高校生の身体を乗っ取った事になった俺の話だけど、結局は俺の話

八木恵

文字の大きさ
上 下
72 / 405
1章:高校生の身体を乗っ取った事になった俺は高校に通う事になった

久々の対面

しおりを挟む
屋台も完売して、片付けてるクラスメイト。
さすがに、ずっと作っていた俺と星は、片付け免除だ。

「良哉なの?」って久々に聞いた声。
「昭子さん?」って俺。 昭子さんの隣には、九条家の人もいる。
「仕事の都合をつけて、康則さんが、良哉が屋台で働いているってきいて買いにきたんだけど」って昭子さん。
「あ! 九条先生、繁盛しちゃってもう完売なんですよ」って西園寺さん。
「って、その女性、先生の彼女ですか?」って余計な事を聞く西園寺さんだ。
「ああ」って言葉濁す九条家の人。
「その彼女と陸井君の関係って。。 あ! 私、邪魔ね」って一応空気呼んだみたいだ。

とりあえず、雰囲気悪いし、仕方なく、お茶のできる他のクラスが営業している店に移動。 
星は、こいう時に限ってファンクラブの女子たちに連行されていった。

「良哉、会わないうちにずいぶん変わったわね」って苦笑いの昭子さん。
「成長期?」ってしか言えない。
「康則さんから聞いてはいたけど、こう会うと本当に変わったのね。」ってまた同じ発言。
「鳳来家でいろいろと鍛錬とか教育も受けているからなかな」って俺。
「ええ、手紙に書いてあったわね。」って昭子さん。
「それで、今日ここに来たのは」って昭子さん
「ここは俺が話すよって」九条家の人。
「実は、俺と昭子なんだけど、結婚する事になった」
ほう、そこまで進展してたのかい。 って、俺には関係ないけど。
「へぇ~、おめでとう?でいいのか」って俺。
「ああ、それで、昭子のお腹には子供がいる」って九条家の人。
出来ちゃった婚でしたか。
「それも、おめでとうでいいのか?」って俺。
「ええ、それでね、新しい家族も増える事だし、その良哉に学園卒業してからで構わないのだけど、家に戻ってくる気はないのか聞きたくて」って昭子さん。
うーん、それ勘弁だよな。
「卒業後の進路は」っておrえ。
「ええ、鳳来会長さんから聞いているわ。 大学行く場合でも鳳来家で面倒をみていくし、そのあなたの事を養子にしたいっていう話も」って俺がいう前に昭子さんが言ってきた。
「俺は、そのほうがいいかなって思ってるんだよね。 なんせ、記憶はまったく戻らないし」って俺。 戻るわけがないのだから。
「そう。 でも、私は、あなたの母親よね?」ってなぜか疑問形の昭子さん。
「ごめん。 俺にはその感覚がわからないんだ」って正直にいっておいたほうがいいだろう。
「良哉、その言い方は」って九条家の人。
「まじ、そんな事を言われても、自分が同じ立場だったらどうなる?」って俺。
くぅって顔をゆがめる九条家の人。 正直、俺にとって、赤の他人なんだよ。
良哉の面影も残ってないこの状態。 完全に野呂瀬陸って存在になってしまってるんだよな。
「そうよね。」って昭子さん。
「俺は俺でなんとかなりそうだし。 2人は生まれてくる子供を大切にしなよ」ってちょっと話題を変える俺。 
たぶん、この2人にはそのほうがいい。
「そう言ってもらえると嬉しいわ。 わかったわ、養子の話は進める。」って昭子さん
「昭子、それでいいのか?」って九条家の人
「康則さん、いいのよ。 それが一番良哉にとっていい事なんだから。
 でもね、良哉、私はあなたの母親だって事は覚えていてね。」って哀しそうな顔していう昭子さん。
「ああ」ってだけ返事しておく。

その後、気まずい雰囲気のままだけど、とりあえず昭子さんとの関係はぎくしゃくしたまま、終わりを告げたって感じだな。 俺としては、良哉として生活する上での1つが解決したって感じだ。

◇◇◇

夜は、夜でまだイベントがあって、花火があがるらしい。
俺は、屋上でタバコふかして、酒のんで、なんだか賑わっている会場をながめてる。
今日は、問題が1つすっきりとはしないけど、解決。
「陸、やっぱりここにいたんですね」って星。
「星は、ファンクラブの相手はいいのか? 酒のむ?」って俺
「もちろん飲みますよ。 ファンクラブの彼女達は巻いてきました。」って隣に座った星に酒をいれてやった。
「たまには特等席で花火でもみるか」ってちょっと花火を楽しみにしている俺。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる

僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。 スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。 だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。 それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。 色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。 しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。 ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。 一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。 土曜日以外は毎日投稿してます。

俺が死んでから始まる物語

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。 だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。 余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。 そこからこの話は始まる。 セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕

帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす

黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。 4年前に書いたものをリライトして載せてみます。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

召喚されたら無能力だと追放されたが、俺の力はヘルプ機能とチュートリアルモードだった。世界の全てを事前に予習してイージーモードで活躍します

あけちともあき
ファンタジー
異世界召喚されたコトマエ・マナビ。 異世界パルメディアは、大魔法文明時代。 だが、その時代は崩壊寸前だった。 なのに人類同志は争いをやめず、異世界召喚した特殊能力を持つ人間同士を戦わせて覇を競っている。 マナビは魔力も闘気もゼロということで無能と断じられ、彼を召喚したハーフエルフ巫女のルミイとともに追放される。 追放先は、魔法文明人の娯楽にして公開処刑装置、滅びの塔。 ここで命運尽きるかと思われたが、マナビの能力、ヘルプ機能とチュートリアルシステムが発動する。 世界のすべてを事前に調べ、起こる出来事を予習する。 無理ゲーだって軽々くぐり抜け、デスゲームもヌルゲーに変わる。 化け物だって天変地異だって、事前の予習でサクサククリア。 そして自分を舐めてきた相手を、さんざん煽り倒す。 当座の目的は、ハーフエルフ巫女のルミイを実家に帰すこと。 ディストピアから、ポストアポカリプスへと崩壊していくこの世界で、マナビとルミイのどこか呑気な旅が続く。

処理中です...