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3章:総大将の帰還

本家から連れ出された

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「それで、本来旅に出るつもりだったはずの陸様がお戻りになった理由は教えていただけるのでしょうか?」ってシャンパン飲んている久美にいわれた。

本家に帰ってきた久美に、そのまま連れ出されて、新宿の夜景の綺麗なホテルのレストランの個室に連れて来られた。 服は、車に用意されてあって、着替えた。
車は運転手いるけど、自動運転らしい。 うちの組、車なんてなかったが、購入していたらしい。 
ちょっと近代化したわけだ。

「陸様?」って久美。
「うちの組が、車を買うなんてなって思ってただけ」って俺。 シャンパンを飲んでるよ。
「はぁ~、では、私にお話しがあるのでは?」って質問を変えてきた。
「俺、個人の事情でだな、最長で2年ぐらいだとは思うだが、ときたまいなくなる。」って俺。
「ええ、それはいつもの事ですので、ご自由に。でも、それだけじゃないですわよね?」って久美に突っこまれた。
「個人の事情で、ちょっくら1年、四葉にはいることになった。」って俺。
「え~と、ベリアルさんと取引をしたという事ですわね。」って察する久美。
「そうなるね」って俺。
「はぁ~、わかりましたわ。 それで、旅に出るとか、休みが欲しいとかおっしゃっていた理由ですね。」ってなんか察しられた。
「そうだね」って俺。
「ですが、こちらかのお願いは、会長職と総大将に復帰してもらいますよ。」って久美にまで念押しされた。
「それって、重要か? ほら、いない間もなんとかなったんだし」って俺。
「はぁ~、わかっておられないので、言いますけど、なんとかこれまで闇夜の秩序が保たれたのは、全て陸様がいつか戻られるという理由だけなんですのよ。 
 烈も水無もがんばりましたが、現状維持、もしくは、一部、友好関係との組、一族とはすでにギリギリの状態です。」って言われてしまった。
「幹部会の承認をえて復帰するから。」って言うしかない状態。

「はい、それで」って笑顔だよ。
それから、食事スタート。 
半分が、烈と水無の思い出話、半分が俺がいない時の烈と水無の話だった。
「結局、烈も水無も、結婚しなかったのか?」って俺。
「ええ、お互い以上に信頼しあえる人に出会う事ができなかったみたいですわ。 水無は、父さんみたいな人じゃないと嫌といってましたわよ」って久美。
「海斗とかのほうがイケメンなのにな、水無の趣味わるいな」って俺がいったら、久美がクスクスわらってるし。

遠くから銃声音が聞こえる。
「治安が悪いというのは本当なんだな」って俺。
「ええ、人間の業が生み出した機械によるものですわ。」って久美。

それがどんどん近づいてきてる。
「陸様、どうします?」って久美。
「近くで見物」って俺。 だって、ロボットなんて見たことないし。
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