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2章:俺の双子たちの話

家族団らんか

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Side:陸
水無が釣りに行きたいといって、つれて帰ってきた俺、陸。
この旅館、囲炉裏がある。 つった魚を旅館の人にさばいてもらおうと思ったけど、ちょっとしたキッチンもあったから、仕方なく、俺が捌いて、竹串にさしてる。

囲炉裏の火は、烈におこさせてる。
「父さん、こっちはできたよ」って烈だ。
それから、囲炉裏にアユをさして焼き始めてる。
水無は釣りの話を久美にしてる。 なんか興奮してるし。

「水無、つってきた魚は自分でさばかないと」って烈。
「だって、私、不器用なんだもん」って不貞腐れてるよ。
それをみて笑ってる久美。 彼女が穏やかな笑顔するのはこの場くらいか。

他にも焼き物あって、俺と烈で焼いていってる。
「ほれ、できたぞ」って俺がいうと、久美、水無、烈が勢いよくたべはじめてるよ。
おれは、酒のみながらつまむ程度だしな。

「父さん、私のピアノどうだった?」って水無。 まじ、音楽の事わからんし。
ユイ、ヤユリがよく琴とか三味線ひくけど。。
「水無、父さんにきいてもわからないって」って突っ込む烈。
「うふふ、そうよ。 陸様、和楽器しかきいた事ないんですからね」って久美。
「その通りだな。 だから、今日はじめてピアノ聞いた」って俺。
「うそー。じゃぁ、私、和楽器も学ぶ」って水無だ。
「でも、なんでピアノなんだ?」って俺。
「一応、令嬢だから楽器の1つもひけないと不味いって事で、小学校の音楽の授業で選ばないといけないの。 だからよ」って水無。
「そうですのよ。 バイオリンでもよかったんですけどね、家にちょうどピアノがあったので、ピアノにしたの。 家庭教師もよんで、今年から学びだしたのよ」って久美。
「へぇ~、習い始めたわりには、周りの反応をみると上手な分類なのか?」って俺。
「そうみたいですわ」って久美。
「もう、母さんも父さんも、いちおうクラスの代表に選ばれたの」って水無。
「そっか、すごいことなのか?」って俺。
「もう、父さん! きっとすごい事だって」って烈。
「水無、父さんにいっても反応は薄いっていったでしょ」って久美。
「うん、父さん、本当に学校とかいってたの?」って水無につっこまれた。
「行ってたぞ。 小中、高校ってな。 高校は一度目は、1年とちょっとで退学して、2度目の時は2年半ぐらい行ったな」って俺。
「父さん、二回も高校いってたの?」って烈。
「二回目の時は色々あってな、仕方なくだ」って俺。
「なにその色々って」って水無。
「もう少し大人になったらな」って俺。
「いつもそれだもん。 父さんと母さんのなれそめとか、なんで遠距離婚なのか全然教えてくれないし」って不貞腐れてる水無。
「ふふふ、でも結婚したのは、50年くらい前よ。」って久美。
「確かに。 婚約期間は、たしか」って俺に、
「陸様が15歳で、私が18歳の時ですわ。」って久美。
「あ、そうか、じゃぁそれから5~7年後に結婚したわけか」って俺。
「そうですわね。 ふふふ」って笑ってるよ。
「じゃぁじゃぁ、なんで結婚する事になったの?」って水無。
そこ聞く。 おれの不意な発言だったんだけど。。
「それは、秘密です。 だって、私の大切な思い出ですもの」って久美。
「もう。」って水無だ。
「でもなんで、そんなに長い期間こども作ってなかったのにできたの?」って烈。
最近のガキはませてるな。
「作ってなかったんじゃなくて、出来なかったが正解かしらね。 ようやくできたのがあなた達よ」って久美だ。
確かに、あれがなきゃこいつらも出来なかったかもしれないな。

「「そうか」」ってやっぱり双子なんだな。 なにを照れてるんだか。

そんな会話だ。
子供って成長するんだな。 なんか、俺って親になったんだなってちょびっと実感した。

◇◇◇
子供達も寝静まったあとは、久美とやりまくって、一服だな。
「久美も変わったよな」ってグッタリしてる久美みた俺の一言だな。
「そういう陸様も少し変わりましたよ」って久美。 おきてたのかい。
「そうかね」って俺。
「最近は、お仕事での女をだく回数も減らしてるとか」って言われてしまった。
「確かにっていうか他が忙しいしな。」って言い訳だな。
「ふふふ、そういう事にしておきましょう」って唇ふさがれて、また久美だいた。

毎月のように来てるから、子供が生まれる前より頻度多いかもな。
なんて考えてながらも、ある意味、今は平和っちゃ平和だな。
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