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3章:学生編
不登校 後編
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ランチの時間となり、リンはシュンに何度か念話で午後に授業がある事を伝えようとするが、遮断しておりつながらない。
昼食もかねて、一度寮に行くが、私服でどこか行ったみたいだった。
眼鏡がないので、一応変装している事にほっとし、リンは簡単に部屋でランチを作り、食べてまた学園の校舎ほうへ戻るのであった。
◇◇
リンが探しているなんて知らない俺は、学園のとある大木の枝の上で座りながら、タバコをふかしながらボーっとしていた。
討伐任務、暗殺任務だけしていたい俺としては、緊急といっても特にこの半年はなにもなく、逆に毎日関わりたくない人間の中の生活に嫌気がさしていた。 緊急の時にだけ、ここにくればいいんじゃねぇーと最近思うようになっていたが、そういやジルがいつ緊急になるかわかんねーからいるんだったなど、溜息をつきながら、タバコをふかす。
いくら、学園は禁煙だっていっても、木の上で眼鏡もフードも被っているから、いいかと思いタバコをふかす。
すると、木の下にグランがいる。
だいぶ前から気付いていたが、今日は自分は休みだ。 制服じゃないし、無視していた。
「そこのお前! 俺の部屋から見えたが、木の上で何してる?」
グランが大声で叫ぶのだった。
「えー、みりゃわかんじゃん。 木の上でタバコすってる。 成人してるし、問題ないでしょー」
とついつい俺は、反射的に学園モードの口調で答えてしまった。
フード被っていたので、グランは誰かわからない。 つい、しまったーと思っていた。
「おい! その口調 シュンだな。 やっぱり、今日はサボりか! 降りてこい!」
やっぱり、気付かれたか。。 だよな。。 にしても、グランの奴は何慌てるんだか。。
「えー、だって、怒られるのわかっていて降りるバカはいないよー」
「わかった! とりあえず、降りてこい。 俺の部屋に来い。 ランチおごってやる」
やっぱり、グランの奴何に焦ってんだ? え? ランチおごってくれるって。 なら行く。と心の中でつぶやいて、自分はジャンプして、地上に降り、グランの目の前に立った。
「お前、体術すげーな。 まぁいくぞ」
グランの表情は驚いていたが、グランに言われるがまま、グランの後を追った。
シュンのいた大木は、意外と教師棟の部屋からよく見える。 そのため、他の教師に見られる前にシュンを部屋につれてきたかったのでグランは焦っていたのだったが、当の本人はそんな事に気付いていない。
グランの部屋に到着すると、さっそく出前を頼んでいるグラン。
お昼が来るまでの間、シュンはまたタバコをふかしている。 グランにばれたので気にしていない。
「シュン、俺にも一本くれ」
俺は、へぇーグランも喫煙するんだなと思いつつ、タバコをあげる。
一服するグランが「これ、うまいな。 どこで売っている?」と聞かれ、「売ってないよー。育ての親のアークがくれたんだ」と答えたら、残念そうな顔をするグランだった。 それを見て、自分はいい事を思いついた。
「あ、そうだ。 グラン、ここでこれからもタバコすっていい? そしたら、明日から学校くるよ。 賄賂でタバコもあげる。 あと、アーク産のエールとワインもあるから、それで取引しない。 どう?」
そう、俺が考えたのは、賄賂交渉だった。 そしたら、グランは即答で、「その条件のんだ! いいぞ」。 先生ってこれでいいのか?と思ったがいとも簡単に交渉成立した俺はちょっと嬉しかった。
お昼が到着、食べながら、腰につけたダミーのマジックバックから、「はい、エール」といってグランと自分の分を取り出し、呑み始めた。
しっかりエールを受け取りつつ「俺はこの後授業があんだぞ。 しかも実技!」といって断るが、俺が美味しそうに飲むのを見て、呆気なく誘惑に負けたらしく「一本ぐらいならいいか」と飲みだすグランだった。
「このエールもうまいな」といいながらのんでいる。
するとグランが、思い出したように言う。
「シュン、後期の授業な。 合宿とギルド任務を受ける授業があって、グループ討伐になる。 さすがに、ノーマスと2人っていうのは無理だから、どこかのグループに属してもらう必要があるんだが、お前にできるか?」
「えー、やだよ。 僕、休むねー」
「お前、進級できなくなるぞ。 いいのか?」
「いいよー」
俺が進級とか気にしないのはどうも変なようでグラン表情が悩ましそうになっていた。
「そうか。 とりあえず、ノーマスとの2人のみでできないか、学園長と相談してみるな。 とりあえず明日から来いよ」「うん、わかったよー」
その後は雑談して、午後の授業のためグランと別れるのであった。
◇◇◇
寮の部屋に戻ると、ジルからの電話。 ジルも午後は休みだと思っていたらしく、討伐任務の依頼だった。
ジルにサボりがばれたが、討伐任務を承諾し、リンに討伐に行くと念話をした。
その際、リンがグランが探していた事や、午後の授業がある事など教えてくれたが、グランにタバコすっているのがバレて事、グランと取引で今後グランの部屋でタバコを吸っていいとう事になったから明日から学園に行くと伝えると、リンは、『良かったな』と言っていた。
リンは、シュンに何があったかというのは心配していない。 だが、学園の任務に嫌気をさしているのがわかっていたので無理強いをしない事にしていた。 我慢していた中に、喫煙もある。 寮以外に喫煙できる場所が出来て、ストレスが緩和できるのならといいなと。
翌日から、ちゃんと学園に来るシュンの姿があった。
ただし、休憩時間は、ほとんどは教室にいない。 喫煙場所である、グランの部屋に入り浸りなのだ。
たまにお昼をグランと食べるシュン。 リンもたまに来る。
休憩時間に、グランの部屋に入り浸りなため、グランといろいろ話すようになったのである。
同年代の友達はいないシュンだが、グランという話相手ができたのであった。
昼食もかねて、一度寮に行くが、私服でどこか行ったみたいだった。
眼鏡がないので、一応変装している事にほっとし、リンは簡単に部屋でランチを作り、食べてまた学園の校舎ほうへ戻るのであった。
◇◇
リンが探しているなんて知らない俺は、学園のとある大木の枝の上で座りながら、タバコをふかしながらボーっとしていた。
討伐任務、暗殺任務だけしていたい俺としては、緊急といっても特にこの半年はなにもなく、逆に毎日関わりたくない人間の中の生活に嫌気がさしていた。 緊急の時にだけ、ここにくればいいんじゃねぇーと最近思うようになっていたが、そういやジルがいつ緊急になるかわかんねーからいるんだったなど、溜息をつきながら、タバコをふかす。
いくら、学園は禁煙だっていっても、木の上で眼鏡もフードも被っているから、いいかと思いタバコをふかす。
すると、木の下にグランがいる。
だいぶ前から気付いていたが、今日は自分は休みだ。 制服じゃないし、無視していた。
「そこのお前! 俺の部屋から見えたが、木の上で何してる?」
グランが大声で叫ぶのだった。
「えー、みりゃわかんじゃん。 木の上でタバコすってる。 成人してるし、問題ないでしょー」
とついつい俺は、反射的に学園モードの口調で答えてしまった。
フード被っていたので、グランは誰かわからない。 つい、しまったーと思っていた。
「おい! その口調 シュンだな。 やっぱり、今日はサボりか! 降りてこい!」
やっぱり、気付かれたか。。 だよな。。 にしても、グランの奴は何慌てるんだか。。
「えー、だって、怒られるのわかっていて降りるバカはいないよー」
「わかった! とりあえず、降りてこい。 俺の部屋に来い。 ランチおごってやる」
やっぱり、グランの奴何に焦ってんだ? え? ランチおごってくれるって。 なら行く。と心の中でつぶやいて、自分はジャンプして、地上に降り、グランの目の前に立った。
「お前、体術すげーな。 まぁいくぞ」
グランの表情は驚いていたが、グランに言われるがまま、グランの後を追った。
シュンのいた大木は、意外と教師棟の部屋からよく見える。 そのため、他の教師に見られる前にシュンを部屋につれてきたかったのでグランは焦っていたのだったが、当の本人はそんな事に気付いていない。
グランの部屋に到着すると、さっそく出前を頼んでいるグラン。
お昼が来るまでの間、シュンはまたタバコをふかしている。 グランにばれたので気にしていない。
「シュン、俺にも一本くれ」
俺は、へぇーグランも喫煙するんだなと思いつつ、タバコをあげる。
一服するグランが「これ、うまいな。 どこで売っている?」と聞かれ、「売ってないよー。育ての親のアークがくれたんだ」と答えたら、残念そうな顔をするグランだった。 それを見て、自分はいい事を思いついた。
「あ、そうだ。 グラン、ここでこれからもタバコすっていい? そしたら、明日から学校くるよ。 賄賂でタバコもあげる。 あと、アーク産のエールとワインもあるから、それで取引しない。 どう?」
そう、俺が考えたのは、賄賂交渉だった。 そしたら、グランは即答で、「その条件のんだ! いいぞ」。 先生ってこれでいいのか?と思ったがいとも簡単に交渉成立した俺はちょっと嬉しかった。
お昼が到着、食べながら、腰につけたダミーのマジックバックから、「はい、エール」といってグランと自分の分を取り出し、呑み始めた。
しっかりエールを受け取りつつ「俺はこの後授業があんだぞ。 しかも実技!」といって断るが、俺が美味しそうに飲むのを見て、呆気なく誘惑に負けたらしく「一本ぐらいならいいか」と飲みだすグランだった。
「このエールもうまいな」といいながらのんでいる。
するとグランが、思い出したように言う。
「シュン、後期の授業な。 合宿とギルド任務を受ける授業があって、グループ討伐になる。 さすがに、ノーマスと2人っていうのは無理だから、どこかのグループに属してもらう必要があるんだが、お前にできるか?」
「えー、やだよ。 僕、休むねー」
「お前、進級できなくなるぞ。 いいのか?」
「いいよー」
俺が進級とか気にしないのはどうも変なようでグラン表情が悩ましそうになっていた。
「そうか。 とりあえず、ノーマスとの2人のみでできないか、学園長と相談してみるな。 とりあえず明日から来いよ」「うん、わかったよー」
その後は雑談して、午後の授業のためグランと別れるのであった。
◇◇◇
寮の部屋に戻ると、ジルからの電話。 ジルも午後は休みだと思っていたらしく、討伐任務の依頼だった。
ジルにサボりがばれたが、討伐任務を承諾し、リンに討伐に行くと念話をした。
その際、リンがグランが探していた事や、午後の授業がある事など教えてくれたが、グランにタバコすっているのがバレて事、グランと取引で今後グランの部屋でタバコを吸っていいとう事になったから明日から学園に行くと伝えると、リンは、『良かったな』と言っていた。
リンは、シュンに何があったかというのは心配していない。 だが、学園の任務に嫌気をさしているのがわかっていたので無理強いをしない事にしていた。 我慢していた中に、喫煙もある。 寮以外に喫煙できる場所が出来て、ストレスが緩和できるのならといいなと。
翌日から、ちゃんと学園に来るシュンの姿があった。
ただし、休憩時間は、ほとんどは教室にいない。 喫煙場所である、グランの部屋に入り浸りなのだ。
たまにお昼をグランと食べるシュン。 リンもたまに来る。
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同年代の友達はいないシュンだが、グランという話相手ができたのであった。
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