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1章:高校生の身体を乗っ取った事になった俺は高校に通う事になった

ベリアルの用事

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ベリアルに連れてこられたのは、案の定、理事長室。
俺と星は、タバコに火をつけて一服だ。

「それで用事って何なんだよ!」って俺。
「ちょっと君たちにお願いがあるんだよね」ってベリアル。

こいつの頼みがまともだった事がない。
「聞くだけな」って俺。
「陸君、つれないな。 僕と君との関係で。」ってニタリ笑みを浮かべてるよ。
確かにこいつとはある協定を組んである。
だが、学園にはいって学生までして、しかも塾まではいってやってるんだから、これ以上何を頼もうとしてるんだよ。 って俺の心の中の愚痴。
「頼みは簡単で、君たちに剣技の特訓をうちのエクソシストにつけてもらいたいんだよね。 もちろん、妖術なして、今の状態のまま」ってどうしようもない頼み。
「剣士コースってのを免除になったのは嬉しいけど、対価はそれだけか?」って俺。
「実技関連の授業を学園卒業まで免除っていうのもつけてもいいよ」ってベリアル。
「学生している間の取引って事か。 それで期間は?」
「明日からの3か月間。 悪くないと思うけどな」ってベリアル
「確かにな。 でも、なんで俺達に頼む?」

「簡単な事だよ。 日本古来の剣技。 素晴らしい技術。 しかし、今、それを体現できる人間っていないじゃないか!」

「うん? それって、単なるお前の趣味かよ」
「あれ、バレちゃった」ってペロロしないでほしい。

ベリアルがなんで日本にいるのかっていうと、こいつ、日本文化オタクだから。

◇◇◇
翌日、ベリアルに言われた場所というか直接訓練場につながる鍵をもらっていく俺と星。 塾の学科の授業の後だ。

そこには、10人ぐらいの男女で若くて20代前半。 日本人以外にも半分欧米人。

「湯川先生からも聞いたと思うけど、今日から週2回の特別講師をしてくれる、陸先生に星先生だよ」ってベリアル。

彼らも既に分かっていたのか、学生服の俺達に対してなにかいうやつもいない。
「後はよろしくね」ってベリアルは訓練場を後にした。

まぁ、そんなわけで指導にはいる俺と星。
といっても基本身体で覚えさせるのが一番手っ取り早いから、俺と星で各自5人相手にひたすら打ち合い。 
その中で軸を修正していったりだ。
数十分でみんな息を切らして、くたばったから、それで終わり。

そんな感じの事を、週2回、3か月間続けてやった。
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