高校生の身体を乗っ取った事になった俺の話だけど、結局は俺の話

八木恵

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1章:高校生の身体を乗っ取った事になった俺は高校に通う事になった

付喪神とご対面

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旅館の離れの部屋で寛ぎながら、妖怪に変化して、付喪神を起こす俺。

「はじめましてだな。 俺は怪良組の三代目 陸な。 ちょっとここの九頭竜について聞きたい。」
「ヒィー、怪良組は知らない。 な、なぜ九尾がここに。 殺される!!」って狐の人形。
「なぁ、久美、お前この地でなんかしたのか?」って俺。
「陸様、永劫の記憶はあなたが消したので私は戦国時代からの記憶のみ。 それに、目覚めたのも、うん十年前ですよ」って久美。
「だよな。 久美は覚えてないし、俺達もお前を殺さないから安心しろよ。」って俺。
「お前が九尾の配下かもしれん。 証明しろ。」って付喪神である狐の人形。
キセルをふかしながら、「証明ってなに?」って聞いた。
「九尾は、自分から惑わすが、接吻だけはしない。」って震えてるよ。

「久美、そうだったのか?」
「そう言われればそうかも」って言いながら、別に初めてじゃないしとりあえず唇重ねつつ、ついでじゃと思って舌も絡ませておいた。 ちょっといい感じな所。
「陸、いい加減にしてください!」って星に止められた。
「久美、続きはあとな」って抱きおこして、キセルで一服中。
久美は「陸様、途中でって」っていいながらもひっついてるし。
「で、証明できたか?」って狐人形の頬赤いし。
「ゴホン、軽く接吻でよかったのだが。 九尾と添い遂げる男がいるとは。」とかブツブツ言ってるし。
「もういいだろ。 九尾は永劫の記憶はなくしたってより消えたし、見ての通りで久美は俺の女。 だから、ちゃっちゃと九頭竜の事を話せ!」って怒鳴っておいた。

「はい、話します」って狐人形の付喪神がいってるけど、ちょっと待て。

「俺の女って久々に聞きましたわ。」って久美。 頬あからめてくねくねしてる。
「今のは咄嗟の一言であってだ、前から言っているように、俺は愛とか恋とかわからん。 だからいつでも他にいっていいんだからな」って俺。
「うふふ、久美はずっと陸様のそばにおりますわよ」って久美。
「この星、ちゃんと聞きましたよ」って星がちゃちゃを入れてくる。
「もういい、だから、この話は長くなるから、今は付喪神だ」って俺は話をそらした。


◇◇◇
「付喪神、九頭竜は?」って俺。 全てはお前が元凶だから、ちゃっちゃと話せモード。

「はい、九頭竜様は九尾との戦いにより深傷をおい自らを回復のため冬眠しました。
 我姿は狐ですが、九尾に目をつけられないため蛇から狐にもしました。
 九尾がなにものかにより京へあがったのが数千年前、平安時代です。 
 その際、九頭竜様はお目覚めになり、出雲を再構築されまた深い眠りに。 
 九頭竜様は永劫の力があるため、眠りの合間に慕う者には少しずつお力をいただいておりました。 
 ですがが、数十年前に、近代化の波がこの地にも来て、九頭竜様の眠りを安定させる巫女を西洋被れの人間が連れさり、その巫女を通じて九頭竜様の力を欲している模様です。」って付喪神。

「九頭竜は、まだ目覚めてないよな?」って俺。 これが一番知りたい情報。

「わかりません。 巫女と一緒に本殿の地下深くの九頭竜様の岩本も移されたとか。」って付喪神。

「うーん、その人間の巫女は生きてるのか?」って俺。

「辛うじてです。 ただ、人間は九頭竜様の力を我者にしようとしてるようです。」

「なんでだ?」って俺。
「不死と強靭な肉体を手に入れるにが目的かと。」

「私にはわかりません。 不死など辛く悲惨なもの。 私は、今、記憶が無くなったからこそ、ようやく安定の心があるのに。 あなたも長年生き、語る存在は辛いので?」って久美。

久美から思いもよらない言葉だよ。

「九尾からそのような言葉きくとわな。 さっきは失礼な事を言ったが、実は陸殿の言葉は聞いていた。
 我ら弱きものを面白いってな。 我らにとって最高の褒め言葉だよ。」

「聞いてたら目覚めろよ」ってつっこんでおいた。

「何をいう、九頭竜様の妖力なしでは語れん。 
 陸殿の深く深淵にあるまた暖かい妖力でこそこう語れる。 
 これも古の縁かもな、あの本殿の隣にある施設に巫女と九頭竜様がおる。 
 この数日以内に九頭竜様を鎮めてくれ。 鎮めて方は、陸どの」って人形の手が動き、その手をもったら流れてきた。 
付喪神は、微笑みながらくずれた。

また昔にみた歴史がうずを巻く、またかって冷静に見守ってるよ。
てか、俺なんで過去を覗き見できるんだよ。 久美の時も、オヤジが死んだ時もだけど。。 
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