【白銀の黒帝:7】女神の使い魔と無職の少年

八木恵

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外伝:魔王誕生

魔王城の城下町

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城下町を歩いている俺シリルとドルクは手をつないでいる。 
俺は嫌がったが、魔族の平均身長は200CMで、40CM以上俺と違う。 
そのため、はぐれないようにってドルクに言われて仕方なく手をつないでるんだぞ。

城下町の店は店舗よりオープンテラスだったり、市場風である。 
道も整備されており、交通は路面魔道バスが行きかっている。 
朝だというのに人の交通も多い。 歩道の幅も広くなっている。

俺はキョロキョロしながら、城下町の様子をみている。
「お!人間社会と全然ちがうのだぞ」
「魔族はみんな背が高くておおきいぞ!」ってちょっと俺、興奮しているぞ。
「たまには町にくるのもいいでしょ」といわれたぞ。
「うん、ここならたまにならいいぞ」
混雑しているわけではないし、余裕があるんだぞ。 人間社会の町より全然いいんだぞ。

◇◇◇
そして、ドルクがシリルをオープンテラスのあるカフェの店につれていき、テラス席に座ると女性店員がメニューをもってくるのである。

すると女性店員がドルクに気づいてみたいだぞ。
「ドルク様、今日はトレル様とではなくて、こんな可愛いお子様と一緒なんて珍しいですね」って女性店員。
「坊やいくつ?」と聞かれたぞ。 
その時点、で不貞腐れている俺シリル。 返事はしないんだぞ。
「子供扱いされるのが嫌いなんですよ。 なので年齢もきかないでくださいね。」ってドルク。
「メニューもふつうのでお願いします。」
「すみません。 あまりにも可愛いので」といいながら、メニューを渡すのであった。

「シリル様の見た目がどうしても魔族だと6歳なので、許してくださいね」
「うん、わかってるぞ。 でも、慣れないんだぞ」といいながらメニューを見ている俺だぞ。
つい最近まで、人間社会では一応成人して18歳だったんだぞ。 魔族になったら見た目は、6歳って。。。 慣れないんだぞ。 
「無理に慣れなくてもいいですよ」というドルク
「うん、助かるぞ」といってニコニコしているのシリルをみて、ドルクは機嫌が直ってよかったと思うのと同時に可愛すぎるだろと思うのである。 
「そういえば、シリル様って、魔族語を読めるるんですね」
「うん、読めるぞ。 シュンさんと大魔王さんに教えてもらったぞ。 あと竜語も読めるし、話せるぞ。 
 元竜王さんから教えてもらったぞ。 邪竜さんも教えてくれたぞ」という俺だぞ。
 エッヘン。 言語は、シュンさんほど習得は早くないけど、ちゃんと勉強したんだぞ。

そんなちょっとドヤ顔になっているシリルをみてドルクは苦笑いしながら「さすがですね」というしかなかった。 

結局、魔族の料理を食べた事のない、シリルはドルクのおすすめにするのである。
「うん、人間社会よりおいしいぞ。 でも、シュンさんのほうがもっとおいしぞ」と素直な感想をいうシリル。
食後に、シリルがコーヒーを飲んでいる姿はギャップがあり、ドルクは苦笑していた。

お腹も満たされ、ドルクが会計をしているのを隣にいるシリルはニコニコしている。 
店員も店の中にいた客達も、みな微笑んで、お店を出るときには何人かに手を振られるのであった。 

「うん、なんで手をふってるんだぞ」と手をつないでるドルクに聞く。
「さぁ。 でも、シリル様が手をふってあげると喜びますよ。」
「うん、そうなのか?」といいながら軽く手をふると、みながなにかいって喜んでいたがシリルには聞こえなかった。 

ドルクは、この方は自分のかわいらしさに気付いてないんだろうなとおもいつつ、魔王城へむかうのだった。
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