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5章:傍観者編
学年対抗戦
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シリルが合宿が終わり3か月が過ぎた。
トニー、ウィリアム、アドロフ達は学生カードのため、シリルは制限はなかったので1人で本カードでうけられる討伐依頼を受けていた。
1日で処理する数も多いため、1か月後には、ランクCになっているシリルである。
現在のクラスはみな使い魔がいないか下級なので状況が把握できておらず、
下級使い魔を観察して、シリルが把握したのは、以前より顕現時間が短く1回使い魔の魔法を使うと消え、再度顕現させる必要があるようだ。
演唱破棄の補助はかわらない。 そのため、対抗戦はシリルにとっても使い魔魔法を観察するにはいい機会である。
対抗戦の対戦はSは初戦がなくシードで、A-B,C-D、E-Fとなる。
2回戦がS対C-Dの勝者、 A-Bの勝者対E-Fの勝者という具合で、通例通りだと最後はS対Aになる。
ルールは、魔法は下級まで、身体強化をつかえるものは可能。
武器は刃のないものを使用するが、安全のため身体ダメージを精神に変換するようになっている。
シリルの初戦はEクラスの生徒で、下級使い魔だった。
シリルは相手に魔法をつかわせた後、身体強化も使わずかわし体術だけで勝利する。
相変わらずのメルヘンな使い魔と変な演唱で笑いをこらえるのが必死である。
シリルが勝利すると、トニー達がくる。
「シリルって小さいのに体術できるんだな」ってトニー。
「うん、すごいね」といウィリアム。
「ああ、なにげに剣術もいいもんな」というアドロフのだった。
「すごくないぞ。 相手がよかったんだぞ」と差し当たりのない回答をするシリルは、読書をし始めるのであった。
次はA組の生徒だ。 使い魔は上級らしい。
試合前に、A組の男子生徒。
「使い魔のいないやつに負けるわけにはいかないよ」
「顕現≪アルファルド≫」と、男子生徒が演唱するとメルヘン雷鳥が顕現する。
試合開始の合図。
「うん、アルファありがとう」って男子生徒。 使い魔と会話しているらしい。
「≪リトルサンダーボルト≫」と演唱すると雷鳴というよりも、中級威力だが初級の雷魔法がシリルにむかって放たれる。
シリルの心の中では”サンダーでボルトってなんだぞ、え、中級の威力だけど、初級だぞ”と笑いをこらえつつ、身体強化で避ける。
「なぬぅ」って男子生徒。 避けられたことに驚いている。
「うん、了解。 アルファ!」
「これでどうだ≪スモールサンダーアロー≫」といって、5つ程の雷の矢がふりそそぐが、シリルは剣ではじいたり、躱す。
「ちきしょー!これで、最後だー」
「≪リトルサンダーニードル≫」と男子生徒がいって、3つの雷の針はなたれる。
シリルの中では、”もう、笑いにたえられないぞ”と思いつつもいなす。 すると、使い魔がきえる。
「ちきしょー」といいながら、正眼の構えで剣をもち、突進してきた男子生徒をシリルは蹴りで場外にだすのだった。
最下位のFクラスの生徒が、Aクラスの生徒に勝ち、見学していた生徒は騒然としている。
シリルは、そのまま舞台袖に隠れ1人で大爆笑していた。
その後、シリルは、騒がれるのも面倒なので、気配を消してクラスメイトから離れた所にいた。
次はS組の生徒だ。 使い魔は最上級らしい。
試合前。
「運のいいやつだ。格の違いをみせてやる」ってS組の男子生徒
「顕現≪サラマンダー≫」と、男子生徒が演唱すると、メルヘンな竜ではないが赤いトカゲっぽいのがあらわれる。 周りは、その使い魔を見て、
「すげー、最上級の聖獣だ」「かっこいい」などいっている。
シリルは笑いをこらえるので必死である。 なんせ、神獣竜界で本物の竜にあっている。
「ああ、了解」と使い魔と会話している男子生徒。 そして、試合開始となる。
「まずは、これだ≪リトルファイヤーボール≫」と男子生徒が演唱。
「≪スモールファイヤーアロー≫」と更に演唱すると、5つの火球と5つの火の矢がシリルに向かってくる。
とりあえず、躱すシリルで。
「ふん、かかったな≪スモールファイヤーアロー≫ ≪リトルファイヤボール≫≪リトルファイヤーニードル≫」と男子生徒が演唱し、さらに追加で5つの火球と5つの火の矢と5つの火の針がシリルに降り注ぐのだった。
すると、顕現した使い魔は消える。
シリルは最上級まで確認したので、飛ばされたふりをして場外に出て負けるのだった。
「ふん、格の違いがわかったか。 使い魔のいないクズ」と捨て台詞をいって去っていく男子生徒だ。
当のシリルは、爆笑中なので聞いてもいない。 聞いていても興味がないのでスルーである。
その後、クラスメイトからの賞賛や、トニー達にもなにかいわれたがスルーしているシリルであった。
◇◇◇
その日の夕食、シリルはシュンに対抗戦でみた使い魔の魔法について報告をする。
俺シュンがタバコの火をつけて一服する。
「なるほどな。 あとは、光系となぜシリルが標的になってるかだな。」
「うん、そうだぞ。 やっぱり、授業もそうだけど、図書館にも回復と光系の文献がないんだぞ。」
「やはり、皇国と教会がにぎってますね。 怪我、病気したものはみな教会にいくそうです。」というゲール。
「次の休暇で、ゲールにいってもらうしかねぇーな」と俺がいうと、ゲールが「承知しました」と承諾するのだった。
◇◇◇
前期のテストも終わり、シリルは58位とFクラスでは異例の上位の結果で終わる。
トニー、ウィリアム、アドロフ達は学生カードのため、シリルは制限はなかったので1人で本カードでうけられる討伐依頼を受けていた。
1日で処理する数も多いため、1か月後には、ランクCになっているシリルである。
現在のクラスはみな使い魔がいないか下級なので状況が把握できておらず、
下級使い魔を観察して、シリルが把握したのは、以前より顕現時間が短く1回使い魔の魔法を使うと消え、再度顕現させる必要があるようだ。
演唱破棄の補助はかわらない。 そのため、対抗戦はシリルにとっても使い魔魔法を観察するにはいい機会である。
対抗戦の対戦はSは初戦がなくシードで、A-B,C-D、E-Fとなる。
2回戦がS対C-Dの勝者、 A-Bの勝者対E-Fの勝者という具合で、通例通りだと最後はS対Aになる。
ルールは、魔法は下級まで、身体強化をつかえるものは可能。
武器は刃のないものを使用するが、安全のため身体ダメージを精神に変換するようになっている。
シリルの初戦はEクラスの生徒で、下級使い魔だった。
シリルは相手に魔法をつかわせた後、身体強化も使わずかわし体術だけで勝利する。
相変わらずのメルヘンな使い魔と変な演唱で笑いをこらえるのが必死である。
シリルが勝利すると、トニー達がくる。
「シリルって小さいのに体術できるんだな」ってトニー。
「うん、すごいね」といウィリアム。
「ああ、なにげに剣術もいいもんな」というアドロフのだった。
「すごくないぞ。 相手がよかったんだぞ」と差し当たりのない回答をするシリルは、読書をし始めるのであった。
次はA組の生徒だ。 使い魔は上級らしい。
試合前に、A組の男子生徒。
「使い魔のいないやつに負けるわけにはいかないよ」
「顕現≪アルファルド≫」と、男子生徒が演唱するとメルヘン雷鳥が顕現する。
試合開始の合図。
「うん、アルファありがとう」って男子生徒。 使い魔と会話しているらしい。
「≪リトルサンダーボルト≫」と演唱すると雷鳴というよりも、中級威力だが初級の雷魔法がシリルにむかって放たれる。
シリルの心の中では”サンダーでボルトってなんだぞ、え、中級の威力だけど、初級だぞ”と笑いをこらえつつ、身体強化で避ける。
「なぬぅ」って男子生徒。 避けられたことに驚いている。
「うん、了解。 アルファ!」
「これでどうだ≪スモールサンダーアロー≫」といって、5つ程の雷の矢がふりそそぐが、シリルは剣ではじいたり、躱す。
「ちきしょー!これで、最後だー」
「≪リトルサンダーニードル≫」と男子生徒がいって、3つの雷の針はなたれる。
シリルの中では、”もう、笑いにたえられないぞ”と思いつつもいなす。 すると、使い魔がきえる。
「ちきしょー」といいながら、正眼の構えで剣をもち、突進してきた男子生徒をシリルは蹴りで場外にだすのだった。
最下位のFクラスの生徒が、Aクラスの生徒に勝ち、見学していた生徒は騒然としている。
シリルは、そのまま舞台袖に隠れ1人で大爆笑していた。
その後、シリルは、騒がれるのも面倒なので、気配を消してクラスメイトから離れた所にいた。
次はS組の生徒だ。 使い魔は最上級らしい。
試合前。
「運のいいやつだ。格の違いをみせてやる」ってS組の男子生徒
「顕現≪サラマンダー≫」と、男子生徒が演唱すると、メルヘンな竜ではないが赤いトカゲっぽいのがあらわれる。 周りは、その使い魔を見て、
「すげー、最上級の聖獣だ」「かっこいい」などいっている。
シリルは笑いをこらえるので必死である。 なんせ、神獣竜界で本物の竜にあっている。
「ああ、了解」と使い魔と会話している男子生徒。 そして、試合開始となる。
「まずは、これだ≪リトルファイヤーボール≫」と男子生徒が演唱。
「≪スモールファイヤーアロー≫」と更に演唱すると、5つの火球と5つの火の矢がシリルに向かってくる。
とりあえず、躱すシリルで。
「ふん、かかったな≪スモールファイヤーアロー≫ ≪リトルファイヤボール≫≪リトルファイヤーニードル≫」と男子生徒が演唱し、さらに追加で5つの火球と5つの火の矢と5つの火の針がシリルに降り注ぐのだった。
すると、顕現した使い魔は消える。
シリルは最上級まで確認したので、飛ばされたふりをして場外に出て負けるのだった。
「ふん、格の違いがわかったか。 使い魔のいないクズ」と捨て台詞をいって去っていく男子生徒だ。
当のシリルは、爆笑中なので聞いてもいない。 聞いていても興味がないのでスルーである。
その後、クラスメイトからの賞賛や、トニー達にもなにかいわれたがスルーしているシリルであった。
◇◇◇
その日の夕食、シリルはシュンに対抗戦でみた使い魔の魔法について報告をする。
俺シュンがタバコの火をつけて一服する。
「なるほどな。 あとは、光系となぜシリルが標的になってるかだな。」
「うん、そうだぞ。 やっぱり、授業もそうだけど、図書館にも回復と光系の文献がないんだぞ。」
「やはり、皇国と教会がにぎってますね。 怪我、病気したものはみな教会にいくそうです。」というゲール。
「次の休暇で、ゲールにいってもらうしかねぇーな」と俺がいうと、ゲールが「承知しました」と承諾するのだった。
◇◇◇
前期のテストも終わり、シリルは58位とFクラスでは異例の上位の結果で終わる。
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