高校生の身体を乗っ取った事になった俺の話だけど、結局は俺の話

八木恵

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外伝:俺の高校生活の話でもしようか

とある日

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俺が高校やめてどのくらい経過したのかもわすれる頃、いな、祭りもおわって夏もおわり秋になりかけている頃。 今日も昼頃おきて、会長職の仕事がおえて鍛錬が終わった夕方だ。

「陸、人間のお客様」って母さん
「だれ?」って俺。
「前にきた子かな、海君も一緒よ」って母さん。
どういう事かな。
「別の部屋に案内しておいて、着替えていくから」って俺。
「わかったわ」っていって母さんが部屋からでていく。

最近きてなかった私服に着替えて、髪も久しぶりに妖術に調整した。
「カラス」って呼べばすぐくるカラス。
「三代目、お呼びで?」ってカラス
「今、人間きていてたぶん陰陽師だから小間妖怪避難させておいて」って俺。
「はい、そっこう皆に伝えます」っていって慌ててでていった。

◇◇◇
「海、ひさしぶり。 それで何の用?」って俺、座りながら聞く。
「陸、ひさしぶりだな。 それが、東さんがお前に聞きたい事あるって何度もいってきてな、それで忙しいのはわかってきたけどつれてきた」って申し訳なさそうにいう海。
「忙しいけどね。 まぁなんとかやってるよ。 それで、東さん何? わかりやすき聞いてね。 俺、忙しんだよね」って俺。 彼女、わかりにくい質問するから答えにくいんだよね。
「えーと、今日は急におしかけてごめんなさい。 鳳来君から退院したって聞いて、それで、それで、どうしても聞きたい事があってきたの」って東。 うん、そういうのもういらないし。
「それで?」って俺。 ちょっと不機嫌。
「あの修学旅行の日、助けてくれたの、野呂瀬君でしょ。 妖怪が人間を助けるなんてありえないんだけど、でもあの長髪の銀髪の妖怪が野呂瀬君ならすべて辻褄があうの。 だから、私にだけ本当のこと教えてください。」っていってきた。
変化した所を直接みられたわけじゃない。 半妖の噂は、海いわく、俺が出席日数たりなくなるからやめるってので、払拭されたっていってた。

「俺も海も、家庭の事情でオカルト研究クラブにはいってたけど、実際、東さんがいくら陰陽師ですとか妖怪がいるんですとかいっても、俺達信じてないんだよ。 それに、俺は確かにあの時怪我してそれで入院したよ。 なんせ、湖におちてなにかすごい衝撃うけた怪我で、海がいなかったらまじ死んでたかもしれなかったし。 だから東さんのいう、妖怪とかそんなのみてないし、知らないんだよね」って俺。

「俺も、何者かに襲われて、その後湖に落ちる陸をみて、助けるのに必死だったから、その辺しらないんだ」って海。
「えー、そんな。 じゃぁあの妖怪はいったい誰なの。」って東さん。
「それ、俺にきかれても知らないよ」って俺。
「同じく」って海。
「えー、じゃぁ、私ったらずっと勘違いしていたって事。」って東さん。
「よくわからないけど、結果そうなるんじゃないかな。」って俺。
「えーと、なんかおしかけて、勘違いな事いってごめんなさい。 あの、遅くなったけどこれ」っていって本をわたしてきた。
「大検うけるってきいて、参考書です。」っていわれた。 いや受けるかもなんだけど。 って、うけないけど。
苦笑してるよ海。
「ありがとう。 話はそれだけでいいのかな?」って俺。
「はい、忙しいのにごめんなさい。 私かえります」っていって立ち上がって、海と一緒に玄関まで見送った。 屋敷とかうろつかれたらこまるしね。

「結局、ごまかせましたね」って海。
「退学しておいてよかったのかもね」って俺、苦笑い。
「そう言えば、なんで事前に教えてくれなかったんだ?」って俺。 急におしかけてきてそっちのほうが驚きだよ。
「総大将、あなたケータイの電話番号かわっていて、俺教えてもらってないですよ」って言われてしまった。

そうだった、カラスが新しいのに一新して、表と本業のほうの2台もちで、海に教えるのわすれてた。
「悪い、忙しすぎて、ケータイの番号すら変わったの覚えてなかった。」っていって、海に教えた。
「でも、まじ海もきてくれて助かったわ。」って俺。 彼女一人だけで来られたらこまった。
「さすがに独りで行こうとは思ってなかったみたいですよ。 異性の家ですからね」って海。
「なるほどね。」

こうして、突然、人間きたけど、なんとか無事にやりすごせた。
その後、海と久しぶりに軽く酒のんでキセルふかして談笑した。
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