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3章:総大将の帰還
洋桜まつりの裏方①
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Side:星也
本家の地でおこなうの洋桜まつりの実体は、本家主催で各幹部たちが手伝う。 都内でもかなり有名で歴史のある祭り。 大勢の人間達もここぞとばかりに来る。
成人をすぎると、俺達妖怪、特に若手たちは裏方の作業に回る。
俺と正人は警備で、たか子は、たか子の家の商売の手伝いだ。
「総大将の命令で、ここに集まったものたちは、今年は警備ではなく、下級悪魔、中級悪魔の討伐だ。 各自担当区域をわけてある。 モルタールも対象だからな」って、剛さん。 そして、タブレットに担当地区が送信されてきた。
俺と正人で、約1KM 圏内を担当。
「剛さん、モルタールまでって」って俺。 他の若手妖怪たちも、なぜって顔だ。
「総大将の命令だ。 つつがなく、祭りを成功させるためだとおっしゃっていた。 あの方が言うんだからまちがいない。 俺も討伐隊にはいる」って剛さん。
「じゃぁ、警備が手薄になるんでは?」
「大丈夫だ。 オヤジのほうで、手配済みだ」って剛さん。
剛さんの父親は、轟雷組の組長で大幹部だぞ。
本来、祭りでは大幹部が動く事はないのに、なぞすぎる。
剛さんは、あの烈様の側近だった。 俺の憧れる人の1人だ。 剛さんまでもが、低級悪魔たちの討伐に参加するのに、俺が文句はいえない。
言われた通りに、俺と正人で討伐というより駆除してる。 時間は夕方から朝方までだ。
「星也って、総大将をみたことあるんだろ? どんな人だ?」って正人だ。
「本当に烈様の父君かっていいたくなるくらい、いい加減な奴。」って俺だ。
「俺の親父は、あんな凄い妖怪をみた事ないって、傘下にはいってよかったっていってるぜ。」って正人だ。
「それって、久美様とか大幹部みてじゃないか。 あの人から、そんな凄い妖力を感じなかった。 俺の親父もジジイもあの人に憧れる理由がわからないぜ。 初代の血族だからだろ」って俺だ。
「でも、烈様は、総大将の帰りを待ち続けただろ。 烈様はずっとかなわないって言ってたらしいじゃないか。」って正人。
確かに、烈様は継がないで待ち続けた。 あいつにその価値があるのか?
「そこは分からないけど、オヤジ曰く、烈様が18歳の時に失踪だろ。 だから過大評価してたんじゃないか。 それよりもよ、200年ぶりにひょっこりかえってきたんだぜ。 組を放置して、烈様に苦労かけたあげく、亡くなったあとに帰ってきてよ。 烈様の後、どんだけ久美様が苦労したのかも知らないくせに、あいつ休養がほしとか、独り旅にでるとかいいだしたんだぜ」って俺。
あの日の事は、頭にきてる。
「はいはい、何度も聞いたよ。 その後、1週間いなくなって、戻ってきて、旅には出ないってなって、幹部会の全員一致で総大将に復帰だっけ。 それが、星也は気に食わないんだろ」って正人。
「その通りだよ。 この駆除だって、剛さんがやってなきゃ、反発したいぐらいだよ」って俺だ。
「それ、両親にいったら?」って正人。
「親父もお袋も、総大将の文句いうと、すげー怒るんだよ」って俺。
なんで、俺の親族はみなあいつの味方ばかりだ。 すげー腹立つ。
正人とそんな会話をしつつ、低級悪魔含む悪魔の駆除してる。
本家の地でおこなうの洋桜まつりの実体は、本家主催で各幹部たちが手伝う。 都内でもかなり有名で歴史のある祭り。 大勢の人間達もここぞとばかりに来る。
成人をすぎると、俺達妖怪、特に若手たちは裏方の作業に回る。
俺と正人は警備で、たか子は、たか子の家の商売の手伝いだ。
「総大将の命令で、ここに集まったものたちは、今年は警備ではなく、下級悪魔、中級悪魔の討伐だ。 各自担当区域をわけてある。 モルタールも対象だからな」って、剛さん。 そして、タブレットに担当地区が送信されてきた。
俺と正人で、約1KM 圏内を担当。
「剛さん、モルタールまでって」って俺。 他の若手妖怪たちも、なぜって顔だ。
「総大将の命令だ。 つつがなく、祭りを成功させるためだとおっしゃっていた。 あの方が言うんだからまちがいない。 俺も討伐隊にはいる」って剛さん。
「じゃぁ、警備が手薄になるんでは?」
「大丈夫だ。 オヤジのほうで、手配済みだ」って剛さん。
剛さんの父親は、轟雷組の組長で大幹部だぞ。
本来、祭りでは大幹部が動く事はないのに、なぞすぎる。
剛さんは、あの烈様の側近だった。 俺の憧れる人の1人だ。 剛さんまでもが、低級悪魔たちの討伐に参加するのに、俺が文句はいえない。
言われた通りに、俺と正人で討伐というより駆除してる。 時間は夕方から朝方までだ。
「星也って、総大将をみたことあるんだろ? どんな人だ?」って正人だ。
「本当に烈様の父君かっていいたくなるくらい、いい加減な奴。」って俺だ。
「俺の親父は、あんな凄い妖怪をみた事ないって、傘下にはいってよかったっていってるぜ。」って正人だ。
「それって、久美様とか大幹部みてじゃないか。 あの人から、そんな凄い妖力を感じなかった。 俺の親父もジジイもあの人に憧れる理由がわからないぜ。 初代の血族だからだろ」って俺だ。
「でも、烈様は、総大将の帰りを待ち続けただろ。 烈様はずっとかなわないって言ってたらしいじゃないか。」って正人。
確かに、烈様は継がないで待ち続けた。 あいつにその価値があるのか?
「そこは分からないけど、オヤジ曰く、烈様が18歳の時に失踪だろ。 だから過大評価してたんじゃないか。 それよりもよ、200年ぶりにひょっこりかえってきたんだぜ。 組を放置して、烈様に苦労かけたあげく、亡くなったあとに帰ってきてよ。 烈様の後、どんだけ久美様が苦労したのかも知らないくせに、あいつ休養がほしとか、独り旅にでるとかいいだしたんだぜ」って俺。
あの日の事は、頭にきてる。
「はいはい、何度も聞いたよ。 その後、1週間いなくなって、戻ってきて、旅には出ないってなって、幹部会の全員一致で総大将に復帰だっけ。 それが、星也は気に食わないんだろ」って正人。
「その通りだよ。 この駆除だって、剛さんがやってなきゃ、反発したいぐらいだよ」って俺だ。
「それ、両親にいったら?」って正人。
「親父もお袋も、総大将の文句いうと、すげー怒るんだよ」って俺。
なんで、俺の親族はみなあいつの味方ばかりだ。 すげー腹立つ。
正人とそんな会話をしつつ、低級悪魔含む悪魔の駆除してる。
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