無能と呼ばれた少年は、力を得て真実を知る ~目立ちたくないので、ほっといておいてほしい~

4章：冒険者編

復興したミゼラの町へ

ミゼラの町へは、さくっと転移してやってきた。
「ここがスヴェン様が幼少期育った場所ですか？」ってリア。
「違う。　あの高台あるだろ。　あそこに一軒家があってな、そこに隔離されてたわけだ」って今はなにもない高台をさした。
「ニンゲンめ、マスターを隔離するとは」ってルシファー。
「しょうがないだろ。　白髪だったんだし。　今は魔術で黒髪だけどな」って俺。　あんまり気にしてない。　だって、恐怖の象徴である本人なわけだし。

ってわけで復興したミゼラの町をみてる。　わずか、10年で、よくぞここまで復興したよなって思うほど、高層っていっても5階建ての建物やら、やっぱり同じ場所にショッピングモールができていた。

「それにしても、この町は他の町とは異なって、建物が高いですね」ってルシファー。
俺もそう思う。　って俺がいった町って、帝都、ラビス、ベルチェにこのミゼラぐらいだけどな。

さっそくショッピングモールにはいる。　動く階段（エスカレータ）に動く箱（エレベータ）。
「本当、なんでもあるんですね」ってリア。
きょろきょろしてるルシファーだ。
「買い物にきたわけじゃないんだから、ちゃんと地下の入口っぽい場所さがせよ」って俺。
ってことで１Fを重点的に捜索。
「今更的に気づいたんだけど、建物の中じゃ人間がつくったんだからわからなくねぇ」
「ってお前ら、ちゃっかり買い物してんなよ！」って服とか靴とかはいった紙袋をかかえてるよ。
それ受け取ってマジックバックにいれて、今度は建物の外にでた。

どう見ても、あやしい入口発見。
「あれって、ふつうの人間じゃみえない扉だよな」って俺。
「ええ、おもいっきり、地下へ続く扉ですね」ってルシファー
「うん、あれ気づくの相当の魔力もってないとわからないね」ってリア。

だよなぁ～。　って事で、その扉もしっかり糞神の結界はってあって解除して地下へ続く階段をおりた。　そこは、な、なーんと、異空間。
「はぁ～、なんかベルゼの腹の中にいる気分」って俺。　ベルゼブブの事を俺はベルゼって呼んでる。
「スヴェン様、正解。　ベルゼの腹の中を模擬した空間」ってリア。
「どうするかな。」って俺、そういいながら、極・闇暴食で異空間を相殺してる。　結構魔力使うんだよな。。
んで、異空間解除。　俺、簡単にやってるよにみえて苦労してるよ。
でてきたのは神殿だ。
扉あけたら、ベルゼブブがいた。　普通に空腹でぶったおれてる。
「ベルゼ君、めしだぞ」って、ベルゼ専用栄養補給のスティックを食わせた。　ねぐらでベルゼ専用に俺のゴーレムが作ってる。　今回大量に亜空間収納にいれてもってきておいてよかった。
無言で口だけうごかしてたべてるよ。　食べ続けること数時間、響き渡っていた空腹音が消えた。

「おお、この味。　そして栄養剤、これこそわが師の栄養食」って気づいたよベルゼ君。　ベルゼ君は、男だよ男。　見た目年齢は今の俺と同じくらい。
「ようやく気付いたかベルゼ君。　起こしにきてやったぞ」
「わが師よ、俺はらすきすぎて、異空間にとじこめられてたんだ」
「そうか、糞神の仕業だってしってるからな。　ほらくえ」
「おお、まだあるのか」ってむちゃむちゃ食べてるよ。
「よし、回収おわりで、ねぐらにもどるぞ」っていったら、ベルゼ君に腕をひっぱられて、そのままべろちゅーっすよ。　まじ、こいつもかよ。
たべながらするなよ。
面倒だから、そのままねぐらにもどった。　あとはご想像通りで、飯くいながらも喘ぐベルゼ君をいかせまくってやったぜ。

神のプレゼントは亜空間収納の魔法書だった。　いらん。