79 / 128
4章:学園編
合同合宿へ
しおりを挟む
最終学年の前期が始まり、約1か月が経過する。
シリルは上級ダンジョンを50階層まで攻略がすすんでおり、コリーがいる時は食堂の手伝いはせず、ダンジョンに行くか、訓練場で訓練するか、魔術書、魔方陣、召喚、結界の本などの読書をして過ごしている。
たまに、黒竜の所に遊びにいったりするのである。
魔族化にも徐々にだが進み、シリルの魔力は増え、現在魔力制御の腕輪は10個になった。
シュンとの模擬戦は、相変わらずシュンは武器なし、身体強化なしだが、シリルがボコボコになるまで20分はもつようになる。
そして、今、シリルは海洋都市の学園との合同合宿のため迷宮都市から出る飛行船にのっている。
引率の先生は、グレッグだ。
人数の関係とシリルの事もあるので、グレッグがシリルと同じ船に乗船して合宿を見守る事となる。
合宿の試験官は、同行するギルド隊員達である。
飛行船は2日間かかり、シリルの同室はグレッグである。 暇なシリルは、読書をしている。
グレッグが各生徒の状況など確認して部屋に戻ってくるのだった。
「カーティス、いつも読書してるな。 何を読んでるんだ?」ときかれ、「今は、魔術の本だぞ。」と読書しながらいう。
「へぇー。 俺、魔術の本ってみたことないんだ。 かなり昔に廃れたし、もう本としても存在が少なくてな。 みせてくれないか?」
「ああ、いいぞ」といって、別の魔術書の本をグレッグに渡す。
グレッグが本を開き読もうとするが、人語で書いてあるのにまたく理解できない内容だ。
シリルにグレッグが「おまえ、これ理解できるのか?」といわれ、「うん? ああ、理解できるぞ」といいながら、本を読んでいる。
「俺はまったく理解できん。 ちなみに、俺の知識だと、魔術は魔法陣を組んで発動するから無演唱という理解だが、違うのか?」
「うーん、師匠曰く魔術はおのれの魔力のみで、自然の理を理解し、ロジックを組んで発動するっていってたぞ。 そのロジックの最終形態が魔法陣だぞ。」
「自然の理を理解していうのはなんだ?」
「説明が難しいぞ。 例えば、水が何度で沸騰するのかとか、水がなにで構成されているのかを理解するって事だぞ」というと、グレッグが「水は水だろ」という。
「水の構成式は化学でいうとH2Oだ。 水素2個と酸素で構成されているぞ」というと、
グレッグが「はぁーなんだその化学とか構成式とかって」と言われ、
シリルが「うん、それが理解できないと、魔術は理解できないぞ。 だから、説明が難しいぞ。 それが、ある意味魔術が廃れた1つの要素だって師匠がいってたぞ」というと、「なるほどな」といって本を返しながらいう。
「俺が今から学んでも習得はできなさそうだな」というのであった。
「うん、そうだぞ。幼少期の頃から勉強して、最低でも並行思考になる必要があるぞ。」
「なるほどな。 演唱魔法も難しいが、さらに難しいな。 使い魔の魔法や、演唱魔法が主流になるわけだ」と独り納得するのだった。
「グレッグ先生は、魔力量は多いほうだぞ。 子供の頃からなのか?」
「ちがうな。俺の家系は次元使いが多いからな。9歳の時に固定されるといわれているが、稀に俺みたいな特殊能力がある奴は増えるんだ。 ステータスが変更して気付くがな。おかげで、まだ完璧なステータス主義じゃなかったから冒険者になれたがな。 てか、お前魔力量わかるのか?」
「魔術習うと、自分の魔力量把握しないといけないぞ。 だから、だいたいだがわかるぞ。」
「さっきいってたな、おのれの魔力でって。 魔術ならっている奴はやっぱ常識とは違うな」とまた独り納得するのグレッグだった。
シリルは上級ダンジョンを50階層まで攻略がすすんでおり、コリーがいる時は食堂の手伝いはせず、ダンジョンに行くか、訓練場で訓練するか、魔術書、魔方陣、召喚、結界の本などの読書をして過ごしている。
たまに、黒竜の所に遊びにいったりするのである。
魔族化にも徐々にだが進み、シリルの魔力は増え、現在魔力制御の腕輪は10個になった。
シュンとの模擬戦は、相変わらずシュンは武器なし、身体強化なしだが、シリルがボコボコになるまで20分はもつようになる。
そして、今、シリルは海洋都市の学園との合同合宿のため迷宮都市から出る飛行船にのっている。
引率の先生は、グレッグだ。
人数の関係とシリルの事もあるので、グレッグがシリルと同じ船に乗船して合宿を見守る事となる。
合宿の試験官は、同行するギルド隊員達である。
飛行船は2日間かかり、シリルの同室はグレッグである。 暇なシリルは、読書をしている。
グレッグが各生徒の状況など確認して部屋に戻ってくるのだった。
「カーティス、いつも読書してるな。 何を読んでるんだ?」ときかれ、「今は、魔術の本だぞ。」と読書しながらいう。
「へぇー。 俺、魔術の本ってみたことないんだ。 かなり昔に廃れたし、もう本としても存在が少なくてな。 みせてくれないか?」
「ああ、いいぞ」といって、別の魔術書の本をグレッグに渡す。
グレッグが本を開き読もうとするが、人語で書いてあるのにまたく理解できない内容だ。
シリルにグレッグが「おまえ、これ理解できるのか?」といわれ、「うん? ああ、理解できるぞ」といいながら、本を読んでいる。
「俺はまったく理解できん。 ちなみに、俺の知識だと、魔術は魔法陣を組んで発動するから無演唱という理解だが、違うのか?」
「うーん、師匠曰く魔術はおのれの魔力のみで、自然の理を理解し、ロジックを組んで発動するっていってたぞ。 そのロジックの最終形態が魔法陣だぞ。」
「自然の理を理解していうのはなんだ?」
「説明が難しいぞ。 例えば、水が何度で沸騰するのかとか、水がなにで構成されているのかを理解するって事だぞ」というと、グレッグが「水は水だろ」という。
「水の構成式は化学でいうとH2Oだ。 水素2個と酸素で構成されているぞ」というと、
グレッグが「はぁーなんだその化学とか構成式とかって」と言われ、
シリルが「うん、それが理解できないと、魔術は理解できないぞ。 だから、説明が難しいぞ。 それが、ある意味魔術が廃れた1つの要素だって師匠がいってたぞ」というと、「なるほどな」といって本を返しながらいう。
「俺が今から学んでも習得はできなさそうだな」というのであった。
「うん、そうだぞ。幼少期の頃から勉強して、最低でも並行思考になる必要があるぞ。」
「なるほどな。 演唱魔法も難しいが、さらに難しいな。 使い魔の魔法や、演唱魔法が主流になるわけだ」と独り納得するのだった。
「グレッグ先生は、魔力量は多いほうだぞ。 子供の頃からなのか?」
「ちがうな。俺の家系は次元使いが多いからな。9歳の時に固定されるといわれているが、稀に俺みたいな特殊能力がある奴は増えるんだ。 ステータスが変更して気付くがな。おかげで、まだ完璧なステータス主義じゃなかったから冒険者になれたがな。 てか、お前魔力量わかるのか?」
「魔術習うと、自分の魔力量把握しないといけないぞ。 だから、だいたいだがわかるぞ。」
「さっきいってたな、おのれの魔力でって。 魔術ならっている奴はやっぱ常識とは違うな」とまた独り納得するのグレッグだった。
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。

ぽっちゃりおっさん異世界ひとり旅〜目指せSランク冒険者〜
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
酒好きなぽっちゃりおっさん。
魔物が跋扈する異世界で転生する。
頭で思い浮かべた事を具現化する魔法《創造魔法》の加護を貰う。
《創造魔法》を駆使して異世界でSランク冒険者を目指す物語。
※以前完結した作品を修正、加筆しております。
完結した内容を変更して、続編を連載する予定です。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-
ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。
困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。
はい、ご注文は?
調味料、それとも武器ですか?
カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。
村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。
いずれは世界へ通じる道を繋げるために。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
髪の色は愛の証 〜白髪少年愛される〜
あめ
ファンタジー
髪の色がとてもカラフルな世界。
そんな世界に唯一現れた白髪の少年。
その少年とは神様に転生させられた日本人だった。
その少年が“髪の色=愛の証”とされる世界で愛を知らぬ者として、可愛がられ愛される話。
⚠第1章の主人公は、2歳なのでめっちゃ拙い発音です。滑舌死んでます。
⚠愛されるだけではなく、ちょっと可哀想なお話もあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる