高校生の身体を乗っ取った事になった俺の話だけど、結局は俺の話

1章：高校生の身体を乗っ取った事になった俺は高校に通う事になった

修学旅行①

月日は流れて、俺と星は、進級して2年になった。
もちろん俺と星は同じクラス。　今は、5月の半ばだ。
変わった事と言えば、俺の身長が185CMになって容姿ももう良哉の面影さえもなくなったって感じ。　
色々あって、ほぼ妖怪化したわけだな。

色々って、なんだかんだとベリアルの依頼で、塾の実践に駆り出されて悪魔討伐してた。　
その中で面倒なのもあって、妖力増えて、更に妖怪化が加速。
瞳の色も赤なんだけど、今はカラーコンタクトして黒でごまかしてる。

って、俺は、昨日の夜も仕事で徹夜だったから、今日も今日とて爆睡。
ただし、新幹線の中。
そう、学園の恒例行事である『修学旅行』に参加しているわけだ。
「陸、なんでそんなに憂鬱な顔してるんですか？　修学旅行ですよ」って星。
「星、行き先が問題なんだって」って俺。
「京都ですよね。　確かに、陸が若い時は敵対していたってオヤジから聞きましたけど、それを陸が治めたって話ですよね」って星。
うん、その通りなんだけど。。
「まぁいい、俺がいるという事に気づかない事を願うだけ。」って俺。

「そう言えば、西園寺さんって、京都出身なんだよね。　俺、初めてだから案内期待するね」っていう星。
「私も初めてです。　稲荷神社に行きたいです」って境さん。

なぜか、席ごとに決まった班で、この4人での行動する事になった。
ちなみに、藤堂、田所は隣のクラス。　四条だけ違うクラス。
まじ、塾生での班で、かつ妖怪と祓魔師が一緒に行動なのかって突っ込みたい。

◇◇◇
それから無事に新幹線は俺を京都へ運ぶ。

神社や寺巡りしたり、まじ普通の観光だ。
ネックレスのおかげで、俺と星が妖怪だって事も感知されずにすんでる。
いつも京都に来る時は、のんびり観光する時間も暇もないから、ちょっと初めての観光気分に浸っている俺。