高校生の身体を乗っ取った事になった俺の話だけど、結局は俺の話

外伝：俺の高校生活の話でもしようか

本家の宴会

「「若、入学おめでとうございます」」って本家の連中。
「どうも」っていって、俺はキセルふかして、酒のんでる。

「若、私は一緒に高校いけなくても、いつでも若の傍にいますからね」ってユキが酌にきていう。
「ユキ、お前は本家で勤めてくれればそれでいいって」って俺。
「若、このユキ、若についていくんです」ってユキ。
「ユキ、登下校中に隠れてみてなくていいから。　俺、もう成人してるんだしな」って俺。
ユキのやつ、今朝の登校といい下校といいついてきていた。　成人してるんだがら、襲われる事もないし。
「若、いつのまに気づいてらっしゃって」ってユキ
「きづくって、電柱の裏にかくれてれば。　怪しいからやめて」って俺。
「はい、ユキは、本家にいます。　でも、いざって時は呼んでくださいよ！」って言われた。
「うん、わかってるって」って俺。　まだ、説得に時間かかりそう。

俺がユキと話している間、小間妖怪たちはもうどんちゃん騒ぎだ。
「陸、おめでとう」って俺の肩にのってくる小間妖怪。　ガキの頃からの付き合い。
「ありがとう？」っていっておく。
「陸もこっちで飲もうよ」っていわれて、小間妖怪たちと戯れてのむ俺だ。

これは、朝までコースだな。

◇◇◇
Side：ぬらりひょん
宴会で、小間妖怪と戯れて飲んでる、儂の唯一の孫の陸。
今日、高校なんぞなんかに入学しやがった。
「総大将、若のお姿、もう組も安泰ですな」ってカラスだ。
「そうなんじゃが、当の本人がまだ継ぐとはいっておらん。」って儂。

「そんな、若は何を考えておっしゃるんですか？」ってカラスだ。
「知らんが、首尾はどうじゃ？」って儂。
「順調です。　表のほうはもう任せても大丈夫なぐらいです。　一応、講義という形でみておりますが。　あとは、稼業に専念させても問題ないかと」ってカラス。
「そうか、このまま講義という形でやらせ続けておくことじゃな」って儂。
「はっ、総大将」ってカラス。

「順調か」って独りごといって、儂はキセルに火をつけて一服じゃ。　さて、うまい酒でものむとしようかのう。