから、適当にたべて王都にかえれよ」って言っておく。
「おう、了解だぞ。」
「これダミーの石な。 人間ならわかんねぇーだろ」といってシリルに渡す。
「お、これ人間ならわかんないぞ。 さすがシュンさんだぞ」っていうシリルは自身の次元ボックスに収納している。

「シリル、服つくった」と言ってリンが渡す。 
「お、助かるぞ。 リンさんの服、動きやすいから好きだぞ」って言っているシリルに、リンも嬉しそうだ。 
「うん? コートもあんぞ」って言って広げているシリル。
「お前、魔王なくせに正装ないっていってただろ」って俺が笑いながらいう。
「んで、リンが思い出してよ、シリル用の正装だ。」って言った。

「0番隊のマークはないが、黒帝マークがついてる。 この世界用のシリルのためだけの正装だ」ってリンだ。
「おー。 形もいっしょだぞ。 うれしいぞ。大切にするぞ」と大喜びのシリルだ。
「この前、大魔王がとうとうシリルと引き分けになったっていってぇーたかんよ、お祝いだ」
「そうなんだぞ。 4日間戦い続けて引き分けだったぞ。 今度は勝つんだぞ」ってニコニコしているシリル。

俺は、やつらの全力の模擬戦の話を思い出して爆笑だ。 
「なんせ、大魔王はお腹すきすぎて気絶で、お前はまた寝たんだろ」って突っ込んでやった。
「そうだぞ。 また寝たみたいだぞ」と不貞腐れるのシリルだ。

にしても、結果はどうあれ、とうとう大魔王と引き分けとはな。 シリルも成長してんな。

その後は、少し談笑し、シリルは部屋にいき、俺達は盗賊討伐に出かけるのであった。

俺とリンが、盗賊を殲滅している。
「シュンが珍しいな、シリルに同じコートつくってやれっていうのは。黒帝マークつきだ」って言って、殺していくリン。
「シリルは、おもしれーし、抜けてんけど、なんだかんだで俺たちについてきてるし、同じだしな。」って言った。
「ああ、魔術じゃわれを超えたしな」っていうリンだが、嬉しそうだ。
「まだまだだがな。」とニヤリわらいながら、俺たちも殺し終わり、白炎で浄化するが妖精石にならない。 

俺がタバコを火をつけ一服する。
「なんで、おれらの時、妖精眼もちいてもよ、妖精石になんねぇーんだよ」と愚痴る。
「シリルもやっと2個だ」ってリン。
確かにその通りだな。 
「だなー」って返事しておいた。

妖精石集めがこんなに時間かかるとはな。 地味すぎて面倒だ。
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