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7章:戦争編

僕は勇者なのに

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Side:ユージ
魔族達がミゼラ周辺から撤退し、帝国領にせめてきた。 僕は仲間達と後退をしいられつつ、高位魔族で四騎将の一角となのったカシュパルとの一騎打ちで勝利した。
このまま、前進できると思ったけど、ガブリエルとの戦いで、防戦一方だ。
アドリアンは負傷し、ジュリアナも彼の看病のため一線を退いた。

僕たちのパーティは、王女ティア、アンディ、カトリーン、フェリ、ジェニーだ。 ミュウは、ミゼラを守れた時に一線を退いてしまった。 盗賊である彼女が戦場ではあまりやくに立たないからだ。 「帝都で帰りをまってましゅ」っていって帰っていった。

同盟軍の騎士や冒険者たちは総勢1千万。 魔族は、200万とすくない。 けど低級魔族でさえ騎士たちや冒険者は苦戦する。 そして、四騎将の一角、ヘルベルト率いる30名の高位魔族が合流した時戦況は大きくかわった。 ただでさえ、ガブリエルでも、ティアの支援と回復がなければいつでも殺される状態なのに、ヘルベルトはガブリエルと同等の強さだ。 僕達でなんとか食い止めていたけど、結局アンディ、カトリーンは重症。 フェリにいたっては顔を火傷して、利き腕を失った。 そして僕もとうとう利き腕を失い、左足も動かなくなった。 なんとか命だけは食い止めたようだ。

僕たちはまけた。
いま、僕は帝都の病院にいる。
「ちきしょ。 僕は、勇者なのに。。」って涙を濡らした。
「もっと僕に力があれば!」って個室の部屋で涙を流していた。 意識はあるけど、動けない。 僕はもう死ぬのかもしれない。

~~~
そして、僕はいつの間にか寝たのか、そこは白い空間。 夢?
「勇者ユージ様、これは夢ではありません」って、長い金髪はゆるふわウェーブで白のワンピースをきた神々しい美女が目の前にいる。
「美女だなんて、嬉しい事を」って微笑んでいる。
え?なんで僕の考えている事が伝わってるんだ。
「私は、シャマシュール。 この世界の女神です。 女神なので考えている事がわかるんです」
女神って、女神様なの? うそ、さらにファンタジーじゃないか!
「この度は異世界から召喚され、この世界のために戦ってくれてありがとうございます」
そうか、もしかして僕死んだのかも。 かなり重体だったし。
「いえ、まだ死んではいません。 危篤状態ですが」
そうか、魔王にも勝負できない勇者だもんね。 勇者失格だよ
「違います。 私がユージ様が召喚された時に加護をお渡ししていなかったのが全ての過ちです。」って彼女が頭を下げてきた。 加護ってどういう事?
「ええ、本来召喚された勇者様は、私の加護をお渡しするのですが、王女の祈りが弱くて私のほうまでとどきませんでした」
つまり、召喚されて魔力とかもったけど、本来の勇者の力はなかったって事?
「はい、そして、ユージ様の願いがようやく私に届き、こうして会いにこれたのです」
じゃぁ、僕はまた戦えるのか? あの魔族達を駆逐する事ができるのか?
「はい、今回は特別に失った腕と足ももとの通りにいたします。 受け取ってください、私の加護を」っていって、唇にキスされた。 うそ。 なんか力がわいてくる。
「では、ご武運を」
~~~

僕はそして目覚めた。 失ったはずの利き手も、身体も前より軽い。 なんていったって魔力量が倍以上に増えてる。

「勇者様に奇跡が」って、僕の傍にいてくれたのは王女のティアだった。
「僕は大丈夫、他のみんなは?」
「まだ、目覚めてません。 フェリシアは、もう一生戦える身体では」って言われた。
「僕をみんなの所へ案内して。」て頼んだ。

僕は、フェリの所にいき、回復魔法をかけた。 女神様からもらった加護の中の1つに最上級の回復魔法がある。 さすがに失った腕までは戻せなかったけど、火傷は綺麗になって可愛らしい彼女の顔はもとに戻った。
そして、アドリアン、アンディ、カトリーンも回復させた。 みな奇跡が起きたって喜んでくれた。

各国の要人たちも、僕の復活、そして新たな加護の力に驚愕し、喝采してくれた。
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