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2章:俺の双子たちの話

四葉学園の受験

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小学生の時にいった一条学園も凄かったけど、まじ四葉学園も豪華。
流石、名門私立で、高等部の校舎だけでも広いし、内装も豪華。 エスカレータあるは、食堂にカフェテラスとか。

ちょっと俺、場違い。
って、この地下に、祓魔師の日本支部があると思うとそれもビックリだよ。
オヤジ曰く、ひいジジイの時に、日本支部をどこに作るかで、本家の島に作りたいとベリアルがきたらしい。 条件は、うちの組の妖怪を祓わないことだとさ。

広い校舎を歩きつつ、ようやく、受験する教室に到着。
受験生の中に、もう呪力もちがいるよ。 まじ、嫌だわ。

試験官がきて、試験用紙が配られて、試験がはじまる。
試験は、6科目で、3科目がおわると昼食。 俺は持参した弁当を食べる。
って、ユキが作ったやつだから凍ってるし。 2月に凍ってる料理をくわなきゃいかん俺だよ。
午後になって、3科目。 そして、夕方に終了。
全部回答うめたから、大丈夫なはずだ。

って、明日の親子面接のほうが緊張する。 オヤジ大丈夫か。
◇◇◇
面接の当日。

まずは個人面接。
城西高校でもそうだってけど、志望動機とか聞かれると困る。
無難に、本学園の理念である個々を伸ばすという方針にひかれてとかいって答えておいた。

あと、学園に入ったら何をしたいとかも困る。
人間社会に溶け込むためとも言えないから、専門科目もとれることから自身の可能性をみて幅広くまなびたい的な回答。

あー、面倒。

そして、一番困る親子面接。
もうさ、はいった瞬間からオヤジみてぎょっとしないでほしい。
「おかけください」って座る、オヤジと俺。 
オヤジは今日はスーツをきてる。 かなり嫌がったが仕方ないって諦めたみたいだ。
「まず、面接のまえに確認ですが、本当に父親ですか? 兄弟ではないですかね?」って面接官の女性。 面接官は男性と女性の2人。

けど、もう1人いるんだよな。
「俺? 野呂瀬烈の父親の野呂瀬陸だ。 こう見えて、33歳だな」ってオヤジ。
「すみませんが、身分証を拝見させていただけますか?」って女性の面接官。
おやじ、そんなの持ってるのか。
「これでいいか?」って、面接官の前で免許証みせてる。
絶対、改ざんしてるよね。
「これは、大変失礼いたしました。 あまりにも見た目が若いものですから」って平謝りだ。

そして、座るオヤジ。 とりあえず、第一関門突破だな。
「お父様のご職業が、鳳来製薬研究所 所長となっているのですが、具体的にどのようなお仕事で?」って男性のほう。 まじ、そこまで聞くの。
「次世代医薬品開発がメインで、具体的な事は機密事項に触れるからいえない」ってオヤジ。
「そうですか。 33歳で所長というのがこれまた本当か、信じられずですね。 会社に問合せしているのですが、まだ回答がなくて」って面接官の男性。
「鳳来グループの会長、または、鳳来製薬の社長に直接きけばいいだろ」ってオヤジ。
たしかに、会長は海さんだし、製薬の社長は星さん。 ちなみに、海斗の父、斎さんは、鳳来病院グループの会長。
「我々では、連絡先が」って言ってる、面接官。
「俺が電話しようか?」ってオヤジ。
「本当に本人かわかりませんし」って言ってる。

だからさ、もう1人いるやつ、クスクスわらってるし。
「じゃぁ、どうすればいい? って、おい、笑ってないででてこいよ」ってオヤジだ。
やっぱり、オヤジも気づいてた。
「ばれてたんだ。 さすがだね」って道化の格好した奴。 こいつ、まさか。
「「理事長!!」」って面接官。
「野呂瀬陸君はね、17年前だったかの四葉学園の卒業生。 所長っていうのも本当だよ」って理事長。
「17年前って、あのテロ事件のですか?」って面接官。
「そう」って理事長。
オヤジが2度目に行っていた学園って四葉学園だったのかよ。

「君たちは下がって。あとは僕が彼らを面接するから」って理事長が言って、「「わかりました」」っていって面接官の人たちは下がっていった。

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