高校生の身体を乗っ取った事になった俺の話だけど、結局は俺の話

2章：俺の双子たちの話

ひいジジイのつれてきた場所

オヤジの身体をだいて、ひいジジイと水無と高速舟にのってる。
会話はしてない。　他の皆は、本家で待機になった。

「ここだ」ってひいジジイ。
オヤジの身体を抱いて、おり付いた先には、泉と中央には小さな島だ。

「ひいお爺ちゃん？」って水無。
「ついてこい」ってひいジジイ。
俺達はひいジジイの後をおって泉の中にはいっていく。
「陸をここに寝かせろ」って小さな島にオヤジを寝かせた。　下半身は泉にひたる状態になる。
「なぁ、陸、おまえまでもか？」ってひいジジイの小さなつぶやきが聞こえた。

「烈、水無、ここは癒しの泉といってな、限りなく妖力が少なくなった時に癒し元に戻る場合があるんじゃ。」ってひいジジイ。
「じゃぁ、オヤジは、戻ってくるのか？」って俺。
「ここまで少ないのは、今までにないからのう。　儂にもわからん。」ってひいジジイだ。
「父さん、戻ってくるよね。」って水無。
「オヤジの事だ、戻ってくる」ってしか言えない俺だ。
「儂を独りにしてくれんかのう」ってひいジジイ。　あんなに弱ったひいジジイを見るの初めてだ。

俺と水無は黙って、泉の外でひいジジイを見守った。
オヤジ、戻ってくるよな。

◇◇◇
Side：ぬらりひょん
儂は、眠ってるようにしかみえない陸の傍におる。
ベリアルから事情はすべて聞いた。　陸が今どこにいるのかも。　戻ってこれるのも賭けみたいなものという事も。
「儂は、息子の颯ハヤテを失って、次は孫の陸なのか。　なぁ、サクラ、もう儂もそっちへいっていいかのう」って儂は悔しくて、ひ孫には見せられんが、涙が頬を伝う。

「陸、なにがよろしくじゃ」って、陸が烈に残しだ言葉じゃ。
「儂はお前がいたから、サクラのもとにはいかずにいるんじゃぞ。」って儂は言い残して、烈と水無のまつ所へ戻った。