高校生の身体を乗っ取った事になった俺の話だけど、結局は俺の話

八木恵

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2章:俺の双子たちの話

年始の挨拶周り

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土蜘蛛一家と別れて、そして、今度は隠れ里へ。
「せっかくだ、京都によるか」ってオヤジ。
「そうだよ、オヤジ、母さんに会ってないだろ」って突っ込んでやった。
「そう言えば、そうだな」って、スマホでメール送ってるオヤジ。 まじ、どうなんてんだろう。
「今夜、大丈夫だってさ」ってオヤジ。 きっと母さんの事だから都合つけたと思う。

予定変更して京都。
場所は、いつものホテルのスイートルーム。
扉をあければ、「烈! あけましておめでとう」って蹴りで襲ってくる水無。
「おめでとう」っていいつつ防戦する俺だ。 
オヤジと母さんは、笑ってみながら、会話してる感じ。 いつもと同じ雰囲気だ。

「おい、飯にするぞ」ってオヤジの声でやめる俺達。
「洋食だ」って俺。 ずっと和食続きだったから、久しぶりの洋食にちょっと嬉しい。
「うふふ、お正月でこちらずっと和食だったから、今日は私も久しぶりの洋食よ」って母さん。
「私も」って水無。
「うふふ、こうして4人で食事するのも久しぶりですわね」って母さん。
「そうよ、父さんがなかなかこないんだもん」って水無。
「悪いって、ちょっと忙しくてな」ってオヤジ、シャンパンのんでるし。
「陸様、乾杯の前に」って母さんに突っこまれてるし。
「あ、悪い。 あけましておめでとう。 乾杯」ってオヤジの合図でシャンパン乾杯して食事開始だ。
久しぶりだったけど、いつもの4人でも食事の風景だ。
オヤジは酒のんでるし、水無は翠ちゃんと初詣にいったらしくその会話。
それを聞いて微笑んでる母さんって感じだ。

そして、夜中には京妖怪たちと合流して、一条家で宴会。
辰巳さんも合流して、その後、卓巳さんが怒鳴り込んで合流って感じで朝まで宴会。

そしてホテルに戻って爆睡だ。
ただ、違うのは昼に起きたら、すでに高速舟の上にいた。
「オヤジ、おはよう。 もう出発だったのか?」って俺。
「ああ、お前の学園の始業もあるからな、早めにでた」ってオヤジ。
「去年は考えてなかったのに、珍しいな」って俺。
「今朝、久美にいわれたな」ってオヤジだ。
「ふーん、そうか」とかしか言えない。

それから、すぐに隠れ里に到着。
オヤジは育さんと話があるとかいって、屋敷にいったから俺はその間、樹さんとしのぎをけずっていた。
「烈、いくぞ」ってめずらしくその日、夕食たべた後に出発だ。
「ああ、でも学園は明後日からだけど?」って俺。
「明日ぐらいのんびりしたいだろ」ってオヤジ。
「確かに、宿題おわってないし」って俺だ。
こうして、オヤジと俺は高速舟にのって本家に戻った。 もちろんその日の夜の高速舟の警備は俺が率先してやることにした。
どう考えてもオヤジ、寝てないし。
なのに、オヤジも一緒に寝ないで警備してる。 ちょっといつもと違う挨拶周りになった。
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