【白銀の黒帝：7】女神の使い魔と無職の少年

5章：傍観者編

冒険者育成学園 入試 中編

試験会場にいくと30名ほどいる。　試験会場は6枠にわかれており、相手をする試験官と審査官が2名いる。　
試験官の1人が、
「これより実技で剣術の試験をする。　受験番号を呼ばれたものは、各枠にいき模擬戦を最長5分間する。　
　合否は、その場で審査官が次の試験案内とともに伝える。　なお、負けても合格する場合もあるので、精一杯頑張ってくれ。」といって、始まるぞ。

番号はランダムで呼ばれ、俺は他の試合もみながら、観察する。　
俺は観察した中でまずまずのレベルで戦い合格となり次の案内をもらう。　
次の試験は午後からで、俺は4人掛けのテーブルベンチに座ってウイリアムをまっているぞ。　 
剣術の試験で会って、一緒にランチをする事になったからだぞ。　ウィリアムもお弁当を持ってきているらしい。

すると、ウィリアムが俺のバックも一緒に持ってきて、　「シリル、お弁当もってきたよ。」といって荷物を見せてくれた。　「だべるぞ」といい、2人でお弁当を食べ始めた。

そこに、短髪赤髪で180CMの中肉でがっちりしたの受験生と1人が、売店で買ってきた昼食をもち「ここいいか？」と聞かれ、ウィリアムが「いいよ」と答えるのであった。　

短髪赤髪の受験生が「おれ、トニー・ギースだ。」というと、
「俺は、ウィリアム・ポーターっていうんだ。　ウィルってよんで。」という。　
トニーが「お前は？」って俺に聞いてきて、「お！　俺か、シリル・グレイだぞ。」というと、
トニーが「ウィル、シリル、よろしくな」というのだった。


「シリルって、初等教育うけてねーのか？」とトニーに聞かれた。
「そうだぞ。　ここにくる前もすげー田舎にいたぞ。　学園の受験で引っ越してきたんだぞ」と答えておいた。　

「だから、お前だけ服装がちがかったんだな。」と言われ、その後いろいろ教えてくれる。　

だいたい、学科までうけれれば、学科が0点じゃない限り合格するが、1年目は使い魔のクラスでクラス分けされる。　2年目からは実力次第で順位によってクラス編成されるが、最下位クラスの者はみな冒険者育成ではなく非戦闘の学園に編入になる。　卒業の時点のクラスで、ギルド隊員や傭兵団から誘いがあり、だいたいの生徒はどこかに所属することになるらしい。　

入学試験免除は、既にギルドまたは傭兵団候補生で、上級以上の使い魔と契約しているとのことだった。　
だから、入学試験免除の生徒がいるんだぞって思った。

「俺は職業冒険者なんだけど、使い魔が下級でな、んでどうしても冒険者になりたくてう受けてるんだ。」というトニー。
「俺も職業冒険者だ。　けど、使い魔いないんだ。」というウィルだ。　「俺もだぞ」と俺も言っておいたぞ。

そんな会話をしていたらちょうど次の試験の時間だ。
「次の魔法の実技次第だな、おれら」
「もうこんな時間だ、おれとウィルは次Cだけど、で、結局シリルは？」ときかれ、俺が「Bだぞ」というと、トニーが「入学式であえるといいな」といってウィルとともに去っていく。

いつの間にウィルの試験会場を知っているんだトニーって心の中で突っ込んでおいた。
と思っているのはシリルだけど、実はシリルは、シュンの弁当を堪能しており所々の会話を聞いてなかったのであった。