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2章:少年期(傭兵編)

俺が連れてこられた場所

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俺の目の前には昨日あったジョージがいる。
つまり俺はガフに連れられて教官長室にきたわけだ。

「ガフ、もう一度言ってくれ」
「ジョージ、このチビの身体能力が高すぎるんだよ。 俺が一撃でのされたんだ。 
 見習いじゃぁ、単独討伐に出せないから、今すぐ一般兵4級に昇格させてくれって言ってんだ。」

「前代未聞だぞ。 わずか7歳がか? 実力はともかく筆記試験しないことには。」

「よし、チビ、今から勉強しろ。」って言われた。
「4級なら、昨日図書室で勉強した。」って言ってやった。

「はぁあ? まぁいい、落ちても何度でも試験は受けられる。 ジョージ、問題用紙」っていうガフの勢いに負けたのか、その場で問題用紙もらった。

ソファーのローテブルに問題用紙おいて、床にすわってカリカリとペンで回答かいた。 
問題数は70問だ。 でも簡単な内容ばかりで30分で終わった。 ジョージに回答を渡した。

「満点だ。 ギース・ウルハ、本日付けで一般兵4級に昇級だ。 給料は月10,000Gだ。 
 尚、昇級祝いは魔鉱石だ」って言って魔鉱石をくれた。 へぇ~、昇給祝いってのがあるのか。 

傭兵カードをジョージに渡した。

「って、つっこみたいが1日で自主トレの上級をクリアしたのか?」っていうジョージ。
「だから言ってるだろ。 異常に身体能力が高いって。 それよりも、チビ、魔鉱石に思いっきり魔力流せ」って言われて、流した。 お、全く同じの漆黒の刀だ。 

「見たことない武器だな? 鞘も変わった形だ。 なんて名前だ?」
「刀だけど。」
「カタナか。」っていいながら、ジョージが傭兵カードに登録している。
「チビ、魔武器作った時にどんな武器か記載しておくんだ。」ってガフが補足してくれた。

「ふーん。 で、俺、部屋とか服とかかわるのか? 見習い卒業か?」
「それだが、すまんがウルハのサイズにあう一般兵の服がない。 作るのに1週間必要だから出来るまで見習いの服でいてくれ。 で、申し訳ないが、部屋も服が出来てからの移動だ。 
 経験と思って、見習い服の間は見習いの仕事してくれ。 1,000Gは入金した」っていって、ジョージがカードを返してくれた、みたらお金が増えていた。

「別に構わない。 そんで、魔物の討伐は、適当に森いって狩ってくればいいのか?」って聞いた。
見習いの仕事は面倒だけど、暇つぶしだと思えばいいし、それよりも魔物討伐して実践したい俺。

「それな、素材買取の隣りに討伐依頼の受付がある。 そこに行けば、急ぎ対応とか、常時依頼とか書いてあるボードがあるから選んで行ける。 
そこで受付を通しておくと、素材プラスで討伐完了の手当てがはいる。
月収が低いのは、実績つむために討伐任務こなさせるためだ。」ってガフの説明。

ほう、だから低賃金でも、みんな外食とかいけるのか
ってわけで、おれは訓練初日で昇級した。 

そして、その後しっかり魔物討伐の依頼受けて、魔武器の刀2本を使って二刀流の鍛錬含めて討伐に向かった俺。 夕食時には戻った。 

傭兵初日で昇給、しかも、食事3食は食堂へいけばタダ。 
糞王子アーサーが言ったように衣食住だけは保証されてるわけだ。 スラムに比べて雲泥の差だな。 
牢屋に比べても、食事は温かいし、ベットで寝れる。
牢屋は床の上に、薄い毛布だったから、これに比べても全然違う生活になった。
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