高校生の身体を乗っ取った事になった俺の話だけど、結局は俺の話

八木恵

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1章:高校生の身体を乗っ取った事になった俺は高校に通う事になった

二学期、塾の専攻の適正検査

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結局、本業のほうで夏休みは全部なくなり、また面倒な学園生活の始まり。
始業の日は、午前中で終わりだけど、塾が午後からある。

俺と星は、誰も来ない屋上で、ユキの弁当食べてタバコに火をつけて一服中。
「総大将に会うのも久しぶりですね」って星。
夏休みの期間中は、別行動だったからな。
「そりゃそうだ。 本業のほうで俺の休みはなかったし、星は星で修行だろ?」って俺。
「ええ、オヤジに鍛えられましたからね。」って星、なんか遠くを見てる。
「そりゃ、ご苦労なこった。」
「そう言えば、今日、適正を見る日でしたよね。 例の専攻の」って星。
「そうだったな。」って生半可な返事をしておく俺。

◇◇◇
塾に行き、今日は、悪魔学、植物学、演唱学ってまぁ多い事、多い事。
通常の午後の授業があれば、ちょうど午後の授業が終わりっていう時間。
「今日は、今後どういうエクソシストになりたいかっていう本人の希望もあるけど、その前に適正を調べる。」って九条家の人。

俺達が連れてこられたのは、訓練場らしき場所。

「まずは演唱ですね。 陰陽師の家系の人は、そちらの演唱でも構いません」って九条の人。

それから、全員で各自すきな演唱を始める。
って、ご想像通り、俺も星もなにも起きない。 他5人がちゃんと発動してる。
「良哉?」って九条家の人。
「なにか?」って俺。 呪力があるわけじゃないから、発動なんてするわけない。
っていうかさ、影でこっそり見ているベリアルよ。 クスクス笑いやがって。
「いやなんでもない。 さて、次は召喚系だ。 陰陽師の家系は、式神でもよい」って仕切り直しで、今度は召喚系。

九条の人が式神の札を俺に渡してきた。 もらってもな。
全員で各自発動。 俺と星はもちろん発動しない。 
悪魔の召喚も自分の血をたらして、でてこいみたいな感じでするが、俺と星はなにもなし。
でて来てもらっても、困るだけだしな。
ちなみに、ここで悪魔を召喚できたのは、境さんと四条。 
四条って陰陽師の家系なのに、陰のほうが強いのか?なんて考えている俺。
陰陽師って、その字の通りで、陰と陽が存在。 家系や個人の才能によって異なるらしい。

発動しない俺に、九条の人は怪訝な顔してるよ。
周りの塾生も同じような顔だけど、特に何もいってこない。 
まぁ、言える雰囲気じゃないって言ったほうが早いかも。

「次は、剣士系だ」って言われて、なんかバッティングセンターみたいな場所。
個々で木刀を持って、前からくる球を跳ね返すなりすればよいらしい。

球を木刀ではじいていく俺。
遅いななんて思ったら、10分程度で少し早くなった。 15分後にブザーが鳴って終了。

「まじ、難しかった」って藤堂。
「俺も才能ないかも」って田所。
「私もミスばっかりだった」って西園寺さん
「私もです」って境さん。

各自、終わって興奮しているのか感想を言ってる。
俺と星は、まずったかって思いつつ、とりあえず黙ってる。
「今の結果ですが、鳳来君と良哉が上級までいってノーミス。 見習いの生徒でこの成績は初だよ!」ってなんか興奮している九条家の人。
「あとは、四条君が初級クリアで、他は残念ながら初級クリアしてません。」って言ってる。

四条を除く奴らが、俺と星のほうをみて、顎を外したような顔してるし。
相変わらず、ベリアルはクスクス笑ってるしな。

その後、重火器系。
苦手だけど、俺と星は一応ノーミスで初級クリア。
意外と藤堂もできて、初級クリアしてた。 他は残念ながら、初級クリアしていない。

「以上で、審査終了です。 ここまで偏りが出る結果になるとは思ってなかったけど、皆さんこの結果を踏まえて、専攻をどうするか決めておいてください。 今週中までの提出です。」って紙を配る九条家の人。

俺の所でとまる九条家の人。
「ちょっとこの後2人で話せないか?」って聞かれた。
まじ、面倒なんだけど。。
「少しだけなら」って仕方なく答えておいた。
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