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2章:俺の双子たちの話

中学の入学式の後の教室で

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教室の席に座っている俺。 ようやく担任が教室の中に入ってきた。

「入学おめでとう。 俺が担任の小沢だ。 専門教科は、みての通り体育だ。 女子とはあまり接点がないが一年間よろしくな」ってちょっとがさつな担任。

「あと、この中学は近隣の小学校が二校あつまってる。 お互い知っている者やしらない者もいると思うので、簡単な自己紹介な」って先生。

出席番号順で、自己紹介していく。
って、オヤジが教室にきたよ。 まじどこ行ってたんだよ。 ってまた、小間妖怪たちつれてるし。 溜息がでる。

「すまん、自己紹介中だが、今教室にはいってきた君。 ここは、中学校で、部外者は立ち入り禁止だ」って先生。

「俺?」ってオヤジ。
「そうそう、君だよ。」って先生。
クラスの3分の1は笑ってる。
「そこにいる、野呂瀬烈の親なんだけど」ってオヤジ。 うんその通り。
「はぁ~、兄とかじゃなくてか!」って先生。
「先生、まじで俺の親なんですって。 ああみえて31歳なんですよ」って俺。
「本当か!」
「「本当です!」」って同じクラスにいる同じ小学校だった皆。
「勘違いして、すみません」って先生平謝り。
「いえ、慣れてるんで」ってオヤジ。

「10代後半にしかみえないな。 えーと、次は、ちょうど野呂瀬だな」って先生だ。
「野呂瀬烈で、桜ケ丘小学校の出身。 部活は事情によりはいる予定はないです。 あと、小学生の時の自己紹介で、親の職業がホストになってたんですけど、あれ俺の知識不足で、本当はただ夜勤の多い会社員の親父です。」って言って座った。

そろそろ、オヤジのホストは引退させることにした。
「ホストじゃなかったの!」って騒ぐ一部の生徒だ。
「静かにな。 まぁ、ホストと言われても信じるな」って先生。
確かに、イケメンで銀髪なんていないからな。
ちなみに、俺はまだ黒髪、黒目。 でもちょっと最近釣り目になってる。
徐々に妖怪化に近づいているっぽいってオヤジがいっていた。

その後、自己紹介が続いて終わり。
配られた教科書しまってたら、またオヤジいないし。
案の上、校門の所にいた。
「オヤジ、また小間妖怪つれてどうしたんだよ」って突っ込む俺。
「ここの土地神に挨拶しにいったら、そこにいた小間妖怪がついてきてるだけだ」ってオヤジ、タバコに火をつけて一服。
「三代目に若、もう帰りましょう」ってヤユリ。 ユキの保護者としてきてる。
「どうして?」ってオヤジ。
「もう、特に三代目が目立って、周りから注目されてるんです!」ってユキ。
「やっぱり銀髪って目立つのか」ってオヤジ。
いや、それだけじゃないんだけど。 なんで、自分の容姿、きづかないんだこの人。
「オヤジ、いこう」っていって、俺たちは路地に移ってから屋根伝いに帰宅。

本家じゃ俺の入学祝いの準備中。
着替えて、鍛錬にいく俺だ。
そしたら、水無からの着信。
「珍しいな、この時間に」って俺。
「そっちは、今日入学式だったんでしょ。 父さんいったのかって」
「きたきた。 また、校舎フラフラして、小間妖怪たちつれて帰ってきてる。 それよりも担任に保護者じゃないって勘違いされて面白かった」って俺。
「あはは、父さん、若いまんまだもんね。 私としては嬉しいけど、でもなんでなんだろうね」
「知らないよ。 父さん、聞いても、俺、特異体質だからとかしかいわないし」
「だよね。 そうそう、今週末くるんだよね」
「うん、また走っていくから、土曜の夕方にはつくと思う」
「了解、鍛錬の時間なのにごめんね。 またね」っていって通話終了。

水無とも月1度あってるし、こうやってちょくちょく電話しあってる。
こうして俺も無事、中学生になった。
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