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2章:俺の双子たちの話

あっという間の日々

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あっという間に中学生活も過ぎていく。もう中学3年で受験生だ。
カラスの講義で分かったことは、オヤジが土地神を大切にする理由や、表向きの家業の三枝グループの実態とかだ。 知れば知るほど、表と裏を両立させてるオヤジってすごいかも。

ちなみに、俺は成長して身長は175cm。 平気より高いとおもうけど、オヤジが185cmだからまだ身長差あり。 半妖黒髪黒目の時のオヤジの身長は165cmで、妖怪になると185cmと身長も体格も変わってたみたいだ。 その点、俺の場合は身長に違いがないからよかったかも。

って何でこんな事はなしてるかっていうと、今日は俺の15歳の誕生日。
妖怪でいうと成人なんだよ。 それで、夢で死んだ俺の祖父らしき人と会った。 写真見たことあるから間違いないんだけど、夢で、
「初めましてだな。 お前の祖父だ。 本当はお前の実力もみたい所だが時間がない。 陸の時はしたけど。 ちょっとだけど、お前に俺の能力を授ける。 陸を頼むな。 妹も大事にな。 誕生日おめでとう」って言われて抱きしめられた。

それで、起きたら、妖力が少し増えてる、そして妖怪化した時はオヤジと同じ銀髪の長髪の髪がだな、朝だっていうのにそのまんま。
妖怪化した俺とオヤジとの違いは、俺の場合は一部黒髪がの残ってる。
それで、鏡みれば瞳の色は赤い。
「なんで、朝だっていうのに戻らん!」って俺の一言だ。

「若、朝ですよ。 学校に遅れますよ」ってユキの声。
この姿で、学校いけるか!
「無理、いけない!」って俺。
「何、いってるんですか!」ってユキが襖を開けた。
「若! その姿!」っていって、バタバタ走ってどこかいった。
「おい、ユキ、俺、今から寝る所だって」ってオヤジの声。
「若が、若が大変なんです! 三代目!」ってユキの声。

そしてオヤジつれてきたユキ。
「ほら、大変でしょ!」ってユキだ。
「あはは、お前もか! ユキ、お前はでてけ」ってオヤジ。

オヤジが俺の部屋にはいって、あぐらかいて座る。
キセルに火をつけて一服してるし。
「オヤジに夢であったか?」ってオヤジ。
いろいろショックすぎて、頷く俺。
「そっか、まぁ、俺も15歳の誕生日にあってな、その時は実力みるとかいって戦って、その後、酒のんでタバコ吸ってたな。 まぁ、最後に抱きしめられたのは恥ずかしかったがな」ってオヤジ。
「俺の時は、時間がないっていって、会話だけだ。 抱きしめられたけどな」って俺。
「あはは、そうか。」
「そんな事より、オヤジ、学校どうしたんだよ」って俺。
「あ、それか、俺、3月生まれだから、ちょうど高校いく切り替えでな、高校の入学資料を改ざんするだけですんだ」ってオヤジ。 そうだ、オヤジ3月末の生まれだよ。
「これって染められるのか?」
「無理だし、髪きっても伸びる。 俺、全部ためしたからな」
「はぁ~、じゃぁ、どうすりゃいんだよ!」って俺。
「まぁ、落ち着け!」っていって俺にキセルわたしてきた。
「俺、すったことないけど」
「マジか。 隠れて俺なんてすってたけどな。」
って、葉っぱいれて火つけてくれて、はじめてすったよ。
「ごほ、ごほ」ってまじむせた。
「あはは、まぁ始めはそんなんだ。 徐々に慣れるし、気にいらなきゃ吸わなきゃいいが、妖怪用のタバコで、妖力の抑制用だ」ってオヤジ。
そういう事か。 ってもう一度すったら、慣れた。 オヤジが吸ってるわけだ。 ひいジジイもか。
「慣れたみたいだな。 落ち着いたか?」ってオヤジ。
「ああ、少しな」っていってやった。
「学校のほうは、あれだ、1週間ぐらい休め。 その間に、事故で入院して、ショックで髪色かわったとでもすればいい。」ってオヤジ。
「なるほどな。 なんでもありだな」って突っ込んだ。
「髪は妖術で、短くすればいい」ってオヤジ。
「だから、オヤジのそれ、どうやってんのさ」ってつっこんでやった。
「これ、俺のオリジナルだからな。 教えてやるよ」って言われた。
その後、オヤジに教えてもらったけど、すぐ習得できるわけじゃなく、時間かかる。
髪型が中途半端になるたびにオヤジに笑われた。
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