【白銀の黒帝：9】勇者と魔族

0章：プロローグ

傍観者たち

ここは神獣竜界の深層の森にある２階だてのログハウスには、俺シュンが庭でエールとタバコをくわえて、バーベキューの肉、魚、野菜を焼いている。

綺麗な紺色の長めのショートで瞳は金色身長は163CMと低く少年のあどけなさをのこした可愛らしい美少年がエールをのみながら、「シュンさん、まだなのかだぞ？」と催促をする。　

「シリル、あと少しだ。　てかよー前からもそーだけど、ちょくちょくくるよな。　魔王なくせに、また子作りからにげてんのか？」
「逃げてないぞ。　しない事になったんだぞ」というシリルだ。
「なんでだ？」って聞く俺。
「あいつに、不老にされたんだぞ。　魔王の代替わりがなくなったのだぞ。　俺、異質だぞ。　
　もし子供できて魔力が魔族の質じゃない可能性もあるっていうことにようやくなってだぞ。　
　という事で、大魔王の責務になったのだぞ」と嬉しそうにいうのだった。　
「そーいや、大魔王の奴、ここにくる頻度がへったな。」って、俺は思い出しながらもエールを飲んでいる。


「そろそろ、出来る頃かと思ってきたぞ」といって大魔王が現れる。　大魔王がきたって事は。。
「そろそろじゃ」といって現れたのは元竜王。　やっぱりな。

俺はエールを渡しながら「いつものメンバーだな」と苦笑する。
「リン、アーク、できたぞ！」と大声をだし、家の中にいるリンとアークを呼ぶのだった。

みんなで食べはじめてる。
「なんだかんだで、ずっとこのメンバーだな」ってアーク。　俺とリンが「「だなー」」という。　
まじ、もう数えてないからわからないが、結局6人で集まる事が多い。


「ここの世界と魔界は平和だな」というと、「「「「確かに」」」といういつものメンバーであった。
報告で、人界の魔大陸は安定しているが、人間どもは人間ども同士の争いがあるらしい。　
秩序の乱れではないから、特に興味もないけどな。

その後は食事の運動をかねて、みんなで模擬戦という名の地形が変わるほどのじゃれあいをしている。　
俺に敗れたシリル。
「あーまた負けたのだぞ。　勝ったことないのだぞ。」
「当たり前だ。　シュンが身体強化つかったんだから、進歩してんぞ」ってアーク。
俺はタバコの火をつけて一服。
「だな。　ちびっと強くなったみてぇーだな」といいタバコのけむりをふかした。　
「楽しかったぞー」といって起き上がるシリルである。　相変わらず戦闘狂だな、こいつは。

◇◇◇
俺たちのそんなほのぼのした時間、”ブォーン”という低い音くかすかな音がなる。

一瞬、俺たち時がとまり、全員が「「「「いまのって」」」」といい俺のほうを見てくる。
「どこかで、やらかしたな！」といって、俺はタバコの火を消した。　ふざけんな。
「大魔王とシリルは魔界だ。　ここは俺と元竜王だな。　あとは、アークとリンは、ここで魔大陸と人間社会からの報告まちだ」というとみな頷き各々の役割に向かう。