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4章:学園編
合同合宿 外界へ 後編
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悲痛な面持ちで学園に戻ったグレッグは、シリルの保護者にシリルの行方不明になったことや、生存が絶望という報告をしなければいけないとシリルの荷物をもちとりあえず学園長室におもむくのである。
学園長室にきたグレッグを迎えいれるモーリス。
「俺はどう説明したらいいか。」と哀しみといたたまれなさの表情でいうグレッグ。
そんなグレッグに笑いを耐えているモーリスだ。
「そう気を落とすでないのじゃ。 ポーター先生。 実は、シュン殿から連絡がきててな。 シリル君は無事じゃよ。」
それを聞いたグレッグは、驚愕な顔をして、
「はぁあああー、どういう事ですか!」と叫ぶのだった。
「驚くのも無理ないのじゃが、シリル君は移動している船には転移できないそうでな、クラーケン討伐した後、家に自力で転移してきたそうじゃ」と説明するモーリス。
さらに驚くグレッグだ。 なんせ、クラーケンを単騎で討伐したという。
「いやいや、学園長、そのクラーケン討伐って、うそですよね。 海軍が調査してもみつからなかったんですよ! それに、転移って言っても、海洋都市からここまでどんんだけ離れてんっすか!」と絶叫するのである。
そんな絶叫するグレッグをなだめるように、苦笑するモーリスだ。
「さすが、シュン殿のお弟子さんじゃ。 ポーター先生、深く考えてはならんのじゃ。
魔術師はわれらにとっては常識外の存在じゃ。
とりあえず、表向きは近くの漁船にたまたま救助されて、こっちの学園に連絡があってわしが迎えにいったという事にして、海洋都市の学園にも先ほど連絡しておいたのじゃ。 シリル君の荷物は儂があずかるのじゃ」といって、シリルの荷物をうけとるモーリスだった。
そう言われて納得するしかないグレッグ。
「はぁーそのようで。 カーティスが無事で安心しました」と疲れた顔でソファーに座るのであった。
ここまで来る間、いろいろ心労がたまっていたグレッグである。
そんなグレッグのことなど知らないシリル、こうして、シリルの合同合宿は終わるのであった。
◇◇◇
一方、シュンの料理を久々に堪能するシリル。 しかも好物のハンバーグだ。
「師匠の料理はうまいぞ」と喜びながら食事をするシリル。
「合宿で、無職ってよばれたぞ。 それと合宿で一緒のやつらの使い魔が最上級の聖獣だったぞ。
あいかわらず、メルヘンで笑えたぞ。 だって、マッチョな男の肩にメルヘンな動物がのってるんだぞ」と爆笑するのだった。 シュン達も「「「笑えるな」」」と爆笑する。
タバコをふかしながらシュンが「で、なんか感じたか?」といわれ、
「うん? 興味ないからわからないんだぞ。 だけど、使い魔からの悪意は感じたぞ。 でも、メルヘンだから滑稽だったぞ」と笑うシリルだった。
「まぁ、シリルに対して直接害すほど力がねぇーから、悪意だけですんでんだろーな。 でも、メルヘンが睨んでもこっちは笑えんな。」と笑うシュンだった。
「人間は、あんまり使い魔を顕現しないほうがいいと思うぞ。
今回、観察してたら、使い魔の一部が闇で黒くなってきてたぞ。
きっと、上手く循環してなくて、使い魔の中で憎悪がふえてんぞ」ってシリルだ。
「シリルも、成長したな」とニヤリ笑うシュン。
「人間社会の事だ、俺らは傍観だ。 それに、シリルも人間じゃなくなるしな。」
「だな。」ってリン
「そうっすね」ってコリー。
「だぞ」ってシリル。
人間社会の事に対して、興味がない人たちである。
学園長室にきたグレッグを迎えいれるモーリス。
「俺はどう説明したらいいか。」と哀しみといたたまれなさの表情でいうグレッグ。
そんなグレッグに笑いを耐えているモーリスだ。
「そう気を落とすでないのじゃ。 ポーター先生。 実は、シュン殿から連絡がきててな。 シリル君は無事じゃよ。」
それを聞いたグレッグは、驚愕な顔をして、
「はぁあああー、どういう事ですか!」と叫ぶのだった。
「驚くのも無理ないのじゃが、シリル君は移動している船には転移できないそうでな、クラーケン討伐した後、家に自力で転移してきたそうじゃ」と説明するモーリス。
さらに驚くグレッグだ。 なんせ、クラーケンを単騎で討伐したという。
「いやいや、学園長、そのクラーケン討伐って、うそですよね。 海軍が調査してもみつからなかったんですよ! それに、転移って言っても、海洋都市からここまでどんんだけ離れてんっすか!」と絶叫するのである。
そんな絶叫するグレッグをなだめるように、苦笑するモーリスだ。
「さすが、シュン殿のお弟子さんじゃ。 ポーター先生、深く考えてはならんのじゃ。
魔術師はわれらにとっては常識外の存在じゃ。
とりあえず、表向きは近くの漁船にたまたま救助されて、こっちの学園に連絡があってわしが迎えにいったという事にして、海洋都市の学園にも先ほど連絡しておいたのじゃ。 シリル君の荷物は儂があずかるのじゃ」といって、シリルの荷物をうけとるモーリスだった。
そう言われて納得するしかないグレッグ。
「はぁーそのようで。 カーティスが無事で安心しました」と疲れた顔でソファーに座るのであった。
ここまで来る間、いろいろ心労がたまっていたグレッグである。
そんなグレッグのことなど知らないシリル、こうして、シリルの合同合宿は終わるのであった。
◇◇◇
一方、シュンの料理を久々に堪能するシリル。 しかも好物のハンバーグだ。
「師匠の料理はうまいぞ」と喜びながら食事をするシリル。
「合宿で、無職ってよばれたぞ。 それと合宿で一緒のやつらの使い魔が最上級の聖獣だったぞ。
あいかわらず、メルヘンで笑えたぞ。 だって、マッチョな男の肩にメルヘンな動物がのってるんだぞ」と爆笑するのだった。 シュン達も「「「笑えるな」」」と爆笑する。
タバコをふかしながらシュンが「で、なんか感じたか?」といわれ、
「うん? 興味ないからわからないんだぞ。 だけど、使い魔からの悪意は感じたぞ。 でも、メルヘンだから滑稽だったぞ」と笑うシリルだった。
「まぁ、シリルに対して直接害すほど力がねぇーから、悪意だけですんでんだろーな。 でも、メルヘンが睨んでもこっちは笑えんな。」と笑うシュンだった。
「人間は、あんまり使い魔を顕現しないほうがいいと思うぞ。
今回、観察してたら、使い魔の一部が闇で黒くなってきてたぞ。
きっと、上手く循環してなくて、使い魔の中で憎悪がふえてんぞ」ってシリルだ。
「シリルも、成長したな」とニヤリ笑うシュン。
「人間社会の事だ、俺らは傍観だ。 それに、シリルも人間じゃなくなるしな。」
「だな。」ってリン
「そうっすね」ってコリー。
「だぞ」ってシリル。
人間社会の事に対して、興味がない人たちである。
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