高校生の身体を乗っ取った事になった俺の話だけど、結局は俺の話

八木恵

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2章:俺の双子たちの話

一泊目の夜

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祓魔師たちは、なにやら集合してる。
「剛、首尾は?」って俺、テントの中でタバコに火をつけて一服。
「もち、この山は轟雷組の縄張りだ。 サル共はみんな、5KM圏内意外に避難させた」って剛。

そうこの山、オヤジ直下の轟雷組の縄張り。 サル妖怪が住み着いてる。
「なら、安全だな。 下級悪魔は、たしか虫系だったよなここに共存してるの」って俺。
「ああ、若の言う通りだ」て剛。
「それ以外がきたらだな」って俺。
「若、くるんで?」って海斗。
「うーん、不定期だけど、この周辺って中級悪魔がわいて出てくるんだよ。 数ヶ月前もオヤジと轟雷組で討伐にあたったし」って俺。
「来るといいな」って水無。
「お前な、実践経験がすくないからって、期待するなよ」って俺。
「お父さんも烈も、たまにしか連れてってくれないんだもん」って水無。

そりゃそうだ、夜の見回りっていっても、今は悪魔が大人しいからそうそう悪魔が集団ででてくる頻度は少ない。 討伐とわかってる時だけ、水無も経験のためつれていってる。
あとは、各地の土地神に挨拶いったり、はぐれ妖怪をおっぱらたり、まぁ女だいたり、のみにいったりだ。 それらにさすがにオヤジも水無を同行させるわけにはいかないしな。
俺も嫌だし。
「そうそう、毎晩、悪魔退治があるわけじゃねぇーんだよ」って言っておく俺。

「って、水無、きたじゃねーかよ」って俺。
「本当だ、西30KMぐらい?」って水無。
「行くぞ」って言って、俺達は西にむかって移動開始だ。
15KM離れた所で、妖怪化した。 まじ、祓魔師いると面倒だよな。

「烈、あれなに?」って飛翔している悪魔。 数は50匹程度。
「カイムだ。 まぁ、中上級クラスだな」って俺、キセルに火をつけて一服。
「とりあえず、適当に、うちこぼすなよ」って俺。
「「了解」」って剛と海斗。
「んじゃぁ、水無、怪我するなよ」っていって俺は、妖魔刀を鞘から抜く。
「わかってるわよ」って鉄扇もってる水無。 今は5尾。
ってことで、討伐開始だ。

20分後に討伐完了。
「まぁまぁだったな」っていいながら、キセルに火をつけて一服。
剛、海斗、水無も一服中。
「なぁ、若、またきてるよな」って剛。
「ああ、今度は北だ。」って俺。

とりあえず移動。 数100とか増えてるし。
「なんなんだ?」っていいながら、討伐する俺達。

それから、数は50とか100だけど、東西南北で現れる中上級悪魔たち。
朝もやがではじめて襲撃がおさまった。
「はぁはぁ、きつい」って水無
「まじ、あの時のサバイバルを思いだした」って剛
「同感。 とりあえず、朝飯くったらねようぜ」っていって俺達もどって、朝飯を食べてテントで寝る。

1時間もしないうちにラッパやら太鼓の音で起こされる。
「起きろ! これから、朝食争奪戦だ!」って藤堂って人の声。
まじうるさい。
こっちにこられても困るから、うなってる水無をほおって、剛と海斗の寝るテントに移動。

「若、なんっすかこれ」って剛。
「若、俺ねむい」って海斗。
俺だって眠い。

俺は、テントからでた。
「あの、これって何?」って田所って人の所にいった。
「ああ、塾生の教育で、ここから1KM圏内に朝食を隠してあってね、それを探すっていう訓練だ。」
なにそのゲーム。
「いつ何時でも対応できるっていう訓練でね、半分が朝食抜きになる」って田所って人。
「昨日の夕食の調達で、俺達さっき勝手に朝食たべたんで、寝てていいよね」って俺。
「ああ、君たちの行動は自由だけど、騒がしいかもしれないよ」って言われた。
横になれるだけでもいい。
「問題ない」っていって、テントに戻って剛と海斗に伝えて、水無も半分おきたみたいだけど伝えたらまた寝た。
俺も寝る。
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