【白銀の黒帝:16】魔大陸へ留学

八木恵

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2章:魔王一行編

学校対抗戦と武道大会 前夜際

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魔王として魔大陸訪問して5週間が経過。 残り2週間弱となった。 
来週半ばには、学校対抗のトーナメントと、大人の武道大会の団体、個人がある。

魔王一行は、決勝とエキシビジョンマッチのみの観戦だが、学生の交流会、表彰後の祝賀会に参加となっている。

そして今日は学生の交流会。 つまり前夜祭みたいなものだ。
人の大勢いる所の嫌いなシリルは、案の定不機嫌モードだ。
リビングで「俺、行きたくないぞ」を連発している。 だって、行きたくないんだぞ。
「魔皇帝が、大々的には紹介せず、我々だけの円卓にいればいいらしいんで」ってダルク。
「うーん、わかったぞ」といい、仕方なく会場にむかう事にする。 もちろん、みんな私服である。

円卓には、来賓とだけなっているが、服装から浮きまくってる魔王一行。
そんなの気にしない魔王一行でもある。
各学園の紹介やら、選手代表の宣誓、魔皇帝の挨拶がある。

シリルの隣には、ガリスとダルクがおり逃げないように見張っている。 
胡座かいて座りながら、頬づえをついてエールを飲んでいる俺だぞ。 見張りがいるから今日は逃げられないぞ。
「なんで、こういう式ってねむくなるぞ」
「はぁあー、確かにねむいっすね」ってガリスの奴もあくびしてる。
「そう言えば、魔界にも学校があるんだってこの前はじめて知ったぞ。 式典とかあるのかだぞ?」
「特にないですね。 個人の自由でいつでもはいれて、やめられるんで」ってダルク。 あえて今更しったのかという事は突っ込まずにいるダルクである。
「やっぱ、眠いだけだぞ」といってエールをのむ俺。 

式典の挨拶が終わり、会食、交流会の時間となる。 食事はビュフェ形式で俺がとりに行こうとすると阻止され、ギールがとりにいく。 すると、ギールと一緒にジュールもきた。
「魔王様、お久しぶりです。」ってジュールが挨拶してきたけど、この場の会場に既に不機嫌な俺は「ジュールか」でおわる。

ギールがジュールに「いっただろ、こういうの魔王様、嫌いだから今はダメだからな」というと、ジュールが「わかった」といって去っていく。

すると、次元袋が光、中をあけるとハンバーグがでてくるのだった。 
俺はニコニコになり、ハンバーグをたべはじめるのだった。 
「魔王様、ご機嫌ですね」ってギールに聞かれたから、「うん、シュンさんがハンバーグ作ってくれたんだぞ」とニコニコでいっておいた。 だって、シュンさんのハンバーグでしかも今日は2段でチーズ付きなんだぞ。 まじスペシャルハンバーグに俺の機嫌はいいんだぞ。
一方、ガリスとダルクは心の中で、魔王様の機嫌がいっきに良くなったよ、シュン殿凄すぎと思うのだった。 確かにスケジュールは送っておいたけど、なんで今、ものすごく機嫌が悪いってわかるんだよっと心の中で突っ込んでおく。

それから、少しして、留学している魔族の生徒男女5名ほどが、シリルのいる円卓にくる。
「なんのようだ」ってギールが学生達の前に立ちはだかる。
代表で男子生徒が「ギール様、俺達魔王様にお会いするのが初めてで、その先ほどの笑顔みたらあまりの」という前にギールが「その先はいってはならん、席にもどりなさい」と少し威圧する。
「す、すみません」といってさっろうとするが、その中にいた女生徒が「ギール様、魔王様の愛人になるにはどうすれば良いのですか?」とやや大声でいうのだった。 この女生徒、シリルが学園にいた時の同じクラスであるサキュバスのライラだが、シリルは覚えていない。

そんなライラの発言に爆笑するガリスとダルク。ギールも爆笑し始めてる。
「魔王様、いつの間に愛人なんて作ってるんすか」ってガリスに突っ込まれたぞ。 
「俺、そんなのいないぞ。 興味ないぞ」
「そうですよね。 魔族の女性たちの暗黙の了解で、魔王様独占禁止っすから。 それに、大魔王様の所のサキュバスがいってましたよ、魔王様にいくら魅了しても、誘ってもスルーだって」ってダルクがというと、女生徒ライラは真っ赤な顔をして、他生徒と一緒に席にもどるのだった。

「そういや、ジュールにも言われたぞ。 愛人が何人いるんだって。 なんで、そんな話しになっているんだぞ」と首を傾げながら聞いた。 
「俺らも初めて聞いたっすよ」ってガリス。 ガリスも知らない噂なのかだぞ。
「そうか、ならいいぞ」しか言えないぞ。

ちなみに、ガリスが知らないのは、ガリスもかなりの年長組だからである。 そのため、ジュールの言っていた若者達の噂について耳にはいっていなかったのであった。 一方、ギールは知ってはいたが、面白いためあえて言わないのであった。

◇◇◇
シリル達はまったく周りを気にしていないが、可愛らしい魔王で、かつ魔族に愛される魔王の言動や会話は皆聞き耳を立ててきいている。 愛人発言や独占禁止は、魔大陸の魔族達には衝撃であったのだった。
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