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2章:俺の双子たちの話

学園祭の時期がやってきた

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祭りが無事終われば、夏休みも終わる。
二学期も始まると、学園は学園祭の準備などで盛り上がってる。
俺は、特に興味ないし、さすがに去年のような屋台は勘弁と思っている程度で、相変わらず授業は寝ている。

そして、学園祭当日。
「烈様、がんばれ!」ってユキ、青、ユイ、ヤユリなど本家の連中の大声援。
小学校の運動会いらいの応援だよ。 それ以上かもしれない。

俺が何をしてるかって、オヤジの命令で剣術大会にでて、しかも優勝して、今エキシビションマッチって奴で招待選手の金髪ロン毛の30代中旬のオッサンと戦ってる。

「本当は、君の父親とやりたかったんだけどね」ってオッサン。
オヤジの命令で、逆手で木刀もって戦ってる俺。 そんなハンデもあるし、このオッサン、呪力持ちでなかなか人間としてはいい腕前だ。

「だったら、オヤジとやれよな」って俺、防御しながら蹴りいれてやった。
「ぐぅ、なかかなの蹴りだね。」って肩で息きらしてる。

なぜこうなったかというと、それは、学園祭も迫った前の日だ、理事長室に呼ばれた。
「え? なんて言った?」って俺、ベリアルが言っている意味がわからん。
「だ・か・ら、明日の剣術大会、烈君も登録してあるから」って言ってる。
「いやいや、意味がわからん」って俺だ。 なんで、人間の剣術大会に俺がでなきゃならないんだ。
「陸君にも承諾えてあるしさ。」ってベリアル。
「はぁ?オヤジが?」って俺、さらに意味がわからん。 草書を渡してきたベリアル。

内容は、とりあえず剣術大会に出ろ、逆手でだ。 しかも総大将命令でだ。
意味がわからん。
その日、オヤジが帰ってこなくて、結局、若頭の俺が総大将命令に逆らえず大会に出場しているわけだ。

「オッサン、もういい加減にしろよな」っていって、正眼の構えできたオッサンの剣をはじきとばして、オッサンの胴におもいっきり蹴りいれて場外に出した。

「なんと、エキシビションマッチを制したのは、若干17歳の野呂瀬烈君だ!」ってアナウンス。
それをかき消すように、本家の応援団の大声援だ。

「たく、何がしたかったんだよ。 くそオヤジ」って俺の愚痴だ。

その後、俺のクラスの屋台に合流。 今年は焼きそばだけだ。
剛と海斗が作っていて、俺も作り始めた。 剣術大会に優勝したせいか、客がひきりなしにくるし、本家の奴らも買いにきた。

今年も夕方には完売して、疲れた俺達は、誰もこない屋上へむかった。

「オヤジ!」って今年も屋上にいやがった。 またいろいろ食べ物あるし、酒あるしな。 ってオヤジの奴、飲んでるし、キセルふかしてるしな。
「よう、烈、それに剛に海斗」ってオヤジ、いつもの調子だよ。
「それより、オヤジ、なんなんだよ、剣術大会に出場ってよ」って俺。
「みてたけど、優勝したな。 ぼちぼちお前も成長したな」って珍しく言われた。
「だ・か・ら、説明しろって」って俺。
「うーん、ちょっとしたベリアルの趣味の依頼かな。 あいつ日本オタクだから」ってオヤジ、クスクス笑ってるし。
「それだけか?」って俺。
「ほれ、これベリアルからの褒美だ」って俺が受け取った封筒をあけると、卒業までの間、体育・実技の授業免除の通知。 しかも3通あって、海斗と剛の分もだ。
「これって?」って俺。 海斗と剛にもみせた。
「「総大将?」」って海斗ど剛だ。
「ベリアルから、お前ら浮いてるって聞いてな、それで取引しておいた」ってオヤジ。
「若、まじうれしいぜ」って剛。
「ああ、俺も」って海斗。
「俺もだけど」って俺だ。
「それならよかった。 んじゃぁ、俺、帰るな。 お前らで食っておけ。 酒もおいておく。 あ、そうだ、烈、今年のやきそばうまかったよ」ってオヤジはそのまま帰っていた。

去年は花火みたのに、今年はみないのか?
酒も最高級のおいていってくれたから、俺たちは、それを飲みながら花火をみた。
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