【白銀の黒帝:1】最強のギルド隊長は、人に興味なし

八木恵

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3章:学生編

合宿2日目⑤

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一方、シュン達が行ってしまった会議室。

嵐のよう来てすぐ去った黒帝、0番隊隊長の登場に、重い苦しい雰囲気が一変するのだった。

「まじぃー! やったぁー。俺らラッキーじゃね。 0番隊全員の戦闘、マジかにみれるなんて。 ギルド帰ったら自慢だな。」
「俺も自慢するよ。 見逃さないように、さっさとガキ共つろそうぜ!」

大はしゃぎで出て行く、ギルドの隊員メンバー達だ。

そして、会議室に残されたグラン、教師、炎帝。
グランは、グランであれが黒帝、0番隊隊長で、そんでもってシュンなんだよな。 てか全然雰囲気違うしいくら背丈が一緒でもありゃ学生の時と全く違いすぎて、いくら正体知っている俺でもなんか信じられないんだが、などなど自問自答していた。

「あれが、黒帝。。 なんか、想像と違いますね。」
そうボソッと言ったのは、グランが連れてきた教師のうちの1人だ。
「なんか、大丈夫そうに思えてきましたよ。 ねぇー、グローリア先生」
そう言われて、自分の世界から戻ってきたグラン。
「ああ、そうっすよね。 生徒達には食堂から出ないようにして、俺は、20人前の飯の準備頼みにいってきますわ」

あきれた声とともに立ち上がるのだった。

「何、納得してるんですか! 10万の群れが来るんですよ。 4人で挑むって。 普通じゃ無理ですって! 僕たちも援護に参加したほうがいいですって」と訴えてきたのは炎帝だった。

グランは、グランで、もうこいつ面倒くさい奴だな。。心の中で愚痴るのだった。

「はは。 お前、知らんのか? 黒帝1人で、30万の帝国軍殲滅できるんだぞ。 あの方にとって、10万なんてたいした数じゃないじゃないのか。 隊員連れて行くって事は、白狼を意識してんだよ。 あー、俺も特等席で見たいもんだ。 0番隊全員参加なんて、普段みれないからな。 そんなに言うなら、何もしなきゃ怒られることもねぇーだろ、砦で見にいけばいい」

最後はもう投げやりで告げて、炎帝を置いて食堂にむかうグランと教師たちだった。

「何かあったら、僕がみんなを守ります!」

そう正義感いっぱいで、炎帝が会議室を出ていくグランと教師達の後ろ姿にむかい宣言して、砦のほうへ向かうのだった。
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