高校生の身体を乗っ取った事になった俺の話だけど、結局は俺の話

八木恵

文字の大きさ
上 下
48 / 405
1章:高校生の身体を乗っ取った事になった俺は高校に通う事になった

ハーメルン戦

しおりを挟む
ここは皆御山の中腹。

「へー、なんか巨大なブヨブヨの塊なんだな」って15mはあるハーメルンを見上げて俺はキセルふかしつつ片手に刀を担いでる。

「あのね、結界はってる身にもなってよ。 ちゃっちゃと討伐してよ。」って卓巳は喚いている。

「それがよ、瘴気に集まった小間妖怪がいるんで、今、久美たちに集めてもらってんだよ」って俺。
「総大将、小間妖怪、好きだから」って星。
「そうそう、俺が力使うとあいつら殺しちまうしなー。」って俺。

って言ってたら上空でガシャドクロの上にいる久美が合図した。
「んじゃぁ、星、いくか」ていって鳳凰に変化した星の上にのってハーメルンの頭上まで行く。 旋回しながら全体を確認。 

「ちょっち、星の妖力かりるな」っていって星と合体すりゃ、背中に深紅の翼が生えて、髪の色は一部深紅色。 
あとは、頭上にむけて急降下しながら思いっきり剣をふりゃ、俺自身の妖力の塊となった蒼い業火がハーメルンにむかいつつ、バッサリ角から直線で刃が走って真っ二つだ。

「ギャー」って断末魔聞いて、裾まで広がったもこもこ瘴気が炎でやかれていった。

着地して、気絶してる星を抱えて、卓巳のところへいく。
「卓巳、終わったぞ」
「あのさ、俺まで業火の中入れるのやめてくれない。 ってか、君もう化け物ってほど妖力あるんじゃないの、なんなのさ。 あの悪魔、聞いたところだと最上級らしいよ。」って卓巳
「へぇー、って化け物って俺、妖怪な。 あとあっちに人間がいる。 悪魔付きだかみてぇーだ。 
 さっき一緒にその悪魔ももやしちまったけど、人間は、生きてるみたいだ。 んじゃぁ、俺は疲れたから帰るな」って久美と合流。

◇◇◇
俺が久美に合流する前に遡る。

「あなたがベリアルさん?」
「クシュン、もう君らすぐわかるよね。」
「世の断りから外れた身ですから。 それで私に何か?」
「君は本当は妖力を維持するのに、人間の肝っていうか心臓が必要なのに、何でやめたのかなってね。」
「いぢわるな質問ですね。 私を滅しようとする者は容赦なくですが、結局の所、陸様に惚れたからでしょうか。」
「そういう事にしておくよ。 にしても、初めて僕は陸君の力を見てるけど部下と融合してその能力まで使うとは。  
 最上級悪魔でも形なしだ。 綺麗な業火だよ!」
「ええ、とても綺麗ですわ。 さすが陸様、ますます素敵です。 
 ベリアルさん、私ども妖怪は、百鬼を率いた時が1番恐ろしいとお忘れなく。 
 陸様の配下でなくとも、全国津々浦々まで陸様を慕うものは多いのですよ。 
 もし彼に何かあれば、これ以上は愚問ですわね。 一度やらかしてましてよ。」
「…忠告、胸にしまっおくよ」

「ベリアル、ここにたのかよ。 まぁいい、終わったから帰るな」って俺は久美に膝枕してもらって、ガシャドクロに連れていってもらった。

「陸様、結構妖力をつかったわね。 その前に」って久美が言おうとする言葉は唇重ねて塞ぐ。 
「すぐ、妖力は戻る。」とだけ言っておく。

その後、ホテルのスイートルームについて、気絶してる星を別の部屋で寝かせて、俺たちはセックスしまくる。 
久美へ俺の妖力を渡すため。 体液を混ぜるのがはやいからな。 これも俺だけの特異体質。 
そんでもって、怪我も含めて俺自身の回付能力も高い。 
こんだけ渡せば、最近忙しいし10年ぐらい平気かって思ってたら、
「数年に1度は会いにこないと本家に乗り込むわよ」って言われた。 

翌朝、帰り支度して、久美にお別れして新幹線で帰路についた。 
塾生である俺たちも後始末で残る必要があったみたいだけど、さすがに、ちらっとでも京都支部の奴にあってるしって事で、ベリアルにメールして俺達は、鳳来関連の仕事があるって事で不参加にしてもらった。
西園寺さんと境さん、他塾生たちは、今京都支部にいていろいろ活動しているらしい。
「陸、オヤジが言っていたけど、昔は人間優先だったって聞いたんですけど、なんで変わられたんですか?」って星。
「うーん、そんな事はないかな。 まぁ守るべき者を優先にする事にしただけだ。 人間にもクズがいるからそこまでは守る必要ないだろ。」
「そういう事でしたか。 納得しました。」

まぁ修学旅行はなんだかんだ終わった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~

くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】 その攻撃、収納する――――ッ!  【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。  理由は、マジックバッグを手に入れたから。  マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。  これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。

実はスライムって最強なんだよ?初期ステータスが低すぎてレベルアップが出来ないだけ…

小桃
ファンタジー
 商業高校へ通う女子高校生一条 遥は通学時に仔犬が車に轢かれそうになった所を助けようとして車に轢かれ死亡する。この行動に獣の神は心を打たれ、彼女を転生させようとする。遥は獣の神より転生を打診され5つの希望を叶えると言われたので、希望を伝える。 1.最強になれる種族 2.無限収納 3.変幻自在 4.並列思考 5.スキルコピー  5つの希望を叶えられ遥は新たな世界へ転生する、その姿はスライムだった…最強になる種族で転生したはずなのにスライムに…遥はスライムとしてどう生きていくのか?スライムに転生した少女の物語が始まるのであった。

~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる

僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。 スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。 だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。 それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。 色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。 しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。 ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。 一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。 土曜日以外は毎日投稿してます。

OLサラリーマン

廣瀬純一
ファンタジー
女性社員と体が入れ替わるサラリーマンの話

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

処理中です...