高校生の身体を乗っ取った事になった俺の話だけど、結局は俺の話

1章：高校生の身体を乗っ取った事になった俺は高校に通う事になった

ゾルディストの拠点へ

その日の夜、俺と星は、妖怪の姿で、怪良組の空中舟にいる。

アーサー達は、ゾルディストの本格的な拠点ではないが、別建屋のほうもあってそっち方へ突撃している。　京都支部からの応援要請済みらしい。
星がその辺うまい具合に誘導した。

俺は、キセルふかしながら、「星、突撃するかね」ってにやり笑ってる。
「「総大将、我々も」」って本家の武道派。
「私も行きます」ってユキもやる気だね。

「今回は、九頭竜を鎮めるのが目的。
　万が一、九頭竜が復活した時、1番に狙うのが久美だ。
　お前達は、その時になったら力を借りるから、一応俺の嫁なんだから、久美を守ってやれよ」って言っておく。

総大将の命令だし、ジジイめ、俺は船だけ要請したはずが本家から同乗してきたやつら。　まぁ、久々の討ち入り？で、張り切ったんだろう。

「「「総大将、御意」」」って返事。
一応、わかってもらったようだ。

「んじゃ、あとは手はず通りに。　星いくぞ」っていって、ゾルディストの本拠地である本丸に降り立った。

◇◇◇
陸が去った、怪良組、空舟の中。
ちょっとした女子会中。
メンバーは、九尾の久美、雪女のユキ、夜雀のユイ、女郎蜘蛛のヤユリだ。

「三代目って、日に日に素敵っていうか、カッコよすぎよね。」っていうのはヤユリ。
「はい、かっこいいのです。」っていうのはユイ。
「残念な事に本人自覚がないんですよね。　星の方がイケメンだって真顔でいうんですよ。」ってユキ。
「本当に。　久美さん、形式上の婚姻だけど、いいの？」ってユイ。
「陸様、意外と優しいですし、たまーに今でも可愛いときも。」って久美。
「それはあります。　そうそう、覚えてる？　三代目が若頭の時で15歳になった時、姿が変わった時の三代目の慌てようは可愛かったですよね。」ってユキ。
「そうですの？」って久美。
「うん、髪切り出したし、必死に染めたの。　でも直ぐ伸びるし、染まらなかったの。」ってユイ。
「そ、そうなのよ。　皆で説得してようやくよ。　それでも部屋から出るまでに1週間かかったのよ。　香菜さまが連れ出してようやくね。」ってユキ。
「人間の時の姿が可愛いかったけど、三代目は三代目なの。」ってユイ
「そうよね。　三代目は三代目よね。　で、久美さん、三代目って夜はどうなの？」ってヤユリ。
「うふふ、秘密です。　ってのは冗談ですが、床上手ですわよ。」
「…私が狙ってたのに！　久美さん、こうなったら私は妾狙いです！」ってユキ。
「ええ、もちろん構いませんわ。陸様に私だけっていうのを求められませんもの。」って久美。
「代々女たらしの家系だしねぇ。　苦労するわよ、久美さん」ってヤユリ。

と以外と仲がいい。　陸がいたら、何十年前の話しとるんじゃって突っ込んでいる事だろう。