高校生の身体を乗っ取った事になった俺の話だけど、結局は俺の話

八木恵

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1章:高校生の身体を乗っ取った事になった俺は高校に通う事になった

学園祭

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学園際の当日。 俺と星は、焼きそば作ってる。
「なんで、焼きそばとたこ焼きになってるんだよ」って裏で鉄板で焼きながらタバコ加えてる。

「陸、なんでもアーサーが日本の屋台をやってみたいっていう発言が発端みたいですよ。」って星もタバコふかしてる。

学園際期間中、ベリアルの特別許可って形で、俺達には喫煙の許可がでてる。
いつの間にか、ベリアルが用意してた。 その辺、わかってるのには感謝だな。

「それで、当のアーサーは?」って俺。
売り子しているわけでもないし、金髪ロン毛の姿がない。
「剣術大会にでてますよ」って星。
なんだ、そのイベント。 星曰く、いろいろなイベントがあるらしい。
「そうなのかよ。 それで、聞きたいのはだな、なぜ、このクラスの奴らって料理できない奴らばっかりなんだよ!」って俺の愚痴。
「陸、ここ名門ですから。 結構、お嬢様とお坊ちゃんが多いので」って星。
それはわかっているが、料理できないのに、なぜ出店のちょいすが焼きそばとたこ焼きなんだか。
「いろいろ言いたいけど、俺、たこ焼き返してくるわ」
って、俺は、タコ焼きをまわすのに苦戦している奴らから、仕方なくピックを奪いつつ廻して、皿にのせていく。

ソース塗りぐらいは、出来るだろって事で、他の連中にさせてる。
「鳳来君ってお坊ちゃんでしょ。 それに陸井君だって、なんだかんだで今はおぼっちゃん生活しているのに、なんでプロみたいに料理できるの?」って六条さん。
それ言われたら何もいえんがな。
「星の場合は、親の教育方針らしい。 それで、居候している俺も同じ」って答えておいた。 もうさ、良哉を演じる必要ってなくないか?
「そうそう、私と西園寺さん、あと境さんもだけど、この後30分後に2時間ほど外すけどいい?」
「俺に聞く質問か? 代わりがいればいいんじゃね。」
「そうよね。 休憩でいない子に言っておくわ。 どうしても会いたい人がいるのよ。 ねぇ西園寺さん、境さん」って六条さん。
「うん。 私たち陰陽師には憧れの人がくるのよ」って西園寺さん。
「はい、私もこの機会にお会いしたいです」って境さん

ふーんって会話を聞いていた。
「お嬢さん方、たこ焼き5つ貰えるかな?」って聞いた事ある声だよ。
「は、はい! お待ちください」って六条さんが頬を赤く染めてるし。
「うん、ゆっくりでいいよ。」ってその声の主。
「あはは、孫が働いているって聞いてきたけど、あはは、まじ来たかいがあるよ」ってゲラゲラ笑ってるし。
「卓巳、うるせぇーな。 これでも一応、学生なんだよ」ってタバコふかしながら言っておく。
「いや、いくら事情があって学生しているっていっても、もっと適当にしていると思ってたからさ、ちゃんと学生しているなんて、感心、感心。 にしても、プロ顔負けのさばきだよね。 これも教育の賜物?」
「まぁーそんなとこだよ。 そんで、なんでてめぇーが、ここにいるんだよ。 しかも護衛つれて。」
「あーちょっと実技含めた講演を頼まれたんだよ。 僕もたまには仕事するんだよ」っていって笑ってるし。

「お待たせしました」って西園寺さんがたこ焼きを卓巳に渡してる。
「ありがとう、はいお金」っていって支払ってる。
「僕は誰かと違って、ちゃんと払うからね。 またね。」ってこっちみて言ってきたよ。
まったく、うざい奴。

「当主様よね今の」
「初めてみた。 かっこいい」
「あれが、当主様なんですね!」
ってなんか興奮している、六条さん、西園寺さんに境さん。

「陸井君、さっき当主様と何の会話してたの?」って六条さん。
「たいした会話はしてねぇーよ」って言って、今度はやきそば班に回る俺。

結局、なんだかんだで繁盛して夕方には完売。
途中、ベリアルも買いにくるし、その際は理事長の登場で騒がしくなるしな。
ベリアルにもクスクス笑われるし、もう、なんだかね。
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