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4章:冒険者編

いざ亜人国へ

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という事で、俺達は亜人国のベルチェの町って所にやってきた。
この町は、亜人国の中で唯一人間が暮らしてもいい場所。 ちょっと辺境の地にあるけど、周りは森、山、火山とまぁ魔物がいっぱいいるわけだ。

冒険者の町ともいってもいい場所。
ちなみに、冒険者のギルドカードがないと亜人国に入国できないから、ラビス町にいってサタンの登録だけはした。 勇者一行は、学園に戻ってるみたいだ。 サタンの能力の中に、千里眼があって、まぁどこにいようがそいつらの情報を得る事ができる。 俺がサタンを回収した目的の1つだな。

サタンの登録時の名前は、スタン・モーガンにした。
俺、適当だよな。

ベルチェの町で検問。
「珍しいな、人間3人のパーティって」ってヒョウ族のオッサン。
「そうか? ラビスで亜人たちにあって気になってな、観光も含めてきただけだ」って俺。
「なるほどな。 まぁ、ここは人間も歓迎の町だ。 楽しめよ」って言われた。

何を楽しめなんだろ。
まぁいいかって思いつつ、まずは町の情報収集かねて、冒険者ギルドにきた。
2階だて。
一階は広めで受付と酒場兼食堂、2階はマスター室に、図書館だったり会議室。 地下が解体場兼買取場所らしい。

俺一人だったら、絡まれるけど、サタンとルシファーいると、みな見惚れて、絡んでこない。 まじ便利な2人だな。

「ようこそ、ベルチェの冒険者ギルドへ。 ご用件は」ってサタンみて赤面してる受付嬢ネコ族。
サタンはホモかっていうとちがくて、やつもバイセク。 でもルシファーとは寝ない。
「お嬢さん、この町初めてなんで、おすすめやら、あと魔物のランクなんか教えてくれないか?」ってサタン。
「はうぅー。」ってなんだよその声。
「はい、この町は娯楽施設も整っておりまして、カジノや夜の繁華街があります。」って地図だしてきた。 へぇ~、カジノなんてあるんだ。 俺初めてかも。
「あとは闘技場があって、月1度、武道大会が開かれます。 参加は成人であれば自由で、優勝賞金が50万Gです。 優勝者を予想する賭け事もありましてオッズによって、掛け金の払い戻しが異なります。 もちろん外れた場合は、掛け金はもどってきませんが。」
「魔物ですが、森のほうが初心者向けでコボルト、ゴブリン、ウルフ系が手前に生息しており奥にいけばいくほど、ベア系やオーク、それにオーガが生息しているので気を付けてください。 山のほうは、にたような感じですが山頂付近にはハッピーが生息してます。 あとアント系やスパイダー系、モーム系もいます。 火山のほうはモーム系その他にワイバーンが主に生息しておりまして、ドラゴンも生息しているので、S級以上の魔物がいると思ってください。」
「へぇ~、気を付けるよ。」って俺。
「あと季節によって生息する魔物が異なりまして、ロココ鳥というダチョウ系の魔物が今の時期は高級肉として扱われてます。 冬はここは雪がふるため、それにあわせて、S級のビックフット、ビックラビット、そして高級肉のラビットフットがでます。 あ! そうでした一角ラビットも低級としていますね」って説明してくれた。
「魔物の詳しい情報は、2階の図書館でも確認できます。 あと薬草採取とかもしてもらえるとランクアップ条件が満たされるのでお勧めです。 こちらが無料で配ってる魔物と植物に関する冊子です」って補足までしてくれるわ、ついでに冊子もくれた。
「ありがとう」って笑顔のサタンだよ。
「あうぅ~」って赤面とおりこして真っ赤な受付嬢。
おい、サタンあんまり調子にのるなって。 ってジト目でみておいた。
「それで、おすすめの宿屋とかある?」って俺。
「あ! はい、えーと、木漏れ日亭、ウサギ亭、あと夕暮れ荘がおすすめです。 中級冒険者の方々が定宿にするので」って言われて地図でみせてくれた。
「ありがとう」って言って俺達が去ろうとしたら、「あの、わたし、エマっていいます。」って自分から名乗ったよ。
サタンは、サタンスマイルで返してるし。
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