233 / 405
2章:俺の双子たちの話
俺と水無の誕生日
しおりを挟む
四葉学園にはいって、6月になった。
昨日は金曜だったから、朝帰りした。 昼まで寝るつもりで布団にもぐりこむ俺。
「烈、私、誕生日おめでとう!」って水無。
「水無、おめでとう」って俺、布団にもぐりこんでいっておく。
「烈、おきて。 出かけようよ」って水無。
「俺、さっき帰ってきたばっかだから、寝かせてくれ」って俺。 もう眠い。
「お父さんに聞いたら、成人したら誕生日会しないっていうんだもん。 だから、出かけて、ケーキたべようよ」って水無。
「それ、今すぐじゃなくたって、いいだろ」って俺。
「せっかくだし、東京観光もしたいんだもん」って水無。
「どこに行きたいんだよ」って俺。
「ネズミランド♪」って水無。
「それ、千葉だから。」って突っ込む俺。
「それに、俺、人間多い所、苦手だし、いきたくない」
「えー、お父さんと同じ事いう。」
って、オヤジにも頼んだのかよ。
「ほら、根岸さんでも誘えよ」って俺。
「美樹ちゃん、今日は他の子とでかけて駄目だって。 もう、海斗も剛も実家だし、烈しかいない!」って水無。
だめだ、これ言ったらきかないパターンだ。
「わかった。 でも、2時間だけ寝かせてくれ」って俺。
「よし、2時間後よ」って言って、部屋から出ていった。
◇◇◇
俺はきっかり2時間でおこされて、水無とネズミランドにきている。
「楽しかった!」ってアトラクションのってはしゃいでる水無。
俺は、ラフな格好で、オヤジと同じでキャップ被ってる。 まじ、この髪色、目立つからな。
水無は、はじめワンピースでいこうとしたけど、ここまで走ってくるから、パンツはかせた。
「次、あれ」って指してるし。 また、長蛇の列。
「烈♪」って、俺の服をにぎってきてる。
「へいへい」って、すり抜けて前列に到着。
「本当、その能力ってこういう時に便利だよね」って水無。
そういう家系だからな。
こうして、あれ食べたい、これ飲みたいという水無のリクエストにこたえる俺だよ。
夕方には、全てのアトラクション制覇。
「なぁ、満足したか?」って俺。
「うん、烈、ありがとう」って笑顔の水無。
「そう言えば、2人で出かけたの初めてだな」って俺。
「そうだね♪ あ、そうだ。 ちょっと待ってて」っていって水無が店の中にはいっていった。
しばらくして帰ってきた時にはふくろをもってる。
「烈、今日つきあってくれたお礼と誕生日プレゼント」っていって渡してきた。
「ありがとう。 金はらったのか?」って、俺。
「当たり前じゃない。 だって、父さんと烈とちがって、お金もってるもん」って言われてしまった。
あけたら、マスコットキャラに紐がついてる。
「なにこれ?」ってまじ、利用用途がわからん。
「うそ! 知らないの。 仕事用じゃないスマホかして」って言われて、だした。
ただいま、俺スマホ3台もってる。
不器用な水無がなにかしてる。
「できた。」っていって渡されたら、スマホにくっついてるよ。
「ストラップっていって、スマホにつける飾り。 普通の高校生ならつけて当たり前だから」って水無。
「へぇ~、お前、そういうのよく知ってるよな」って俺。
「翠ちゃんが教えてくれるから」って言ってるよ。
その後は帰宅。 もう夕食時だ。
「ケーキ食べてなかったな」って俺。
「あ! 忘れてた」って水無。
「今年はなしだな」って俺。
「お前達帰ってきたか」ってオヤジだ。
「父さん、烈に連れて行ってもらった」って水無。
「無理やりな」って俺だ。
「あはは、まぁ、よかったんじゃねぇー。 飯の時間だぞ」ってオヤジ。
座敷は、もう騒いでる。
俺達がいくと、
「若、水無お嬢、お誕生日おめでとうございます」って本家にいる妖怪たち。
中央にはリボンのかかった箱だ。
「「誕生日会はなかったんじゃ?」」って俺と水無ではもった。
「する予定はなかったんだがな、久美が水無が本家にいるのも今年だけだからっていって、送ってきたんだ」ってオヤジ。
「「母さんが!」」ってまたはもった。
「あはは、双子だな」ってオヤジだよ。
料理もちょっと豪勢で、かついい時間に今年は水無と一緒にリボンを外して、ろうそくの火も消すのも一緒にした。 プレートに2人の名前が書いてあったのも新鮮だった。
小間妖怪たちの催促に、水無は笑ってたけどな。
もうないと思ってた誕生日会が今年は特別にあって、なんだかんだと水無と一緒にいろいろした日になった。
昨日は金曜だったから、朝帰りした。 昼まで寝るつもりで布団にもぐりこむ俺。
「烈、私、誕生日おめでとう!」って水無。
「水無、おめでとう」って俺、布団にもぐりこんでいっておく。
「烈、おきて。 出かけようよ」って水無。
「俺、さっき帰ってきたばっかだから、寝かせてくれ」って俺。 もう眠い。
「お父さんに聞いたら、成人したら誕生日会しないっていうんだもん。 だから、出かけて、ケーキたべようよ」って水無。
「それ、今すぐじゃなくたって、いいだろ」って俺。
「せっかくだし、東京観光もしたいんだもん」って水無。
「どこに行きたいんだよ」って俺。
「ネズミランド♪」って水無。
「それ、千葉だから。」って突っ込む俺。
「それに、俺、人間多い所、苦手だし、いきたくない」
「えー、お父さんと同じ事いう。」
って、オヤジにも頼んだのかよ。
「ほら、根岸さんでも誘えよ」って俺。
「美樹ちゃん、今日は他の子とでかけて駄目だって。 もう、海斗も剛も実家だし、烈しかいない!」って水無。
だめだ、これ言ったらきかないパターンだ。
「わかった。 でも、2時間だけ寝かせてくれ」って俺。
「よし、2時間後よ」って言って、部屋から出ていった。
◇◇◇
俺はきっかり2時間でおこされて、水無とネズミランドにきている。
「楽しかった!」ってアトラクションのってはしゃいでる水無。
俺は、ラフな格好で、オヤジと同じでキャップ被ってる。 まじ、この髪色、目立つからな。
水無は、はじめワンピースでいこうとしたけど、ここまで走ってくるから、パンツはかせた。
「次、あれ」って指してるし。 また、長蛇の列。
「烈♪」って、俺の服をにぎってきてる。
「へいへい」って、すり抜けて前列に到着。
「本当、その能力ってこういう時に便利だよね」って水無。
そういう家系だからな。
こうして、あれ食べたい、これ飲みたいという水無のリクエストにこたえる俺だよ。
夕方には、全てのアトラクション制覇。
「なぁ、満足したか?」って俺。
「うん、烈、ありがとう」って笑顔の水無。
「そう言えば、2人で出かけたの初めてだな」って俺。
「そうだね♪ あ、そうだ。 ちょっと待ってて」っていって水無が店の中にはいっていった。
しばらくして帰ってきた時にはふくろをもってる。
「烈、今日つきあってくれたお礼と誕生日プレゼント」っていって渡してきた。
「ありがとう。 金はらったのか?」って、俺。
「当たり前じゃない。 だって、父さんと烈とちがって、お金もってるもん」って言われてしまった。
あけたら、マスコットキャラに紐がついてる。
「なにこれ?」ってまじ、利用用途がわからん。
「うそ! 知らないの。 仕事用じゃないスマホかして」って言われて、だした。
ただいま、俺スマホ3台もってる。
不器用な水無がなにかしてる。
「できた。」っていって渡されたら、スマホにくっついてるよ。
「ストラップっていって、スマホにつける飾り。 普通の高校生ならつけて当たり前だから」って水無。
「へぇ~、お前、そういうのよく知ってるよな」って俺。
「翠ちゃんが教えてくれるから」って言ってるよ。
その後は帰宅。 もう夕食時だ。
「ケーキ食べてなかったな」って俺。
「あ! 忘れてた」って水無。
「今年はなしだな」って俺。
「お前達帰ってきたか」ってオヤジだ。
「父さん、烈に連れて行ってもらった」って水無。
「無理やりな」って俺だ。
「あはは、まぁ、よかったんじゃねぇー。 飯の時間だぞ」ってオヤジ。
座敷は、もう騒いでる。
俺達がいくと、
「若、水無お嬢、お誕生日おめでとうございます」って本家にいる妖怪たち。
中央にはリボンのかかった箱だ。
「「誕生日会はなかったんじゃ?」」って俺と水無ではもった。
「する予定はなかったんだがな、久美が水無が本家にいるのも今年だけだからっていって、送ってきたんだ」ってオヤジ。
「「母さんが!」」ってまたはもった。
「あはは、双子だな」ってオヤジだよ。
料理もちょっと豪勢で、かついい時間に今年は水無と一緒にリボンを外して、ろうそくの火も消すのも一緒にした。 プレートに2人の名前が書いてあったのも新鮮だった。
小間妖怪たちの催促に、水無は笑ってたけどな。
もうないと思ってた誕生日会が今年は特別にあって、なんだかんだと水無と一緒にいろいろした日になった。
0
お気に入りに追加
44
あなたにおすすめの小説
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
女を肉便器にするのに飽きた男、若返って生意気な女達を落とす悦びを求める【R18】
m t
ファンタジー
どんなに良い女でも肉便器にするとオナホと変わらない。
その真実に気付いた俺は若返って、生意気な女達を食い散らす事にする
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
名前を書くとお漏らしさせることが出来るノートを拾ったのでイジメてくる女子に復讐します。ついでにアイドルとかも漏らさせてやりたい放題します
カルラ アンジェリ
ファンタジー
平凡な高校生暁 大地は陰キャな性格も手伝って女子からイジメられていた。
そんな毎日に鬱憤が溜まっていたが相手が女子では暴力でやり返すことも出来ず苦しんでいた大地はある日一冊のノートを拾う。
それはお漏らしノートという物でこれに名前を書くと対象を自在にお漏らしさせることが出来るというのだ。
これを使い主人公はいじめっ子女子たちに復讐を開始する。
更にそれがきっかけで元からあったお漏らしフェチの素養は高まりアイドルも漏らさせていきやりたい放題することに。
ネット上ではこの怪事件が何らかの超常現象の力と話題になりそれを失禁王から略してシンと呼び一部から奉られることになる。
しかしその変態行為を許さない美少女名探偵が現れシンの正体を暴くことを誓い……
これはそんな一人の変態男と美少女名探偵の頭脳戦とお漏らしを楽しむ物語。
御庭番のくノ一ちゃん ~華のお江戸で花より団子~
裏耕記
歴史・時代
御庭番衆には有能なくノ一がいた。
彼女は気ままに江戸を探索。
なぜか甘味巡りをすると事件に巡り合う?
将軍を狙った陰謀を防ぎ、夫婦喧嘩を仲裁する。
忍術の無駄遣いで興味を満たすうちに事件が解決してしまう。
いつの間にやら江戸の闇を暴く捕物帳?が開幕する。
※※
将軍となった徳川吉宗と共に江戸へと出てきた御庭番衆の宮地家。
その長女 日向は女の子ながらに忍びの技術を修めていた。
日向は家事をそっちのけで江戸の街を探索する日々。
面白そうなことを見つけると本来の目的であるお団子屋さん巡りすら忘れて事件に首を突っ込んでしまう。
天真爛漫な彼女が首を突っ込むことで、事件はより複雑に?
周囲が思わず手を貸してしまいたくなる愛嬌を武器に事件を解決?
次第に吉宗の失脚を狙う陰謀に巻き込まれていく日向。
くノ一ちゃんは、恩人の吉宗を守る事が出来るのでしょうか。
そんなお話です。
一つ目のエピソード「風邪と豆腐」は12話で完結します。27,000字くらいです。
エピソードが終わるとネタバレ含む登場人物紹介を挟む予定です。
ミステリー成分は薄めにしております。
作品は、第9回歴史・時代小説大賞の参加作です。
投票やお気に入り追加をして頂けますと幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる